じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] チチカカ湖・太陽の島から眺めた「光の道」。日の出直後に対岸のアンデスの山々からこの島に向かって一直線の光のスジが走った。太陽の島の名にふさわしい光景であった。日が高く昇るにつれて、道の幅は広がり(写真右)、やがて消えていった。 [今日の写真]


9月6日(土)

【ちょっと思ったこと】

「鳥人間」、来年はどうなる?

 夕食時に“スーパースペシャル'03「飛べ…飛べ…飛んだ第27回鳥人間コンテスト選手権イン琵琶湖」”を視た。この番組はこの企画が始まった頃から毎年のように視ている。昨年も8月31日の日記、1998年に大記録が樹立された時のことも1998年9月5日の日記に書かれてあった。

 今回は特別に気象条件が良かったこともあるのだろう。まず、東北大のチームが、彦根から北西の今津方向に飛び、対岸付近で着水。陸上を飛ぶわけには行かないので、この飛行ルートとしては最長の記録を打ち立てた。

 その後に飛び立った日大のチームは、琵琶湖大橋をめざして南西にルートをとる。まだまだ余裕はあったが、橋を越えてはいけない(くぐってもいけない)という命令に従ってやむなく着水、34654.10mで終了した。3連覇を狙う東工大チームも同じコースをたどったが、パイロットにより負担の大きい設計であったのが、32177.97mの地点で落下してしまった。

 これら3チームの奮闘ぶりは感動的ではあったが、上位3チームのうち2チームが、対岸到達あるいは琵琶湖大橋を越えられないというコース上の制約により強制着水という結果に終わったことを考えると、来年以降、同じ形で競い合うことの意義が失われてきたように思わざるを得ない。

 科学技術、特に素材の進歩が大きいのだろうが、人力でペダルをこぎながらプロペラを回す飛行機は、琵琶湖をはみ出して飛べるだけの性能を備えられるようになったことが今回のコンテストで証明された。となるとあとはパイロットの体力勝負になってしまうが、これでは技術力を競ったことにはなるまい。

 今後考えられるコンテストとしては
  • 折り返し点を設けて何度か往復できるようにする。しかし上にも述べたようにこれでは体力勝負になってしまう。またあまり飛行時間が長いと、気象条件が変化し、特定チームに不利にはたらく恐れがある。
  • 8月3日の日記に記したが、人力飛行機の飛行距離の日本記録は、ヤマハ発動機の同好会「チーム・エアロセプシー」が3日に樹立した10.9kmであるという。今回の日大の記録との違いは、おそらく、滑走路から自力で離陸することにあるのではないかと推測される。琵琶湖のコンテストでも今後は自力滑走を求めるのも一案。
  • もっと広い場所で行う。本日の日記にも写真を載せてみたが、チチカカ湖でコンテストを実施すればはるかに長い飛行ルートが確保できる。しかし、標高3810mにおける空気の薄さの影響は重大だ。専門的なことは分からないが、空気の薄い分だけ大きい翼や推力が必要になるのではないか。となれば機体は重くなる。ところが酸素が少ないため、あのような激しいペダル漕ぎは日本人パイロットには不可能であろうという致命的な問題がありそう。
 さて、大会実行委員会としては、来年度どういう工夫をするだろうか。いずれにせよ、今年の大会で、「人は自力で空を飛べる」という夢は達成されたといってよいだろう。



コウモリ

 9月7日朝の「目がテン!」はコウモリが話題であった。最近都心で繁殖しているというが、岡山ではずっと昔からたくさん乱舞しており、この日記でも「このあたりで人間の次に数の多い哺乳類はコウモリではないか」と書いたことがあった。

 数ばかりでなく種類も相当に多いらしい。番組によれば、世界の哺乳類のうち1/4の種類はコウモリであるという。日本に生息する約120種の哺乳類の中では1/3を占めるという。