じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] ローズマリーの根元から大輪の赤い花が咲いた。2000年6月24日の日記で紹介した「ヒッペアスケリア(赤花種)」の球根が今年も花をつけたものと分かったが、開花期6月頃の球根がなぜこの時期に花をつけたのかは謎だ。
ちなみに、「ヒッペアスケリア」は、アマリリス(ヒッペアストラム)とスプレケリアの交配種。 後者の「スプレケリア」をネットで検索したところ、ヒガンバナ科スプレケリア属の常緑多年草。近縁種のアマリリスも常緑多年草だが、園芸上は冬に葉を枯らして春植え球根として扱われるそうだ。





10月8日(火)

【ちょっと思ったこと】

「ウィルス駆除完了」のメイルは有り難いが

 私が空メイル専用に使っている和風アドレスあてに、同一ドメインを発信源とするウィルス付きメイルが頻繁に届いていた。サーバー管理者宛に何度か苦情メイルを出したが、「該当者に連絡しました」という返事があるだけでいっこうに効果が無い。悪意をもって送りつけている疑いもあったので、とうとう岡山県警にも通告した。

 そのサーバー管理者から本日になって、「該当ユーザーが、ウィルス駆除ソフトを購入し、駆除が完了しました」というご丁寧?なメイルが届いた。これでやっと、あの大サイズメイルに悩まされずに済む。

 ちなみに、その「該当ユーザ−」なる者が4月以降に送りつけてきたメイルは私がヘッダを保管している分だけでも4月以降34通にのぼる。1通あたり130KBもの大サイズのため大迷惑であった。その「該当ユーザー」からは主として休日から送られてくるものが多い。おそらく休日だけネットにアクセスする方ではないかと思うのだが、1〜2回のうっかりミスならともかく、再三の警告にも適切な処置をとらずウィルスをばらまき続けた過失は重大。「知らなかった」では済まされないと思う。もちろん、初心者がそういうミスを犯しても周囲に迷惑が及ばないような安全なOSやアプリケーションソフトを提供する義務がメーカー側にもあるし、またサーバー管理者側にも、他者に迷惑を及ぼさないよう迅速に対応する責務があると思う。刑法上の対策や賠償責任についての法整備が求められる。

 なお、上記の発信者の件を除き最近ではウィルスメイルは殆ど来なくなったが、代わりに多数舞い込むのが、発信者名を詐称した宣伝メイルである。自動振り分けで削除されにくいように、受信者のアドレスの一部を取り込んだものが非常に多い。これらについても刑法上の重罰を科すように法整備を進めてもらいたいものだ。




最高気温が10度も下がる

 10/8の岡山の最高気温は19.7度(平年より3.7度低)となり、この秋初めて20度を下回った。大陸から寒気が入ったことと、曇りがちで日中の気温が上がらなかったことが原因らしい。このほか、京都(18.1度)や名古屋(19.3度)でも最高気温が20度を下回った。

 最高気温と言えば、10/5の日記
10月に入っても暑い日が続いている。10月5日の最高気温は、岡山29.1度(平年より+5.2度)、高松では30.8度(+6.8度)と30度を超えた。
と書いたばかりだ。わずか3日間で10度も下がったのではたまったものではない。風邪引きも続出することだろう。
【思ったこと】
_21008(火)[心理]英語教育と日本語文法を疑う(14)某国立大生の英語読解力は大丈夫やろか(続き)
 10月2日の日記の続き。某国立大学学生の英語力の話題。前回紹介した腕ためしテスト[別宮貞徳氏の『続 誤訳 迷訳 欠陥翻訳』(文藝春秋、1983年)に誤訳例として掲載されていた「脱クルマ優先社会」の一部]を辞書持込て翻訳させた結果の報告。

 その前に
The procedures for deciding whether or not to install crossing giving pedestrians the right to hold up wheeled traffic turn on a formula designed by the Department of the Environment.
という部分だが、「crossing」は数えられる名詞なので「a」が入るはずだと思う。しかし、上掲書の該当頁を穴のあくほど見つめても「a」は無いし複数形にもなっていない。誤植なのだろうか。どなたか教えていただければ幸いです。

 さて、今回は上記の文と同じ段落の最後の部分:
Up until 1974 this criterion was just reached where, in the course of sixty minutes, one hundred adult pedestrians struggled to cross a road being used by just over one vehicle every four seconds or one thousand an hour.
受講生の中でほぼ正解だったのは1名のみ。以下、黒字が誤訳例、青字は私のコメント:
  • 1974年までに....
    前後からも推測できるが、これは「1974までは.....だったが、その後改正された」という文脈で訳さないと妙なことになる。この誤訳は大部分の受講生に見られた。
  • 歩行者が1台の車を越えるのに4秒、1000台で1時間使うことで道を横断するのに苦しむ時間は60分に達した。
    うーむ。車を越えるというのは障害物レースだろうか。
  • 歩行者が1台以上の乗り物で1時間に4秒、あるいは1000秒のうちに道路を渡るのに苦しんだというところまでたどりついた。
    数量に関する部分の訳が全くデタラメになっているぞ。
  • 60分コースで、車で1時間に4度、もしくは1000回渡れる横断を100万人の歩行者は
    これも数量をデタラメに訳している。
  • 1時間という時間の故に、4秒ごとに1台、又は1時間につき1000台の車によって使われる道路を横断する際に奮闘させられる100人の大人達のもとへと帰していた。
    車の通行量の部分は正確なんだが、「時間の故に帰す」とはいったい何のこと?
  • この基準は16分中に100人の大人の歩行者が4分ごとに1台または1時間に1000台以上...まで及んだ。
    数値や時間についての勘違いが多すぎ。
以上についての別宮氏の訳例は以下の通り。
一九七四年までは、四秒ごとに一台強、すなわち一時間に千台の車が通過する道路を、六十分間に百人のおとながやっとのことで横断しているというような場合に、ちょうど基準量に達していた。
英語の読解にもいろんなジャンルがあるが、学術論文、取り扱い説明書、観光案内書などでは、 数値や単位についての誤訳で重大な被害が生じる場合もある。慎重な訳が求められる。