じぶん更新日記
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【本日の話題】【カナリア諸島その12】今回のマイレージ/高齢社会における『ぬくもり』(その2):熟年世代のパートナー探し
旅行のため、このWeb日記の執筆をしばらく休筆します。ネットの接続ができれば、X(旧ツイッター)のほうに旅行先の写真を掲載する予定。なお楽天版じぶん更新日記のほうは、予約日記機能により毎日更新します【ボリビア・アンデスのアルバムの連載】。
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【カナリア諸島その12】今回のマイレージ

 今回のツアーは、国際線はエミレーツ航空、マドリードからカナリア諸島までの国内線はイベリア航空を利用した。画像が示すように、ドバイ・マドリード間と、マドリード・テネリフェ間はJAL系のマイレージ、4630マイルが積算された。いっぽう関空・ドバイ区間については0マイルと判定された。こちらの案内を参照したところ、確かに、

日本−ドバイ線において、以下予約クラスは積算対象外です。 予約クラス:O, P, H, U, B, M, K, T, L, Q, G, V

という説明があった。

私の場合、貯めたマイルは特典航空券に交換し、もっぱら岡山・羽田便の移動に使っている。羽田発の国際線を利用する場合、自宅からは岡山駅までの津山線150円と、岡山駅から岡山空港までのリムジンバス500円【←ハレカハーフ利用】、合計650円で済むので、関空利用よりかなり安い。また成田空港発の場合は、羽田空港から地下鉄経由の直通を利用すれば乗換無しで1634円プラスで成田空港まで行かれるので、これでもまだ関空利用より相当安い。
 とはいえ、岡山・羽田間を飛行機で移動する場合、
  • 往路は事故などで万が一遅れると国際線の出発時刻に間に合わなくなるため、5〜6時間前に空港に着く必要がある。
  • 復路は何らかの原因で帰国便の到着が遅れても搭乗できるよう、到着予定時刻の5〜6時間後に羽田を出発する便を予約せざるを得ない・

といった事情があり、何事も起こらなかった時には長時間待たされるというデメリットがある。

2025年06月12日(木)





【連載】高齢社会における『ぬくもり』(その2):熟年世代のパートナー探し

 昨日に続いて『ぬくもり』の話題。今回は、高齢者におけるぬくもりについて考える予定であったが、6月11日(水)の起床時にテレビの電源を入れたところ、全く偶然に、

● NHK総合クローズアップ現代『#5017 人生の最後 だれと一緒に? 熟年世代のパートナー探し

の再放送が行われていた【再放送は4:30〜4:57、初回放送は6月10日の7:30〜7:57】。私が見始めたのは途中からであったが、そのあとNHKプラスで初めから視聴することができた。タイトルの「熟年世代のパートナー探し」というのはまさに「熟年世代の『ぬくもり』探し」ではないかと感じた。ということで予定を変更し、この放送について感想・考察を述べることにしたい。

 放送の前半で印象に残った点は以下の通り。
  1. 熟年世代限定の婚活バスツアーに申し込みが殺到。キャンセル待ちが相次いでいる。
  2. 40歳代以上のマッチングアプリも登場。
  3. 熟年世代(45歳〜64歳)の独身者数は1990年は436万人、2020年は1040万人で2.4倍に増えている【令和2年国勢調査】。原因は未婚や離婚の増加。
  4. なぜパートナー探しをするのか?
    • 将来的なパートナーが欲しい。
    • 【45歳女性。離婚歴あり、20歳代の子どもあり】一緒に楽しく過ごせる相手が欲しい。「例えば旅行に行って景色がいいときに誰かと分かち合いたい。
    • 【61歳男性。離婚歴あり、子ども無し】一軒家での独り暮らしに限界を感じる。「ともかく1人でおるのがちょっと寂しい。孤独死がないとも言えない。温かい手料理を作って待ってくれるのが心の支えにもなる。試算額も公開したが年齢が60歳ということでなかなか相手が見つからない。
  5. 40歳代以上限定のマッチングアプリも登場。若者向けアプリは結婚・出産をゴールにしていることが多いが、40歳代以上の方は人生の最後のパートナーを探している。そこに真剣さを感じる。
  6. 【社会学者の山田昌弘さん(中央大学)のコメント
    • 人生100年時代で健康寿命が伸びている。仕事ばかりでなく家族のセカンドキャリアを求めたいという人も増えてきている。
    • 今のシニア世代は1980年代から1990年代のバブルで恋愛が盛んだった時期に青春を過ごしていた。そういう世代が仕事や子育てが一段落したあとで再び「キュンキュン」したい。今の若者以上に「キュンキュンしたい」かも。
    • 【夏木マリさん】(今の若者よりも熟年世代のほうが)自分を楽しませたいという感情をもっているかもしれない。
    • 【パネルに挙げられていたパートナー探しの理由】「家族がほしい」「支え合いたい」「孤独死が不安」「一緒に楽しみたい」「キュンキュンしたい」
    • 【山田昌弘さん】「高齢になって孤立してしまう」不安を感じる人の割合は、
      • 男性:既婚者18%、未婚者35%
      • 女性:既婚者28%、未婚者42%
      となっており未婚者のほうが不安を感じる人が多い【令和3年度内閣府調査】。

 放送では続いて、熟年世代ならではのトラブルが紹介された。
  1. 子どもに相談無しに結婚したところ、子どもは受け入れず一緒に暮らすのが難しくなった。
  2. 熟年世代の切実な願いにつけこむロマンス詐欺が急増。被害者の年齢層は、10歳代0.3%、20歳代、30歳代8.6%、40歳代16.1%であるのに対して、50歳代20.9%、60歳代25%、70歳代14.6%、80歳代以上3%となっていて【警察庁】、熟年世代の被害が圧倒的多数を占めており、被害額もこの1年で倍増している。

 上記のトラブルのほか、持病、親の介護、借金、他の家族など熟年世代ならではのトラブルの可能性があり、それらを「摺り合わせる」必要があると指摘された。

 放送の後半では、去年結婚し新たなパートナーシップを築こうとしている69歳男性【離婚歴あり、子ども無し】と67歳女性【子どもあり】のカップルの実例が紹介された。
  1. バスツアーで意気投合し交際を始めた。
  2. 男性には子どもがなく、家庭を持つことに強い憧れがあった。「血はつながってなくても、子ども、家族というものをいっぺん死ぬまでに味わってみたい。」「家族の紐帯と言えば変だが、何か繋がりが欲しかった」
  3. 女性は当初、この歳で再婚することに不安があった。
  4. そこで生活費、住居、健康などの不安について話し合い1つずつ解消した。

 放送の終わりのところでは山田昌弘さんから以下のようなコメントがあった【要約・改変あり】。。
シニアだからこそ、今までの伝統的な家族のあり方にこだわる必要はない。別居婚でも通い婚でもいい。多様なつながりの形があっていい。お互いを思い合って大切にすること。高齢化社会の中でそういう関係を持っていくことが高齢期の幸福のカギ。

 また夏木マリさんからは6月22日からスタートする『照子と瑠衣』というドラマで70歳代の女性2人が自分らしさを見つけていくことがテーマになっていることを挙げ、今回の熟年男女以外にも多様な繋がりが可能であるとコメントがあった。
 最後に桑子真帆アナから以下のようなしめくくりの言葉があった。
今回取材させていただいた熟年世代に共通していたのは、誰かと繋がってより豊かな人生を送りたいという思い。その「豊かな人生」とは自分にとって何なのか、そこにどんな繋がりが必要なのかを考えるというその時間自体が豊かになっていったらいいなあと思いながら話をうかがった。

 ここからは私の感想・考察を述べる。

 まず、放送で

熟年世代(45歳〜64歳)の独身者数は1990年は436万人、2020年は1040万人で2.4倍に増えている【令和2年国勢調査】。原因は未婚や離婚の増加。

と指摘されていた点であるが、放送でも、未婚者と離婚により独身になった人たちの例が取り上げられていた。しかし、未婚・離婚以外の原因でも独り暮らしのお年寄りの数は年齢が上がるにつれて増える宿命にあることにも目を向ける必要があるだろう。これは既婚者が配偶者と死別することによって生じる。
仮に60歳代の夫婦100組200人があったとする。それぞれのケースはマチマチだが、確実に言えることは10年、20年、30年と経つなかで、夫婦のうちのどちらかが先に死亡し、いずれは100人の独り暮らしが残ることになる。
 伝統的な家族観から言えば、配偶者を失った者は毎日仏壇の前で遺影や位牌に向かって手を合わせることが一般的であり、配偶者と死別した100人は別々に独り暮らしをすることになる。
 しかしこれが絶対的に正しい生き方であるかは何とも言えない。残された100人が(男女半々だと仮定し)それぞれパートナーシップを結べば、50組のカップルが新たに誕生することになる。どちらが豊かな余生となるかは人次第だが、他者からとやかく批判されるようなことではなかろうと思う。
 またこれは蛇足だが、上記で配偶者と死別した者がそれぞれ一軒家で独り暮らしをしていたとすると、再婚して一緒に住むことで2軒のうち1軒が空き家となる。その家を自治体の補助のもとで子育て世帯に貸し出せば少子化対策としても貢献できるはずだ。

 もっとも、熟年世代が何回再婚したとしても、どちらかが先に死ぬという宿命から逃れることはできない。夫婦のうち先に死ぬほうは配偶者に看取られて『ぬくもり』を感じながら死ぬことができるかもしれないが、先立たれた者は孤独死せざるをえない。上記の例で言えば、再婚した50組のカップルのうち50人は配偶者に死別されることになる。そして残った50人が25人ずつさらに再婚すれば、今度は25人がその再々婚者と死別することになる。25人は奇数なので今度は一人あぶれるが、いずれにせよ最後に生き残った者は(配偶者に看取られないという意味では)孤独死するほかはない。

 こうして考えると、孤独死が怖いからパートナー探しをするというのは、パートナーより自分のほうが先に死ぬということを前提としており、おおむね1/2の確率で間違っていることになる。そんな先のことを考えるよりも、健康寿命が続いている時期にどう楽しく生きるのか、そのさいに、独り暮らしではなく、パートナーと暮らしたほうがより多様な『ぬくもり』を得られるのかという「いま、ここ」の発想で考えていったほうがよいかと思う。

 もちろん人によってはパートナー探しはせず、修業を積んで、孤独を愛するライフスタイルを築くこともできるだろう。

 なお余談だが、上掲の婚活バスツアーやマッチングアプリに関して1つだけコメントさせていただくが、相手の人を選ぶ時には相手の長所や短所をいちいち詮索している限りはうまく繋がることはできないように思う。もともと人間は誰でも欠点を抱えており完全無欠で理想的な存在などありえない。では何が相手の魅力になるのかと言えば、それは

●自分を選んでくれたこと

である。自分自身に欠点があることを自覚している人であれば、まずはそんな自分を選んでくれたことに感謝すべきである。但し、そういう欠点の多い自分をわざわざ選んでくれたということは、相手にも相応の欠点があるということを受け入れざるを得ない。それが無理なら繋がりの形成は困難と言わざるを得ない。

 不定期ながら次回に続く。


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