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じぶん更新日記
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【本日の話題】河津桜/サイエンスZERO『体の秩序を守る!“細胞競合”研究最前線』(4)本質は少数派の排除



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 ウォーキングコース沿いで見かけた河津桜。
 岡山市内では河津桜の花は滅多に見かけない。咲きっぷりが派手なのでこの時季なら遠くにあっても容易に気づくはずだが、私の徒歩圏内では、榊原病院入口【写真左上】と北方東本町公園【写真右上】の2本のみ。

2026年2月25日(水)




【連載】サイエンスZERO『体の秩序を守る!“細胞競合”研究最前線』(4)本質は少数派の排除

 昨日の続き。NHK『サイエンスZERO』で2月15日に初回放送された、

体の秩序を守る!“細胞競合”研究最前線

についてのメモと感想。

 放送では続いてスタジオ解説者の井垣達史さんご自身が取り組んでおられる医療への応用の研究が紹介された。内容は以下の通り【要約・改変あり】。
  1. 細胞競合は「がんになりそうだがまだがんになっていない」細胞を見つけることができる。
  2. 『一般の細胞』ががんになりそうな細胞を見つける目印を発見した。
  3. ショウジョウバエの細胞では、がんになりそうな細胞に目印となるタンパク質が集まってくる。これにはがん細胞の増殖を低下させる機能もある。
  4. このような機能がヒトでも見つかってくればがんの早期発見に役立つ。
 しかし、こうした機能があってもなお人はがんになる。じつはがん細胞が逆に細胞競合を悪用することもあるという。昆さん(東京理科大学)は、マウスの小腸で発生したがん細胞が内側に浸潤する様子を撮影した。本来は細胞競合で臓器の外側に排除されるべきものが、逆に内側に押し出されてしまうのである。正常な『一般の細胞』たちと異常ながん細胞は土台の上に並んでいるが、がん細胞はその土台を分解してしまう。そうすると細胞競合の押し出す力が逆方向に働いて体の内部に入ってしまう。昆さんは「今までのコンセプトと全然違う話。細胞間のコミュニケーションによって(がんが)引き起こされるという新しいコンセプトができたのではないか」とコメントしておられた。

 最後にスタジオゲストの井垣達史さん(京都大学)は、日本は細胞競合の研究においてバリエーションが広く、今後は基礎生物学者だけでなく、医学、物理学、数学などいろんなバックグラウンドの研究者に参入していただくことでもっともっと奥行き、奥深さが出てくるのではないかと締めくくっておられた。

 放送でも取り上げられていたが、細胞競合の働きがあるにもかかわらずがんが進行してしまうことがある。これについて、上掲の「細胞競合の悪用」以外にもどのようなケースがあるか、ChatGPTに尋ねてみた。いただいた回答は以下の通り。




ご指摘の通り、**細胞競合(cell competition)**は本来、変異細胞や“適応度の低い細胞(loser)”を排除することで**発がん抑制的に働く機構**と考えられています。
それでも癌が成立するのは、この防御機構が**破綻・回避・逆転利用**されるからです。機序を整理します。


## 1️⃣ 競合を“すり抜ける”変異の出現

発がんは多段階過程です。初期変異細胞は排除されやすいものの、

* **アポトーシス抵抗性の獲得(例:p53機能喪失)**
* 過増殖シグナルの恒常化(Ras, Myc など)
* 免疫回避能の獲得

などが段階的に重なると、**競合による排除シグナルに応答しなくなる**ことがあります。

つまり

> 「競合はあるが、それを無効化する変異が選択される」

という進化的プロセスが起こります。

## 2️⃣ “勝者”への転換(スーパーコンペティター)

一部の変異細胞は、排除されるどころか逆に周囲を排除します。

例:
* **Myc高発現細胞**
* Ras活性化細胞

これらは**“super-competitor”**と呼ばれ、正常細胞をloser化させてアポトーシスに導きます。

結果:

> 細胞競合が“腫瘍抑制機構”から“腫瘍促進機構”へ転化


## 3️⃣ 組織環境(ニッチ)の変化

加齢や慢性炎症により、

* 上皮バリア機能の低下
* 代謝環境の変化
* 幹細胞ニッチの劣化

が起こると、正常細胞の“適応度”が下がります。

その結果、

> 相対的に変異細胞の方が「勝者」になる

という**相対評価の逆転**が生じます。

特に高齢者で癌が増える背景には、この組織レベルの適応度低下が関与すると考えられています。

## 4️⃣ 競合機構そのものの破綻

細胞競合には、

* Flowerコード
* Hippo経路
* JNK経路
* p53依存経路

などが関与します。

これらのシグナル経路が変異すると、

* loser認識ができない
* アポトーシスが誘導されない
* 排除機構が作動しない

といった状態になります。

## 5️⃣ 免疫監視との相互作用

細胞競合は**局所的な細胞間選択**ですが、癌抑制には

* 免疫監視
* DNA修復機構
* 細胞老化

など複数の層が関与します。

いずれかが破綻すれば、競合だけでは抑えきれません。

# 🔎 本質的理解

細胞競合は

> 「相対的に劣る細胞を排除する仕組み」

であって、
> 「絶対的に異常な細胞を排除する仕組み」ではありません。

したがって、

* 周囲が弱れば変異細胞が勝つ
* 変異が強化されれば勝者化する
* 競合回路が壊れれば機能しない

という構造的限界があります。

# 🧠 まとめ(構造図的整理)

|段階  |何が起こるか  |
|ーーーー|ーーーーーーーー|
|初期変異|多くは競合で排除|
|追加変異|競合回避・抵抗 |
|勝者化 |周囲を排除   |
|組織老化|相対優位が逆転 |
|腫瘍形成|クローン拡大  |






 上掲のChatGPTの解説の中で興味深いのは、

細胞競合は「相対的に劣る細胞を排除する仕組み」であって、「絶対的に異常な細胞を排除する仕組み」ではありません。

という点である。人間社会に喩えれば要するに「残るのは多数派であって、正義が勝つわけではないということ。このWeb日記でも類似の例を挙げたことがあったが、以下のような場合が想定できる。いずれも、ある孤島に100人が送り込まれたとする。その島には島民が餓死しない程度の果実や水があり、また家を建てたり、衣服になるような繊維質の植物があったとする。そういう環境のもとで、以下のような人たちが暮らすようになったとしたらどうなるか?
  1. 「異常な人間」90人と「正常な人間」10人が生活するようになった場合
  2. 泥棒90人と善人10人が生活するようになった場合


 このうち1.は映画『まぼろしの市街戦』からの発想である。精神病院の入院者と、病院の外で殺し合いをしている兵士たちのどちらが「正常」かを考えてみる必要がある。

 2.については善人たち10人は早々に排除されるだろうが、残った泥棒たち90人はどうやって島で暮らすようになるか? 島内ではもはや盗むモノは無い。好むと好まざるにかかわらず、食糧生産活動に励むしか生き延びる道はあるまい(但し、泥棒たちが仲よく協力しあって役割分担しながら生産活動に励むか、派閥抗争の末に独裁者が現れて敗者たちを奴隷のようにこき使うかは、島の環境や島民の信仰心や性質によって異なるかもしれない)。




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