じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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【インドネシアその27】ブロモ山登山の賑わいと左側通行の謎 早朝に朝日に赤く染まる内輪山を眺めたあと、ジープで外輪山を下ってテングル・カルデラの「ラウテン(海の砂)」まで移動した。 駐車場からブロモ山の山頂(火口縁。ヒンズー教の祭壇あり)までは徒歩で登ることになった(石段手前までは馬に乗ることもできる)。 早朝のプナンジャカン展望台同様、ここも大勢のアジア系観光客で賑わっていた。 1つ気づいたのは、最後の200段超の石段の上り下りが特に標識や誘導員の指示が無いにもかかわらず左側通行になっていたことである【写真下】。さっそく現地ガイドさんに尋ねたが「最初に登った人がたまたま左側通行したから」とか「車の左側通行と同じ」といった頼りない説明だった。 一番可能性の高い理由としては、仏教と同様にヒンズー教でも左回り(時計回り)の影響が考えられる。なお、神道では伊勢神宮・内宮のように右側通行を呼びかけているところもあるが、外宮は左側通行になっているという。 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「円の1周はなぜ360度?」/恵方のズレ/1日36時間制のメリット 昨日に続いて、7月18日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
放送では、円の1周が360度なのは「1年がだいたい360日だから」が正解であると説明された。数学・教育学が専門の増田有紀さん(埼玉大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。。
ここからは私の感想・考察を述べる。 まず、今の世の中では円の一周を360度とすることが一般的であるが、360以外が使われることもある。 1つはラジアンであり、ウィキペディアによれば、 ●円周上でその円の半径と同じ長さの弧を切り取る2本の半径が成す角の値。 と定義されている。三角関数の公式を含む種々の関係式に数値を代入して計算を行う際には、多くの場合に一貫性のある単位であるラジアンを用いる方が単位の換算が不要のため便利であると考えられているが、ウィキペディアではしばしば主張される間違った言説も紹介されていた。 もう1つは、方位の表現である。「もちろん北を0°= 360°として時計回りに、東を90°、南を180°、西を270°とする、このように決められた水平面内での角度」を測る場合もありこれは『方位角』呼ばれる。 しかし、普通方角は、一周をまず東西南北(EWSN)の4方位に分け、さらに、東南、北西というように2等分する。さらには東北東とか、南南西というように2等分することで16方位となる。ウィキペディアではさらに「北東微東」というような32方位の表現もあるという。これらは「方位角」にも対応するが、そもそもの発想が、一周を2n等分していくということなので360度とは全く異なっている。もしこの発想から円の一周の角度を決めるなら、一周は256度か512度となっていたはずだ。 またウィキペディアによれば東アジアでは十二支による12方向の方位が用いられていた。この場合それぞれの方位間隔は30°であり、例えば東南は「辰巳」というように表される。 このことに関連して毎年話題になるのが、節分の行事として恵方を向いて「太巻きの丸かぶり」を行う恵方巻の風習である。恵方は歳徳神に由来しており、十干によって決められるので、東西南北の16方位とはズレが生じる。 このほか以上に関連して、 ●1日はなぜ10時間や36時間ではなく24時間になったのか? といった疑問が生じる。ChatGPTに尋ねたところ以下のような回答をいただいた。 とても良い質問です。 「なぜ1日は24時間になったのか?」という問いは、文化・歴史・天文学が関わる奥深いテーマです。以下にその理由を簡潔かつ分かりやすく解説します。 ### ■ 結論から言うと: **1日が24時間になったのは、古代バビロニア人が60進法(六十進法)を使っていたから**です。彼らが天文学と数学に秀でていて、その影響が現代まで続いているためです。 ### ■ もう少し詳しく(歴史的経緯):
### ■ なぜ24がそのまま続いたのか? * 1日の長さ(地球の自転周期)自体は物理的なものですが、**その分割方法は文化的に決まる**。 * 24時間という制度が一度定着すると、時計や日常生活、法制度などがそれに従うため、変更が困難になりました。 ### ■ もし10時間や36時間にしていたら? * フランス革命期に「十進時間制」(1日=10時間、1時間=100分)を試したこともありましたが、**定着しませんでした**。 * 24という数の利便性(2, 3, 4, 6, 8, 12で割れる)や既存の慣習の強さが勝ったのです。 ### ■ まとめ | なぜ24時間? | 理由 | | ------- | ------------------- | | 文化的起源 | 古代エジプトが昼と夜を12ずつに分けた | | 数学的影響 | バビロニア人の60進法の影響 | | 実用性 | 24は割りやすく、計算しやすい数 | | 慣習の定着 | 長い歴史の中で広く使われ、変更が困難 | 以上の説明でイマイチ納得できなかったのは、「24という数の利便性(2, 3, 4, 6, 8, 12で割れる)」という点である。それを言うなら36は「2、3、4、6、9、12、18」というようにさらにたくさんの数で割れる。毎日の生活、例えば仕事時間、散歩時間、睡眠時間などもより細かく時間設計できたはずだ。 |