じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2009年版・岡山大学構内でお花見(50)マンテマ

 雑草の中でひっそりと咲く小さな花。接写&拡大して眺めるとなかなか趣がある。昨年の写真が2008年5月27日の日記にあり。


5月26日(火)

【ちょっと思ったこと】

モンゴルのマンホールチルドレンについて、さらに追記

 今回は、マンホールチルドレンの特集番組から連想する日本とモンゴルの気候風土や文化の違いについて考えてみたいと思う。と言っても、モンゴルは、2年前の夏休みに一度だけ観光旅行をしただけであって、実際にそこで調査・研究に携わったわけではない。ここに記すことはあくまで私の勝手な推測・仮説に過ぎないことをお断りしておく。

 まず、「家に住む」ということについて、モンゴルと日本ではかなり異なっているように見える。日本のマイホームを基準としてマンホール生活を比較してはならない、もし比較するのであれば、ゲルを基準にするべきであろう。

 これはあくまで推測であるが、遊牧移動を前提としてゲルに住む場合は、部屋のスペースや家具の分量にもそんなに増やすことができない。個室を持って広いベッドで寝るわけにもいかないと思う。

 冬の寒さも、大きな違いをもたらしているのではないかと思う。モンゴルのように冬にマイナス20度、30度にも下がるところでは、家というのはまず第一に寒さを凌ぐシェルターとして必要である。大都市の集中暖房配管のためのマンホールが住み家となるのも、もともとは暖を取る必要があったためである。それゆえ、日本と同じような路上生活、あるいは、ひとりと一匹たちのような河川敷生活は、モンゴルの厳冬期にはあり得ないことになる。

 そのことで思ったが、番組はいずれの年でも厳冬期の生活を取材していた。真夏にも同じようにマンホールで暮らすとはちょっと考えにくいが、どこでどう過ごしているのかは紹介されていなかった。

 モンゴルの冬の寒さは辛いが、これは別の見方をすれば、街全体が大きな冷蔵庫になるというメリットもある。日本の気候であれば、捨てられた食べ物はすぐに腐るが、冬のモンゴルでは腐る前に凍り付いてしまう。また、日本では、マンホールの中で暮らしたとすれば、蚊や蝿やゴキブリが大量に発生し衛生状態は劣悪ですぐに病気になってしまうだろうが、冬のモンゴルに限って言えば、衛生状態は想像するほどには悪くないかもしれない。

 このほか、番組からは、モンゴルでは離婚が原因となって貧困の悪循環や、育児放棄が多発しているようにも見受けられた。ネットで検索すると、「モンゴルでは離婚率が高い」、「母系社会ということもあり、離婚した場合は子供は母親が引き取って育てる」といった記述があった。反面、こちらのサイトからの孫引きによれば、モンゴルの離婚率は0.64%であって、日本の5.6%より遙かに低い。このほか、こちらのサイトには、モンゴルの40歳以下の女性たちの53.7%は自分自身より低い教育レベルの男性たちと結婚しており、このことが家庭暴力の原因や女性側からの離婚訴訟の一因になっているという見方も紹介されていた。と、いろいろ書いてみたが、雑多な情報しか見当たらず、考えをまとめることが難しい。