じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
農学部農場の梅が咲き始めた。写真はその中でも特に美しい八重咲きの梅。 |
【思ったこと】 _10210(土)[教育]生涯学習としての食心理学(3)おいしさの心理学(2)「受身的なおいしさ」から「おいしく食べる」へ 昨日の日記の続き。今回の講演では、単なる受身的な「おいしさ」の話題ではなく、もっと積極的な、「おいしく食べる」ことの意義を強調した。 では、「受身的なおいしさ」と「おいしく食べる」はどこが違うのか。それを説明するために、パヴロフの条件反射の模擬実験とネコのペダル押しの実験を紹介したビデオを見てもらった。
この日記で何度か取り上げているように、スキナーは、生きがい(原語では「幸福」)を Happiness does not lie in the possession of positive reinforcers; it lies in behaving because positive reinforcers have then followed.というように定義したが、これを「おいしく食べる」に準用すると 「能動的なおいしさ(=おいしく食べる)」は、食べ物を手にしていることではない。それが結果としてもたらされるように「栽培〜漁獲・収穫〜加工・保存〜調理」に手間をかけることである。ということになるかと思う。 講演ではこのあと、「消極的なおいしさ」と「積極的なおいしさ」、「食べたいから食べる」と「食べさせられる」についても説明した。 「消極的な食べ方」と「積極的な食べ方」というのは、行動分析の用語には無い。ここでは、同じオペラント行動であっても、「刺激に身を晒す機会を選ぶだけで、受身的に刺激の量や質を選択する」ものを消極的、「自力で働きかける機会を増やし、努力の量と質に応じて結果が伴うような環境に身を晒す」ことを「積極的」と名づけた。具体的に、左側に消極的な食べ方、右側に積極的な食べ方を対比すると
また「食べたいから食べる」と「食べさせられる」の違いについては
もうひとつ、「おいしく食べる」にあたって、「禁欲」か、「ごまかし」食品かという話題があるが、これについては今後の検討課題として皆さんと一緒に考えていきたい、と締めくくった。 余談だが、休憩時間後、ノートパソコンの画面がうまくスクリーンに投影されないというトラブルが発生した。文字を大きくしようとして、画面の設定を1024×724ピクセルから800×600ピクセルに変更したのが裏目に出てしまったようだが、投影画面と同じものを印刷物として配布してあったので事なきを得た。今後も、万が一に備えて印刷物だけでも話ができるように準備を心がけたいと思う。 |
【ちょっと思ったこと】
3年ぶりのレスパール藤ヶ鳴 一日前のことになるが、金曜日の夜、岡山空港近くのレスパール藤ヶ鳴まで行って来た。ここには、かつては、男女別の温泉のほか水着で入れる温水プール(ジャグジー)があり、家族全員で何度も訪れたことがあった。ところが、98年3月15日の日記に記したように毎年2〜3億の赤字を出して経営が難しくなり、98年3月末でいったん休業。その後しばらく経ってから、男女別の温泉のみに限って営業を再開したが、全く行く機会が無かった。 浴槽そのものは3年前と殆ど変わりない。私の好みの塩サウナもあった。入浴料金がかつての大人一人1800円から500円に値下げとなり、風呂に入るだけの目的ならば前よりもずっと通いやすくなったと言える。 サウナに入っている時、たまたま、備え付けのTVからスーパーフライデー「転落人生劇場スペシャル」という番組が流れていた。かつてエンジェル・ボイスとして女性に人気のあった三善英史さんの波乱の人生(レコードは売れても低賃金、独立してから女性タレントを育てたが失敗、突発性難聴による長期療養)が紹介されていたが、ある意味ではこのレスパール藤ヶ鳴自体が同じような苦難の道を歩んでいるような気がした。 余談だが、帰りの車の中で聞いたラジオ番組では、登山家の今井通子さんが登場。アイガー北壁を登攀中によく歌ったのは「巨人の星」のテーマソングだったとか。こちらは「 |