じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

12月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] 昨日に引き続き、センダンの実。半田山をバックに金色に輝いている。


12月15日(日)

【ちょっと思ったこと】

ゆとりの無さそうな年末年始

 年末年始は12/28が土曜日、1/5が日曜日となっているため、国立大学では無条件に8連休が確保される。しかし、年明けは6日からは授業や会議が連日行われることを考えると、のんびりできそうもない。年内に1月の最初の授業の準備をしておいたほうがよさそうだ。

 これとは別に、今週から来週にかけては、連日、授業や会議が予定されている。来年度シラバスの原稿もまとめなければならないし、12/25の修論提出締切に向けて執筆指導も強化しなければならない。1日48時間欲しいと思うこのごろである。


【思ったこと】
_21215(日)[心理]学会年次大会開催について考える(2)大会専用サイトを作った

 11/6の日記の続き。来年の年次大会開催に向けて、いよいよ、具体的スケジュールを組む必要が出てきた。年次大会というのは、最終的には参加者あっての大会であり、主催者のコンセプト通りには進まないものであるが、前年度のやり方を無批判に引き継げばよいというものでもなかろう。

 とりあえず、大会の専用サイトを開設し、付設掲示板で、会員や大会参加予定者からの意見を募ることにした。

 専用サイトに述べたように、まず大会の基本方針として
  1. 会場にわざわざ足を運ばなければできないことを重視。
  2. 会員以外にも聞いてもらいたい企画は、できる限り公開で
  3. フォーラムで研究以外の差し迫った問題も取り上げる
  4. 各種企画がどのような成果をもたらしたのか、多面的に事後評価を行う。
  5. 年次大会に参加するという行動が何によって強化されたのかを検証し、今後の大会のあり方への提言としてまとめる。
という5点を挙げてみた。

 1.は、インターネット時代になぜ、高い交通費や宿泊代を払い、貴重な時間を割いて参加するのかという問いかけでもある。

 2.は、地方大会であるゆえ、なるべく、地元の関係者と交流の機会を設定したいというものである。学会内部だけの講演会やシンポでは、非会員は高額の参加費を払わないと出席できない。これでは、ますます現場との連携ができなくなってしまう。

 3.は、こういう機会なのだから、研究以外の種々の問題についても徹底討論したらいいじゃないかという提案。具体的には、

行動分析用語問題/心理学資格問題/外国留学支援/行動分析カリキュラム改善/行動分析普及活動推進/FCと障害者自立問題/現場との連携/

 などを想定しているが、それぞれコーディネーターのなり手を捜す必要がある。

 4.と5.は、1.への返答という意味を持っている。主催者は「やりっぱなし」、参加者は単に「参加しただけ」であるなら、年次大会などはやめてしまったほうがよいのではないかと思う。




 以上、無い知恵を絞ってみたが、9/2の日記にも書いたように、年次大会の内容は必ずしも期待されていないという可能性もある。大学のFD研修会の場合は教員全員の教育活動向上をめざすことが目的となるので達成目標を明確にしやすいが、学会会員の場合にはいろんな入会動機が考えられる。1つの学会活動に専念し会の発展に生涯を捧げるような方もおられれば、10も20もの会員になって興味をもった時だけ顔を出すという方もおられる。年次大会を開いた場合でも
  • 自分の研究発表の機会として利用するだけ。発表が終わればさっさと帰る。
  • 講演会やシンポを勉強の機会として利用する。
  • もっぱらロビーでの人的交流が目的。
  • 何かのついでに立ち寄る。
 会員それぞれの獲得目標が多様であると、事後評価をやるとか言っても、何をもって成果とするのかの見極めが難しい。公的な研究旅費を使って年次大会に参加する以上は、すべての行事に出席し、そこでどういう成果が得られたのかを文章にして残す義務があるように思うのだがなあ。