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じぶん更新日記
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【本日の話題】日本シリーズは終わっていた/チコちゃんに叱られる! 「月の錯視」の最大要因は?/スーパームーン


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 2025年のワールドシリーズは大谷選手や山本選手の活躍もあり、ふだん野球中継を視ない私も、昼食時などにチャンネルを合わせたことがあった。また最終戦の11月1日(土)の昼は孫たちと一緒に昼食をとるため順番待ちをしていたが、周囲で女性たちが試合経過を話題にしており、幅広い層に注目されていることが感じられた。

 さて、ワールドシリーズが終わったのでそろそろ日本シリーズの始まりかと思っていたが、連休が過ぎてもちっともNHKニュースのスポーツコーナーで取り上げられることがない。もしやと思って「日本シリーズ 結果 2025」で検索したところ、10月25日から始まり10月30日にソフトバンクの4勝1敗で全日程を終了していたことが分かった。

 今季は10月20日から28日までオーストラリア南西部を旅行していたので、日程の前半は旅行と重なっていて観戦できなかったが、第3戦から第5戦はその気になれば観ることができたはずだった。

 ネットで検索したところ、今年の中継は、
2025年の日本シリーズは、以下の日程で地上波テレビ局が中継します。

第1戦: 10月25日(土)18:30、TBS
第2戦: 10月26日(日)18:30、フジテレビ
第3戦: 10月28日(火)18:00、TBS
第4戦: 10月29日(水)18:00、日本テレビ
第5戦: 10月30日(木)18:00、テレビ朝日系列
第6戦: 11月1日(土)18:30、テレビ朝日
第7戦: 11月2日(日)18:30、日本テレビ

BS・CS放送
NHK BSでは、第2戦、第3戦、第7戦が放送される予定です。
となっていたが、私は17時頃からの夕食の時間帯にはテレビを視ているものの、18時以降には視る習慣が無いため、気づかなかったものと思われる。NHKニュースのスポーツコーナーでもワールドシリーズの話題ばかりに集中していたように思う。

2025年11月5日(水)





【連載】チコちゃんに叱られる! 「月の錯視」の最大要因は?/スーパームーン

 昨日に続いて、10月31日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
  1. なぜ日曜日は休み?
  2. なぜ月は位置によって大きさが変わる?
  3. 【こんなんのコーナー】ハンガーを頭につけると首が勝手に回る現象
  4. なぜ人はコレクションをする?
という4つの話題のうち、2.について考察する。

 2.の話題で「位置によって大きさが変わる」というのは要するに、月の出や月の入りの時の月は大きく見えるのに天頂付近にあると小さく見えるという現象であり、私自身も心理学概論の授業などで「月の錯視」として紹介したことがあった。人間の感覚や知覚に詳しい東山篤規さん(立命館大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
  1. 月と地球の距離は約38万kmと言われており、月が地平線の方向に見える時も自分の頭の真上に見える時も地球との距離は殆ど変わっていない。地球は自転しているので、むしろ、月が真上に見えている時のほうが地平線近くに見えている時も地球の半径分(約6400km)だけ近くに月があるはず。
  2. 月の大きさが異なっているのは、人が勝手に修正をかけているから。カメラで月を撮影すると直接見た月より小さく見えることがあるが、これは人間の網膜に映っている月の大きさを脳が勝手に修正しているため。これは『月の錯視』と呼ばれている。
  3. 『月の錯視』が起こる理由はいくつかある。
    • 背景情報
      背景情報が変化するとサイズが違って見える場合がある。同じ大きさの円の周りを小さな円で囲んだ場合と大きな円で囲んだ場合を比較すると、前者ではより大きく、後者ではより小さく見える。(『対比』)。月が低い位置にある場合は、周りの建物や木などとの対比で月はより大きく見える。いっぽう高い位置にある場合、空という大きなものに囲まれているため、より小さく見える。
    • 視角と距離
      月の視角はおよそ0.5度。5円玉を持って腕を伸ばした時の穴の大きさとほぼ等しい。しかし手前に建物や木があると、同じ0.5度の視角でも月は遠くにあるのでより大きい物であると錯覚する。
    • 見上げるものが小さく見える
      上を見上げる時の眼筋の使い方に影響される。人は上を見上げると眼球は左右に開こうとする。眼球が外に開こうとする状態になった時、眼筋は目をもとの内側に戻そうとする。すると見えているものが小さく見える。例えば交通信号機は見上げて見ることが多いが、水平方向に見る時よりは小さく見えている。放送では実物の信号機をスタジオに持ち込み5m離れた位置から水平方向に眺める実験を行った。5mというのはふだん街中で見上げている信号機とほぼ同じ距離であるにもかかわらず大きく見えていた。道路標識やバスケットゴールなども水平方向から見れば大きく感じるかもしれない。
     このように、人間が情報を追加し勝手に大きさを修正することで、低い月は大きく、高い月は小さく見えている。但し、錯視が起こる理由には諸説ある。
 放送ではさらに『スーパームーン』についても説明された。スーパームーンの場合、月と地球の距離は約7%近づいており(およそ35万km)月のサイズもふだんより7%大きく見えるようになる。但し人間の目では7%程度の差は区別がつかず、「大きく見えているはずだ」という心理的要因が働いている可能性もある。今年のスーパームーンは11月5日でまさに本日【正確には11月5日の22時19分で視直径は33′27″.8】

 ここからは私の感想・考察を述べる。
 私が知る限りでは月の錯視は複合的な要因によって生じるとされており、どれか1つが決め手になるわけではない。例えば、以下のような実験をしてみると分かる。
  1. 月の出直後の月を、トイレットペーパーの芯のような筒で覗いてみる 。
  2. 地面に大の字になって真上の月を見上げる。
  3. 高層ビルを前景にして真上の月を見上げる。

 これらの実験では
  • 1.では筒を通して月を見ているので周りの景色が無いことで錯視は起こりにくいはず。
  • 2.では、「見上げるものは小さく見える」という錯視は起こりにくいはず。
  • 3.では、高層ビルの後ろに見えるのでより大きく見えるはず。
という結果が得られるはずだが、実際はそうならない、もしくはそうなったとしても違いはわずかにすぎないという結果になるはずだ。

 念のためChatGPTに、月の錯視をもたらす複数の要因のうち最も大きなものは何か尋ねたところ以下のような回答をいただいた。。

「月の錯視(月が地平線近くでは大きく見える現象)」には複数の要因が関係するとされていますが、**最も大きな要因**と考えられているのは――

👉 **「見かけの距離理論(apparent distance theory)」** です。

### 🔍 見かけの距離理論とは
人間の脳は、**地平線付近の月を「より遠くにある」と認識する**傾向があります。 これは、地平線には建物や木々などの**距離感の手がかり(奥行きの参照物)**があるためです。
同じ大きさに見える物体でも、遠くにあると感じると脳が「実際は大きい」と補正して知覚します。 bその結果、地平線の月は「大きく見える」わけです。

### 🌕 他の補助的要因
以下のような要因も錯視の強さを左右しますが、主因ではないと考えられています。

| 要因 | 内容 |
| ------------------ | ------------------------------------------------ |
| **角度対比説(相対サイズ効果)** | 月が周囲の風景(木・建物など)と比較されるため、大きく感じる。 |
| **大気屈折説** | 実際には大気の屈折で月は「わずかに扁平になる」だけで、見かけの大きさ増加にはほとんど寄与しない。 |
| **眼球運動・視線角説** | 上を見上げるときよりも水平に視線を保つほうが対象を大きく知覚する傾向がある。 |
| **知覚的対比(空間的文脈)** | 広い空の中では月が小さく、地平線付近では文脈的に大きく見える。 |

### 🧠 まとめ
> 月の錯視の最大の原因は、**地平線の月をより遠くにあると感じる「見かけの距離理論」**による知覚補正である。
> その上で、背景や視線方向などの補助的要因が重なって錯視が強まる。



 さらに、上掲の説を支持する実験をいくつか挙げてもらった。
代表的な心理実験をいくつか紹介します。
どれも「見かけの距離理論」が最も有力であることを裏づけています。

## 🧪 主な実験例
  1. Kaufman & Rock(1962)の実験

    **概要:**
    地平線の月と天頂の月を、同じ大きさに写したスライド写真を用意。
    被験者に「どちらが大きいか」を比較してもらう。

    **結果:**
    実際には同じ大きさの写真なのに、多くの人が「地平線の月のほうが大きい」と答えた。

    **解釈:**
    風景が写っていることで、地平線側の月を「遠くにある」と感じる。
    そのため脳が補正して「より大きい」と知覚する。
    👉 これはまさに「見かけの距離理論」を支持する結果。
  2. Holway & Boring(1941)の「恒常視実験(size–distance invariance hypothesis)」

    **概要:** 暗室内で距離の手がかりをなくすと、人は物体の大きさを正しく判断できなくなる。 距離が分からないと、同じ大きさの円も等しく見える。

    **結果:**
    距離感の手がかり(奥行きを感じる要素)を取り除くと、地平線の月も天頂の月も「同じ大きさ」に見える。
    b**解釈:** 距離感が錯視の前提であることを示す。 👉 距離感がなければ錯視も生じない。
  3. 反証実験:背景を消すと錯視が消える

    **概要:**
    地平線付近の月を、風景のない暗い背景(例:水平線のない海上や真っ暗な夜空)で観察する。

    **結果:**
    錯視はほとんど起こらず、月は天頂と同じ大きさに見える。

    **解釈:**
    距離を推測する手がかり(木・建物・地形など)がないと、錯視の効果が弱まる。 👉 見かけの距離理論の補強。
  4. 仮想環境(VR)を使った近年の研究

    **概要:**
    VRで地平線と天頂の環境を人工的に作り、月の「見かけの大きさ」がどう変化するかを測定。

    **結果:**
    現実と同様に、VR上でも地平線付近の月のほうが大きく見える。
    背景(建物・木など)を削除すると錯視が減少。

    **解釈:**
    これは純粋に視覚的文脈=距離知覚に依存する現象であることを再確認するもの。
  5. >## 📘 総合まとめ

    | 実験 | 錯視の発生 | 主な結論 |
    | --------------------- | ----------------- | -------------- |
    | Kaufman & Rock(1962) | 写真でも地平線月が大きく見える | 距離感による知覚補正 |
    | Holway & Boring(1941) | 距離手がかりをなくすと錯視が消える | 距離感が必須 |
    | 背景消去実験 | 地平線が見えないと錯視が弱い | 奥行き手がかりが鍵 |
    | VR実験(近年) | 現実同様に再現可能 | 現象は知覚的で物理的ではない |

    要するに、**月の錯視は「距離の錯覚」が主因である**ことが、60年以上にわたる実験的心理学の研究で一貫して示されています。



 なお、上掲の実験例にもあてはまることだが、知覚心理学では参加者に「同じに見えるか」とか「どちらが大きく見えるか」と質問する実験が多いように思う。しかし、これでは参加者が嘘をつくこともあるし、実験者が可哀想だと思って仮説に都合のよいような回答をする可能性(もしくは逆に嫌がらせのために仮説を否定するような回答をする)場合を排除できない。私が学生時代に聞いたこととして、仮説を支持するような回答が出るまで参加者を何時間も実験室に閉じ込めというようなエピソードもあった。また、「同じに見えるか」とか「どちらが大きく見えるか」といった言語を必要とする実験では人間以外の動物でも同じ錯視が生じるかどうかを調べることができない。この難点を解消するには、例えば
  • 動物に大きさが同じ、もしくは大きさが異なる2種類の刺激を提示して、同じ大きさの時には左のボタン、異なる時は右のボタンを押せば報酬が貰えるよう、十分な回数、訓練する。
  • 次に、錯視が起こりやすいような刺激を比較させる。

 このやり方をすれば、動物でも人間でもより多くの報酬を得ようとする限りにおいて、わざわざ嘘をついたり、実験者を喜ばせようとか嫌がらせをしてやろうといった行動をするメリットは無くなるはずだ。

 ということでとにかく11月5日の月の出はこちらによれば16時38分となっている。もっとも方位が67.5度で北に偏っているため、私のマンションの南向きバルコニーからは月の出を眺めることはできない【しかも予報では曇り】。また南中時の高度は75.3度でかなり高いようだ。翌日朝のの7時05分の月の入りは眺められそう【予報も晴れ】。

 次回に続く。




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