じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2011年版・岡山大学構内の紅葉(7)本部棟近くの黄色い楷の木

 気象庁統計によれば、岡山では、直近3日間(11/21〜11/23)の最低気温が、それぞれ、6.1℃、3.8℃、6.1℃と3日連続で10℃を下回り、本格的な冬の到来が感じられるようになってきた。この寒気で大学構内の紅葉・黄葉も一気に進んでいる。写真は、本部棟近くの楷の木。農学部前の楷の木が真っ赤に染まるのに対して、こちらは黄色〜オレンジ色に黄葉する。過去写真は以下の通り。

11月23日(水)

【思ったこと】
_b1123(水)第4回日豪ダイバージョナルセラピーセミナー(3)ケイトさんの講演(3)ダイバージョナルセラピーの6つの利点

 昨日の続き。今回のケイトさんの講演では、ダイバージョナルセラピーの利点(Benefits)が次のように6通りにまとめられていた。配付資料は日本語のみに翻訳されていたが、英語とは若干ニュアンスの違いがあるのでここでは併記してメモしておく。「←」印のあとは長谷川のコメント
  • 身体的 (Physical)
    • 緊張の低減 (Relief of tention)
    • やすらぎ (Relaxation) ←「リラクゼーション」の訳語でもよいかも。
    • エクササイズ (Exercise)
    • 協調性 (Co-ordination) ←ここでは諸筋肉が協調して動くという意味。
    • 筋力強化 (Muscle tone) 
    • 元気回復 (Rejuvenation)  ←若返り、回春効果というような意味。
  • 認知的 (Cognitive)
    • 制御 (Mastery) ←専門的技能・知識の獲得という意味。
    • 発見 (Discovery)
    • 学び (Learning)
    • 新たな経験 (New experience)
    • 洞察 (Insight)
    • 問題解決 (Problem solving)
  • 心理的 (Psychological)
    • 熟慮 (Reflection)
    • チャレンジ (Challenge)
    • 達成 (Accomplishment)
    • 興奮 (Excitement) ←刺激的な体験というような意味だろう。
    • 楽しみ (Pleasure) ←「enjoyment」ではないことに意味があるかも
    • 自己表現 (Self expression)
  • 社会的 (Social)
    • 交友 (Friendships)
    • 仲間付き合い (Companionship)
    • 信頼 (Trust)
    • 文化の共有 (Cultural sharing)
    • 他者への思いやり (Concern for others) ←他者への配慮という程度の意味か
    • きずな (Belonging) ←帰属意識というような意味か
  • 精神的 (Spiritual) ←霊的、宗教的な概念も含まれるので日本語に訳すのは難しい
    • 知識の発展 (Knowledge expansion)
    • 新たな発見 (Revelation) ←宗教上の「啓示」や「黙示」のことを言うのかもしれない
    • 解放 (Release) ←緊張からの解放という意味もあれば、しがらみや苦痛からの解放という意味もある。
    • 熟慮 (Contemplation) ←宗教的な瞑想のことか
    • 調停 (Mediation) ←原スライドにおいて「Meditation」のスペルミスがあったのではないかと思う。宗教的な黙想、瞑想、もしくは内観、内省のことか。調停
    • 驚き (Wonderment) ←NHKの「ワンダー×ワンダー」に近いイメージか
  • 感情的 (Emotional)
    • 問題処理スキルを学ぶ (Learn Coping Skills)
    • モラルの改善 (Improve Morale) ←「moral」ではなく「morale」なので、「意欲向上」というような意味か
    • 生活の満足 (Life Satisfaction)
    • 自由の属性 (Sense of Freedom) ←「sense」は属性ではなくて、「感じ」だろう。
    • 独立 (Independence)
    • リーダーシップ能力 (Leadershop skills)
 以上は、かなり雑多な羅列のようにも見えるが、オーストラリアの人たちが何を重視しているのかを日常用語で表現した資料としては有用であると思う。これらは、行動分析学的には、オペラント的要素(好子出現による強化)と、レスポンデント的要素(嫌悪的な誘発刺激の除去)に分類可能であるし、脳内物質のドーパミン系とセロトニン系でも記述できそう。

次回に続く。