2015年、スイス・ドイツの合作映画。スイスの威信をかけた映画とも言える。それだけに風景描写が美しかった。以前、スイスに行った時に『ハイジの家』を見学したことがあったが、映画のロケ地は少し離れた場所であったという。

1986年のアメリカ映画。1958年に公開されたホラー映画『ハエ男の恐怖』のリメイク作品。公開時のコピーは「Be afraid. Be very afraid.（怖がってください・・・とても、とても怖がってください・・・）」とのことであったが、私自身は「怖い」という感覚は全く生じず、代わりに「気味悪い、グロテスク」という印象を持った。このことでふと思ったが、少なくとも私の場合、何かの化けものの形を見て「怖い」と感じることはまずない。怖いというのはあくまで、自分の置かれた文脈が危機に晒された時に生じるものだと思われる。

2015年にイギリスで制作されたSF・コメディ映画。確かにコメディ映画としてはよくできていると思った。

1978年のアメリカ映画。スーパーマンの話は私が子どもの頃から知っていたが、クリプトン星で誕生し、地球で少年時代を過ごした経緯をしっかりと観たのは今回が初めてであった。
　ウルトラマンなどの日本製のヒーローはやたらと格闘シーンが多いが、少なくともこの作品に関してはそのような戦いはせず、もっぱら危機に遭った人々を助けることに徹していたところが好感を持てた。
　ずいぶんと大昔の映画であるように見えたが、主演のクリストファー・リーヴは1952年9月25日生まれということなので、1952年10月生まれの私とほとんど同じ。しかし1995年5月27日、バージニア州シャーロッツヴィルで乗馬競争中に落馬し、脊髄損傷を起こして首から下が麻痺、以後は車椅子生活となり、映画界から離れてリハビリテーションに専念。2004年10月9日に自宅で心不全を起こして昏睡状態となり、翌10日にニューヨーク州のノーザン・ウェストチェスター病院で死去。52歳だったという。私自身ははスーパーマンより長生きしているということになりそうだ。