じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



07月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

クリックで全体表示。



【インドネシアその25】ブロモ山展望台の賑わい。
 ブロモ山では2か所の観光があった。
  1. 深夜2時30分にホテルを出発。ジープで外輪山の一角にあるプナンジャカン展望台へ。と
  2. ブロモ山登山。山頂にあるヒンズー教の祭壇にお参りし噴煙を上げる火口を覗く。

 写真上は、プナンジャカン展望台から眺めるブロモ山方面。この写真だけ見ると静かに日の出を楽しめるように思ってしまうが、実はこの展望台には座る場所が無いほどに多くの観光客が訪れていた【写真は帰りがけに撮ったので人が少なくなっている】。観光客の殆どはアジア系だったが、私たちのツアー参加者を除けば日本人は殆ど居なかった。
 このほか写真の右端の枠内も別の観光客たちが写っている。展望台は全部で3か所、客を運ぶジープは全部で2000台あると聞いた。日本人は殆ど居なかったが、ジープのほうはすべて日本製のように見えた。

2025年07月22日(火)



【連載】チコちゃんに叱られる! 「ユニフォーム交換の由来」/野球でユニフォームが交換されない理由

 7月18日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
  1. なんでサッカーは試合後にユニフォームを交換するようになった?
  2. なんで人は炭を使うようになったの?
  3. なんで円の1周は360度なの?
という3つの話題が取り上げられた。本日はそのうちの1.について考察する。

 放送によれば、サッカーで試合後にユニフォームを交換するのは「フランス代表がイングランド代表のユニフォームを欲しかったから」が正解であると説明された。

 スポーツと文化の関係に詳しい白旗和也さん(日本体育大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。。
  1. 現在のユニフォーム交換は互いをリスペクトするという意味があるが元々は違っていた。
  2. ラグビーやバスケットボールでもユニフォーム交換をするが元々はサッカーから始まった。
  3. ユニフォーム交換の最古の記録は1931年のフランスvsイングランドの試合。当時フランスにとってはイングランドは絶対に負けたくない相手だった。その背景には両国の長い戦争の歴史がある。
  4. 14世紀初頭、イングランド国王がフランスの王位継承権を主張したことなどからおよそ100年続いた『百年戦争』、17世紀後半から約130年続いた『第2次百年戦争』など、フランスはイングランドと200年以上争い続けてきた。
  5. 1863年、イングランドでサッカーが誕生すると戦争の因縁はピッチ上にも持ち込まれ、フランスはイングランドにだけは絶対負けたくないと考えた。しかし当時イングランドは世界最強でW杯への参加を拒否していた。イングランド代表は自分たちが世界最強であるのになぜ時間を割いてW杯に参加しなければいけないのかと主張し、その代わり、W杯が開催されるたびにその優勝チームを招いて、自称「本当の決勝戦」を開催し勝利を重ねた。
  6. いっぽう今でこそフランスはサッカーの強豪国ではあるが、当時はそれほど強くなかった。1920年から20年間の代表チームの国際試合での成績は35勝68敗12分で大きく負け越していた。
  7. そんなフランスが1923年の試合では敵地でイングランドに挑んだものの1-4で大敗。その後1929年まで6連敗した。
  8. しかし1931年に5-2でフランスが歴史的大勝利をした。現在で言えばブラジルに日本が大勝するぐらいの価値があった。
  9. そんなフランス代表だったが開催地がアウェイのイングランドということで帰国しても勝利を信じてもらえないという心配事があった。そこで勝利の証拠としてユニフォームに目をつけたと考えられる。
  10. そもそもヨーロッパには戦争を繰り返してきた歴史があり、勝者は相手が身につけていた兜や鎧などを奪うという文化が根づいていてその名残があったのかもしれない。
  11. さらにイングランド代表のユニフォームの生地がとても素敵だった可能性がある。ユニフォームの歴史を綴った1904年の資料によると、
    フランス代表マットラー選手は自分のジャージが綿で作られているのとはちがってイングランド代表のジャージがシルクで作られていることに気づき交換を申し出た。
    と書かれていた。これ以上の詳細は不明だが、綿より汗が乾きやすくシワになりづらいイングランドのシルク製のユニフォームが羨ましく、フランスに持ち帰って関係者にシルク製に換えて欲しいと申し入れた可能性もある。但しタダで貰うわけにはいかないので交換を提案した。
 以上が1931年に行われた最古のユニフォーム交換の経緯であるが、9.〜11.のあたりの説明は推測が多くかなり胡散臭い。勝者は相手が身につけていた兜や鎧などを奪うという文化が根づいていたのであれば、交換ではなくフランス代表が戦利品としてイングランドのユニフォームを持ち帰ってもよかったはずだ。
 さて、ユニフォーム交換で健闘をたたえあうという意味合いが世界中に浸透した経緯は以下の通り【要約・改変あり】。
1970年のメキシコW杯でブラジルとイングランドの試合が行われた。当時ブラジルにはサッカーの王様と言われるペレ、イングランドには世界屈指のディフェンダーと言われるボビー・ムーアが所属しており、勝ったほうが決勝トーナメント進出という重要な試合であり1-0でブラジルが勝利した。その際の2人のユニフォーム交換の様子がテレビで放映され、勝っても負けても敬意を示すという意味合いが世界中に浸透していったと考えられる。

 交換したユニフォームがその後どうなるのか、また交換の際の出費や交換の約束はいつするのかなどについて、サッカー元日本代表の内田篤人さんから話を聞いた【要約・改変あり】。。
  1. 内田さんは交換後、ロッカーで洗濯物に出す。用具係に洗ってもらって戻ってきたあとは全部実家で保管。
  2. ユニフォーム交換は予約制でだいたい前日までに約束しておく。人気選手は言っておかないと別の相手に決まってしまう。
  3. 交換の経費は自腹。内田さんが現役の頃はユニフォーム1枚が約50ユーロで給料から天引きされていた。なおJリーグ鹿島アントラーズのユニフォームは1枚約2万円。日本代表戦の場合はサッカー協会が負担するので自前で払う必要はない。


 ここからは私の感想・考察を述べる。
 まず、解説の中で言及されていた百年戦争と第2次百年戦争はそれぞれどのように決着したのかChatGPTに尋ねてみた。回答は以下の通り。

 百年戦争(1337?1453年)と\*\*「第2次百年戦争」(1689?1815年)**は、いずれもフランスとイギリス(またはその前身国)の長期にわたる対立を指しますが、性質も背景も異なります。それぞれの**「決着の仕方」\*\*について説明します。
  1. 百年戦争(1337?1453)**
    • ### ● 背景:
      英仏間の王位継承権をめぐる争いが発端。フランス王位を主張するイングランド王エドワード3世と、ヴァロワ朝を支持するフランス貴族との間で戦争が勃発。
    • ### ● 決着:
      **1453年のカスティヨンの戦い**でフランスが決定的勝利を収め、戦争は実質的に終結。
      * イングランドは大陸の領土をほぼすべて失い、**カレーを除く全領土を喪失**(※カレーも1558年に失う)。
      * フランスでは王権が強化され、**中央集権国家への道**が開かれた。
      * イングランドでは戦費の負担などから内紛(**薔薇戦争**)に突入。
    • ### ? 結果:
      **フランスの勝利**。イングランドの大陸支配は事実上終焉。
  2. 第2次百年戦争(1689〜1815)**
    ※これは実際の戦争名ではなく、歴史学的な用語で、**17世紀末から19世紀初頭にかけて続いた英仏間の断続的な覇権争い**を指します。以下の戦争群を含みます:
    * 名誉革命後の戦争(1689〜1713):ウィリアマイト戦争、アウクスブルク同盟戦争、スペイン継承戦争
    * 七年戦争(1756〜1763)
    * アメリカ独立戦争(1775〜1783)※フランスはアメリカ側として参戦
    * フランス革命戦争(1792〜1802)
    * ナポレオン戦争(1803〜1815)
    • ### ● 決着:
      **1815年のワーテルローの戦い**でナポレオンが敗北。イギリスを中心とした連合軍(イギリス・プロイセンなど)が勝利し、フランスのヨーロッパにおける覇権は終焉。
      * フランスは再び王政復古(ブルボン朝の復活) bb* イギリスはヨーロッパ最強の海軍国として\*\*「パクス・ブリタニカ(イギリスの平和)」\*\*の時代に入る
    • ### ? 結果:
      **イギリスの勝利**。イギリスが**海洋覇権と植民地帝国の頂点**に立ち、フランスは勢力を大きく削がれた。
  3. ## ?? まとめ:それぞれの戦争の「決着」
    | 戦争名 | 決着の年 | 勝者 | 結果概要 |
    | ------- | ----- | ---- | ------------------- |
    | 百年戦争 | 1453年 | フランス | イングランドが大陸の領土をほぼ喪失 |
    | 第2次百年戦争 | 1815年 | イギリス | フランスの覇権終焉、イギリスが覇権確立 |


 次に、同じくChatGPTに以下のような質問をしてみた。

サッカー、ラグビー、バスケットボールでは互いをリスペクトするためにユニフォーム交換をすることがありますが野球では行われません。なぜ野球のユニフォームは交換されないのでしょうか?

いただいた回答は以下の通り。

とても興味深いご質問です。
サッカー・ラグビー・バスケットボールと違い、**野球ではユニフォーム交換が慣習になっていない**のには、いくつかの文化的・実務的な理由があります。以下にその主要な理由を挙げます。

## ? 野球でユニフォーム交換が行われない理由
  1. ### 1. **ユニフォームの性質とコストの違い**
    * 野球のユニフォームは**厚手で高価**です。刺繍や番号がしっかり縫い込まれており、チームによってはオーダーメイドに近い形で管理されます。
    * サッカーやバスケットボールのユニフォームは**軽量で薄く、複数枚持参が前提**になっているため、試合後に渡しても支障がありません。
    * 野球では選手が**1試合で1枚のみ使用**することが多く、交換するとその後の使用に困るという事情があります。
  2. ### 2. **文化・伝統の違い**
    * サッカーやラグビーは\*\*「戦い終えたらノーサイド」\*\*の精神が根付いており、ユニフォーム交換はリスペクトの表現として古くから定着しています。
    • 野球はどちらかというと\*\*「個人よりもチームの一体感」\*\*を重視する文化が強く、チームの象徴であるユニフォームを簡単に他人に渡すという発想があまりありません。
    • 特にアメリカのメジャーリーグでは「ユニフォームはチームの財産」という感覚があり、**試合中に個人の感情で物を譲り渡す行為が少し浮いてしまう**傾向があります。
  3. **リスペクトの表現方法が違う**
    * 野球でもリスペクトを表現することはありますが、それは
    • 試合前後の握手や帽子を取る礼儀
    • 引退試合での記念品贈呈やスタンディングオベーション
    • ピッチャーとバッターの敬意ある駆け引き
    など、**儀式的・間接的な形で示される**のが一般的です。
  4. **グッズ・収集価値の管理**
    • 野球は「記念ボール」や「ユニフォーム」「バット」などがコレクターズアイテムになっており、**選手やチームが管理を厳重に行う傾向**があります。
    • 適当に渡してしまうと、後にネットオークションなどで売買される懸念もあり、**管理の面でも自由に交換しにくい**事情があります。
    ---
  5. ## ? まとめ:なぜ野球ではユニフォーム交換しないのか?
    | 理由 | 内容 |
    | --------- | ------------------ |
    | ユニフォームの性質 | 厚手・高価で替えが少ない |
    | 文化の違い | チームの象徴であり、譲渡はまれ |
    | リスペクトの形 | 握手・拍手など間接的な表現が主 |
    | 管理上の問題 | グッズ価値が高く、自由に交換できない |

なお、\*\*記念的にユニフォームを贈呈する場面(例:引退試合、特別な交流戦)\*\*はありますが、それは特例であり、サッカーのように毎試合行う文化にはなっていません。


 ここからは私の感想・考察を述べる。
 私はもともとサッカーの試合は殆ど観ないので、試合後のユニフォーム交換も生中継で見たことは一度も無いが、いくらリスペクトと言ってもあんなに汗臭いものは要らないというのが率直な印象である。どうせなら新品の袋入りのユニフォームを交換すれば洗濯の手間も省けて合理的であるように思うのだが、それでは中継されてもインパクトに欠ける。
 もっとも実際に着用していたユニフォームを脱いで相手と交換するためには上半身が裸にならなければならない。なのでこの慣習は女子サッカーには絶対に広まらないだろう。
 あと、野球でユニフォーム交換が行われない理由だが、攻守が刻々と入れ替わるサッカー、ラグビー、バスケットボールなどと異なり、野球というのは攻守がはっきりと交代するようになっており、攻撃の際は守備側9人に対してバッター1人が対戦するようになっている【←ランナーがいれば最大で塁上3人と打者1人の合計4人】。選手同士がぶつかり合うとすれば走塁の際の偶発的な接触のみである。こうした特徴もユニフォーム交換をしない背景にあるように思う。
 このほかユニフォーム交換が行われているか、もしくは今後行われるようになりそうな競技としては、格闘技、バレーボール、卓球、バトミントンなどが考えられる。といっても、当然、脱ぐと全裸になってしまうような形態のユニフォームは交換できないし、また上半身裸になれるのは男子選手に限られているだろうから、この先他競技に広まることがあってもその範囲はきわめて限定されるのではないかと推測される。

 次回に続く。