じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 農学部農場の洋梨の花。花期が短いだけに貴重。



4月11日(水)

【ちょっと思ったこと】

パトカー74台とヘリ一機の出動費用/高速道路事故渋滞の損害賠償

 4/11の朝日新聞岡山版によれば、岡山南署は、岡山市内で女性会社員から現金15万円入りのハンドバックを奪ったとして、県警のパトカーなど74台とへりで追跡、無職のM容疑者を窃盗の疑いで緊急逮捕したという。

 記事では、乗っていた「乗用車の窓から奪った」とあるだけなので何とも言えないが、4/3の日記に書いたように、このところ、歩行中の女性のバッグなどをバイクからひったくる事件が相次いでいることでもあり、最善の手段を講じて犯人を検挙したことはまことに結構であると思う。

 もっとも、ここで気になるのが、「パトカー74台とヘリ一機」の出動費用である。いくらなんでも15万円では済むまい。となると、逮捕に要した経費はすべて税金でまかなわれることになるのだろうか。

 この問題に限らず、殺人犯や誘拐犯の捜査に要する経費を税金でまかなうというのは世界共通の仕組みなのだろうか。加害者が被害者に対して

申し訳ございませんでした。罪を償わせていただきます。

などと謝罪をすることは珍しくないが、納税者に対して

私が逮捕されるまでの間、捜査に多額の税金を使わせてしまって申し訳ございませんでした。今後は働いて、その経費を全額お返しします

というように謝罪をするシーンは全く見たことがないのは何故なのだろうか。

 このほか、高速道路における事故についても、重大な過失や意図的な違反行為があった場合には、加害者はもっと謝罪するべきであると思う。先日も岡山〜東京間を往復して感じたことであるが、事故による渋滞はその高速道路を利用する者全員に大迷惑をかけるものだ。飲酒、無理な車線変更、時速150kmを超えるような無謀な運転が基で事故を起こしたドライバーは、渋滞で迷惑をかけた利用者全員に実名で謝罪をするとともに、利用者が受けた精神的・物質的損害相当額を支払うというぐらいのペナルティを科してもよいのではないかと思う。支払われた「賠償金」は道路公団のほうで厳正にプールし、渋滞の時間に応じて通行料金を割り引くシステムに活用したらよいのではないかと思う。



郵便局の横型通帳、またまたトラブル

 昼休みに近くの郵便局のキャッシュコーナーで郵便貯金通帳の記帳をしようとしたら、機械が動作停止し「担当者が参りますのでしばらくお待ち下さい」という表示が出た。

 4/2の時と違って、郵便局に隣接したコーナーであったため処理は迅速になされたが、通帳は一時預かり、夕刻に再度足を運ぶハメになった。残高確認と預払いは可能となったものの、印字が飛んだ部分の預払い記録は月曜日以降にならないと分からないということだった。

 こうしたトラブルは、通帳が横型(綴じ目と並行に記帳するタイプ)になってから多発しているという。通帳を挿入口の右端にそろえて入れることがトラブル回避のコツだというが、これはなかなか難しい。カラープリンタで年賀状を印刷するならともかく、お年寄りや子どもでも気軽に使えるはずの預払い機の場合には、多少斜めにつっこんでも機械のほうで自動的に向きを揃えるぐらいの機能が無ければ欠陥品と言わざるを得ない。

 銀行の通帳がもともと横型であったことを考えると、トラブルの原因は、横型と縦型の両方に対応しようと欲張りすぎたためであったようにも思える。私の場合、デビットカードのほか給与振込や各種送金に頻繁に利用しているため、少なくとも2週間に一度は記帳して預払いの経過と残高をチェックしていく必要がある。安心して使えるようにしてもらいたいものだ。



regret、sorry、apologize

 米軍偵察機が4/1の午前、中国・海南島に緊急着陸した問題で、米中両政府の交渉が進展。米側が「無許可で緊急着陸したこと」を「very sorry」とする書簡を送ることで米機乗員全員が解放されることになったという。

 この交渉をめぐっては、表現を「regret」、「sorry」、「apologize」のいずれとするかをめぐってやりとりがあったというが、「sorry」という曖昧な日常語を用いることで決着をはかったという点がいかにも外交交渉らしいところだと思った。

 英語の知識の乏しい私には「regret」と「sorry」の違いが今ひとつ分からないのだが、「regret」と言われた場合は「当方の責任ではありませんが、非常に残念です」という意味があるのだろうか。

 いつぞや家族でTDLに行ったとき、雨のために夜のパレードが中止になったことがあった。それを知らせる英語の場内放送で「We regret to say」という表現が使われていたように記憶している。これは「パレードが中止になったのは雨が降ったせいで、致し方ありません」という意味が込められているのだろう。もし、会社側の何らかの落ち度で中止になった場合は、おそらく「apologize」が使われるものと思う。このあたり、電車が遅れた時の車内放送ではどう使い分けられているのだろうか。どなたか情報をいただければ幸いです。

 ちなみに日本語の場合、政治家や行政責任者はたいがい「遺憾」ということばで責任の所在をごまかしてしまう。