じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 1月25日の夕日。寒気のせいだろうか、2007年10月13日の時ほどではないが、太陽柱のような現象が見られた。また今回は、太陽の上下の雲も光って、あたかも3個の太陽が串団子のように沈んでいくようにも見えた。


01月26日(月)

【ちょっと思ったこと】

朝青龍優勝/内閣総理大臣と呼ばれた朝青龍

 大相撲初場所・千秋楽は、全勝の横綱朝青龍が白鵬に敗れて1敗となったものの、その後の優勝決定戦に勝ち、5場所ぶり23回目の優勝を果たした。朝青龍は左ひじを痛めて3場所連続で休場しており、今場所は、もし早い時期に黒星を重ねていれば引退を余儀なくされるところであった。

 朝青龍のことをいろいろ悪く言う人もいるが、私自身はあまり賛成できない。横綱といえども完璧な人格というのはあり得ないわけで、それぞれの力士はもっと特色を出し、多様であっていいと思う。嫌いな人はその力士を応援しなければよいだけのことであって、勝手に「横綱の品格はこうあるべきだ」と固定して、それに合わないから辞めろというのはどうかと思う。それでもなお相撲が嫌いな人は観なければいい。大麻や八百長は論外であるが、土俵の外で少々乱暴な発言をしたという程度で、ここぞとばかりに一斉にパッシングというのはどうかと思う(←もちろん、暴言を慎んだほうがよいことは言うまでもないが)。

 朝青龍と言えば、一昨年の夏には2場所の出場停止処分や、その後の「解離性障害」などの騒動がいろいろあったが、もしそれらが「仮病」というのであれば、何はともあれ、そのような診断書を発行した医師の責任が問われるべきであろう。このあたりのことについては、何度か考えを述べたことがあった。



 さて、25日の千秋楽は、早めに帰宅したこともあって、じっくりと大相撲中継を観戦することができた。

 印象に残ったこととしては、まず、本割で立ち会いの失敗で負けた朝青龍が、優勝決定戦にそなえて、付け人を相手に立ち会いの稽古を繰り返していた場面が挙げられる。その努力の成果が現れたのか、決定戦では、最高の立ち会いとなり、頭をつけ、両まわしを引きつけて白鵬を寄り切った。生中継でないとなかなか観られない貴重なシーンであった。

 第二に、決定戦の直前、向こう正面の舞の海さんが「朝青龍には奇襲(変化)もあるのでは?」と発言したことに対して、北の富士さんは「それはないでしょう」ときっぱり否定した。確かに朝青龍は、過去には、けたぐりで勝ったこともあったが、今回は真っ向から勝負に挑んだ。このあたりはやはり、元横綱の北の富士さんと、「技のデパート」と言われた舞の海さんの貫禄の違いだろうか。

 もう1つ、これは翌日のネットニュースを見て初めて気づいたのだが、内閣総理大臣杯を手渡す時、麻生総理大臣は、「表彰状 内閣総理大臣賞 朝青龍殿」と読み上げるべきところを、「賞」を読み飛ばして、「内閣総理大臣 朝青龍殿」と言ってしまった。HDDに録画してあった部分を再生してみたが、どのようにみても「内閣総理大臣 朝青龍殿」であった。読み間違いの多い麻生さんがまた1つ、話題を作ってしまったようだ。