じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



9月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る


 昨日の日記に9月9日早朝撮影の「秋の空」の写真を掲載したところであるが、9日はけっきょく最高気温33.3度の真夏日となった。写真は龍ノ口グリーンシャワー公園近くの水田。入道雲がわきあがっており真夏の風景を思わせるが、すでに稲穂が出ている。まもなく彼岸花も顔を出すことと思う。



9月9日(日)

【ちょっと思ったこと】

朝青龍不在の大相撲

 朝青龍騒動が尾を引くなかで大相撲秋場所が始まったようだが、なんだかなあ、いまひとつ関心が持てない。

 朝青龍騒動についてはこの日記でも何度か話題にしてきたが、私個人として未だにしっくりこないのは、
  1. 朝青龍個人の問題
  2. 高砂親方の問題
  3. 相撲協会への不信感
  4. 関係した医師、あるいは精神科治療への不信感
  5. マスコミによる「朝青龍バッシング」への嫌悪感
といったところに集約できるかと思う。

 問題の発端が、朝青龍個人の行動にあったことは事実ではあるが、仮に、モンゴルの人に、朝青龍はどんな悪いことをしたの?と訊かれても、私には自信を持って説明することができないなあ。伝え聞いた限りでは、巡業への休場届は正式に受理されており、しかもその診断書は、相撲協会が「正当なもの」として認められているという。これが事実である限りにおいては、朝青龍の行為は仮病やサボリには当たらない。強いて言えば、「休場届を出しておきながら安静にしていなかった」が問題点となるわけだが、それをもって出場停止処分というのはあまりにも重すぎると思う。まして、例のサッカーは、チャリティ目的であったというから、個人として「興じていた」わけではない。

 相撲協会は、どうやらこの騒動を、朝青龍関及び親方の個人的な問題として片付けようとしているようにも見受けられるが、実は、「仮病」あるいは「仮病疑惑」という批判は、診断書を正式なものであると判断した相撲協会への名誉に関わる問題になっているのである。八百長疑惑と同様であって、相撲協会は毅然とした態度で仮病疑惑批判に対峙すべきであると思う。診断書を出した医師も同様。仮病だと言われることは、医師の診断がいい加減であったという批判を内包しており、名誉が傷つけられているのだろいうことに気づいてほしい。

 今思い返してみると、朝青龍や親方は、もっと早い時期に「処分撤回闘争」をやるべきではなかったかなあ。そうすれば、「仮病疑惑」と言われた部分についての事実関係や診断書の信憑性が公の場で明らかになる。大相撲の番付や処分の決定権はすべて組織内部に委ねられているし、しょせんは興行優先という面も否定できないが、そうは言っても、映画の監督のように勝手にキャストを取り替えるというというような決定はできないはずだ。力士それぞれには「これだけ勝てばこれだけの地位と収入が得られる」という期待権があり、確固たる根拠無しに不利益処分を受けた場合は当然、原状回復を求める民事訴訟の対象になりうると思う。

 とにもかくにも、モンゴルの人たちに「朝青龍はどんな悪いことをしたのか?」と訊かれても、私自身はちゃんと説明することができない。阪神タイガースが勝ち進んでいることも一因ではあるが、私個人の大相撲への関心はますます低下しつつある。