じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 半田山植物園に9月11日の9時半頃に訪れたところ、ちょうど毎月定例の観察会が始まっているところだった。猛暑の時期、一般の入園者はきわめて少ないように見受けられるが(平日の朝9時台はたぶん10人以下)、観察会の参加者は20〜30人前後で一般の入園者数の合計より多いように見えた。

 近くを通り過ぎた時に聞こえてくる説明内容はなかなか興味深いのだが、私は一度も参加したことがない。一番の理由は一定時間拘束されること。小学校の時からずっとそうだったが、私は特定の場所(教室や体育館)に押し込められて何かの説明を受けたり何かをさせられるというのが嫌いだった。

2025年09月12日(金)




【小さな話題】岡山県が一位と言えば?(2)岡山を特徴づけるもの/第二位が岡山県から石川県に変わったものと言えば?

 昨日の日記で、岡山県が全国一位になっている項目(生産量、評価など)について取り上げた。その一環としてChatGPTに調べてもらったところ、以下のような結果になった【項目のみ再掲】。

  1. マスカット・オブ・アレキサンドリア(栽培面積)
  2. ピオーネ(栽培面積)
  3. 清水白桃(栽培面積)
  4. 黄ニラ(生産量・シェア)
  5. ニット製スポーツ衣服(製造出荷額)
  6. 集成材(製造出荷額)
  7. 耐火レンガ(製造出荷額)
  8. 畳表(製造出荷額)
  9. 水あめ・麦芽糖(製造出荷額)
  10. ヒノキ素材生産(丸太生産量)
 都道府県ランキングの話題は過去日記でも複数回取り上げたことがある。ざっと検索したおころ、以下のような項目で一位、もしくはランキング上位になっていた。
  1. 2000年10月16日
    →岡山県民一人あたりの年間の郵便物数(小包を含む、1999年度の郵政省刊『日本の郵便』による。記事内容からみて差し出し数ではないかと思われる)は298通で全国第二位。
  2. 2019年11月15日
    →都道府県魅力度ランキングで34位。はなわさんによる「自虐の裏のセールスポイント」
  3. 2013年12月6日
    →岡山県民自身は岡山弁をあまり好んでいない。「土地のことばが好き?」という問いにYESと答えたのは50.2%にすぎず、全国では44位。「土地の言葉を残したい?」という問いにYESと答えたのは51.5%で全国38位。
  4. 2025年1月7日
    →12月は20回も「一時雨・時々雨」だったのに降水量はゼロ
  5. 2025年6月7日
    →通勤・通学に自転車を使う人の割合は17.819%で政令指定都市の中では第4位


 このほか、2000年10月16日の日記では以下のような項目で岡山県がランキング上位になっていることが引用されている。但し出典が1983年発行の『博学紀行 岡山県』(市川正巳監修、福武書店)であり今から42年も前のことなので、再度確認が必要である。
  • 平均余命(女性、0歳):全国二位
  • 「義理人情がすたれて暮らしにくくなった」という質問の肯定率:全国二位
  • 酢の消費:全国三位
  • 私立幼稚園の月謝の安さ:全国一位
  • 「働くことはつらいことだ」という質問の肯定率:全国一位
  • 理美容品支出:全国二位
  • ピアノ所有数:全国二位
  • 「精神的に充実した生き方をしていると感じる」という質問への肯定率:全国一位


 さらに、こちらの記事(2016.07.19)では、岡山が地方移住者に選ばれる3つの理由を挙げている。要約させていただくと以下のようになる【省略・改変あり】。

  1. 「2014年度に地方自治体の移住支援策などを利用して地方に移住した人」のうち、岡山県に移住した人数は1737人で国内1位。
  2. 【理由その1】「自然に恵まれている」
    • 温暖で過ごしやすい瀬戸内気候。
    • 降水量1ミリメートル未満日数は全国第1位、全国平均247.3日よりも28.6日も多い「年間275.9日」。
    • 高梁川、旭川、吉井川の3つの一級河川が流れており、水源が豊富で、水不足が少ない。
    • 岡山県は地震の少ない地域とされている。 わずか3本(中四国地方で最少)の活断層は全て県北東部から兵庫県南西部にかけて集中しており、県庁所在地の岡山市には活断層がない。
    • 気象庁地震データベースによると、震度6以上の地震は過去、観測されていない。 近隣県で発生した地震による被害も少ないと報告されています。
    • もし南海大地震が起こっても、四国と瀬戸内海を挟んだ岡山は甚大な被害や津波の危険性は少ないと考えられている。
  3. 【理由その2】「高い求人倍率」
    • 岡山県の2016年4月の有効求人倍率は「1.57倍」、全国で5本の指に入る高さ。対前年同月比1.2%増と8カ月連続で増加している。
    • IT技術者の求人件数もまずまずの数。
  4. 【理由その3】「読書好き」
    • 岡山県立図書館は、全国の都道府県立図書館の中で「来館者数」と「貸し出し数」が10年連続1位です。
    • 日本一になった理由として、新刊図書の70%、新刊児童図書の100%を購入し続けていることが挙げられる。
    • ビジネス支援サービスが充実していて、ビジネスや仕事に役立つ資料・情報を提供し、社会科学カウンターで相談もできる
    • さらに創業相談会(ビジネス支援相談会)や、創業&フォローアップセミナーなどの講座やイベントも行われている。


 ここまでのところでいったん私の意見感想・考察を述べる。
 まず、上掲のランキングによれば、岡山県民一人あたりの年間の郵便物数は1999年のデータでは298通で全国第二位となっていたが、いまはどうなっているのだろう? そこでChatGPTにお願いして、都道府県別の引受郵便物等数(2024年度、単位:千通)を都道府県別の推計人口(2024年10月1日現在)で割り算してランキングにしてもらったところ、Top10は以下のようになった。
  1. 東京都:262.8 通/人・年。
  2. 石川県:220.7 通/人・年。
  3. 大阪府:137.0 通/人・年。
  4. 京都府:132.8 通/人・年。
  5. 福岡県:110.0 通/人・年。
  6. 埼玉県:109.2 通/人・年。
  7. 奈良県:105.8 通/人・年。
  8. 岡山県:102.7 通/人・年(今回の計算で第8位)。
  9. 岐阜県:99.4 通/人・年。
  10. 福井県:89.4 通/人・年。


 ということで岡山県は8位に転落しており、しかも298通から102.7通に減少していた。2000年10月16日の日記で言及したように、そもそも2000年当時に岡山県が第二位であった理由の1つは通信教育大手の「ベネッセコーポレーション」が発送する教材、添削、DMなどにあるという。2000年当時の298通分のうちの150通分はベネッセの貢献ということになっていた。通信教育ばかりでなくEメールやSNSの普及、Web画面を利用した取引や申請などが普及した現在、そもそも郵便物の数自体が大幅に減っていてランキングどころではないのかもしれない。

 岡山県の話題から脇道に逸れるが、上掲のランキングでは石川県が第二位で突出している。この理由をChatGPTに尋ねたところ以下のような回答をいただいた。



いいところに気づかれました。私も石川県の数値(2024年度:**220.7通/人・年**)が全国2位で飛び抜けて高いのは不自然に見えたので、背景を調べてみました。

石川県が突出している理由(考えられる要因)
  1. **大手通販・物流拠点の存在**
    • 石川県には**北陸の中核拠点**(金沢・白山など)に大規模な通販会社・物流拠点があります。
    • 例えば、北陸三県向けの**アマゾン物流拠点**、地元大手通販会社(例:北國銀行グループ系通販、金沢の化粧品・健康食品通販など)が集中しており、**大量のゆうパック・郵便物を一括差し出し**している可能性が高いです。
    • 郵便物の統計は「どこから差し出されたか」でカウントされるため、実際の県民が利用している量以上の数値になる傾向があります。
  2. **人口規模が比較的小さい**
    • 石川県の人口は2024年10月1日時点で**1,075,313人**程度。
    • 郵便物等の「総数」は東京・大阪に比べれば小さいですが、人口が少ないため「一人あたり」に換算すると大きく跳ね上がりやすい、という **分母効果** があります。
  3. **観光・産業による発送需要**
    • 石川県は観光土産(和菓子、工芸品、食品)やふるさと納税返礼品などを**郵送・宅配で発送するケースが多い**。
    • これらが「引受郵便物等数」にカウントされ、人口の割に大きくなると考えられます。
  4. ## まとめ
    石川県が全国第2位で突出しているのは、
    • **地元に集中する通販・物流業者の差し出し効果**
    • **人口規模が小さいため、一人あたりに直すと高くなる効果**が主因だと考えられます。
    • つまり、**県民が本当に全国2位の量を郵便でやりとりしているわけではなく、事業所差し出し分が大きく影響している**、ということですね。


 次回に続く。