じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



08月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る



クリックで全体表示。

 岡山市では8月1日から31日まで、特定の店でPayPayまたはd払いでスマホ決済をすると20%分が還元されるキャンペーンを行っている。【詳しくはこちら】。
 このキャンペーンは昨年の11月にも行われており、今年もそろそろ始まるのではないかと思っていたが、少し前にネットで検索したところ、今年度はすでに始まっており8月31日で終了となることが分かった。
 ということで、買い出しを開始したが、割引適用の最大枠4万円(PayPay、d払い各2万円)で買いたいと思うものがなかなか見つからない。昨年ホームセンターで買ったサンダル(3000円前後の丈夫なヤツ)などはまだ使っていないほどだ。また、私がよく利用している格安スーパー『ラ・ム−』は現金払い、AEON系列のマルナカではWaonポイントは使えるがスマホ決済は扱っていないということで、購入可能な店が限られているという問題もある。
 ちなみに、妻はこのキャンペーンのことを店頭の掲示で知っていて、すでに最大枠を使い切っていた。

 なお、岡山市では昨年同様に『路線バス・路面電車 運賃無料DAY』も実施しており、1回目は8月6日ですでに終わっていた。もっともいくら無料とはいっても、炎天下にわざわざ遠方まで外出したいとは思わないが。

2023年8月22日(火)




【小さな話題】今夜みんなで大発見!?シチズンラボ生放送スペシャル(2)「地球冷却微生物」「ポップアウトボイス

 昨日に続いて、8月18日の19:30〜20:42までNHK総合で放送された表記の番組についてのメモと感想。

 放送では続いて、『あなたの家の庭が地球を救う!?』という話題が取り上げられた。土壌微生物の専門家、南澤究さん(東北大学)によれば、温室効果ガスの中にはCO2のほかにN2O【一酸化二窒素】がある。このN2Oを吸収して無害なN2に変えてくれる『地球冷却微生物』がどこにいるのかを探すというのが今回のプロジェクトであった。
 南澤究さんがこれまでに全国から集めたサンプル1600個の中で地球冷却微生物が見つかった割合は3%にとどまっていた。今回のプロジェクトでは、視聴者の協力により、北海道から沖縄まで133個のサンプルが集められた。気体分析と土壌分析という二段階の分析により、宮城県仙台市と登米市、群馬県沼田市、埼玉県加須市、山口県山口市、長崎県佐世保市(2箇所)の合計7箇所、全体の5%のサンプルから『地球冷却微生物』が確認された。また、長崎県佐世保市の民家の庭からはカルディモナスというこれまでノーマークだった微生物が見つかった。この微生物は通常は温泉のある場所に棲息しており、何かの新しい発見につながる可能性がある。

 ここからは私の感想になるが、一酸化二窒素という物質は高校の化学では習わなかったように思う。ウィキペディアによると、一酸化二窒素は『笑気ガス』とも呼ばれかつては麻酔にも使われていたが、近年では他に優れた麻酔薬が登場したため、少なくとも日本では医療用途は少なくなっているという。このほか陶酔感を得る目的で乱用する者が後を絶たないため、2016年からは医療などの目的以外で製造・販売・所持・使用することが禁止されたという。ということなので、地球温暖化に影響を与えるほど大気中に大量に存在しているとは思えないが、工業用途では燃料の発火促進のため、また食材をムース状に加工するエスプーマという調理法で使用されるとのことだが、今でもどの程度使われているのかは不明。このほか、亜酸化窒素は大気に放出されると紫外線によって分解されて一酸化窒素が生成されオゾン層を破壊する作用があるという。

 ということで、大気中に存在する一酸化二窒素の割合は少ないように思われたが、こちらの資料によると、一酸化二窒素(亜酸化窒素)は、農業(肥料や家畜排泄物)、工業プロセス、化石燃料の燃焼)などでも排出され、地球温暖化係数は、二酸化炭素が1であるのに対して298という高い値になっているようである。であるとするなら、上掲の微生物を有効に活用して一酸化二窒素を窒素に変える技術は大いに期待が持てそうだ。




 次に取り上げられたのは「ポップアウトボイスが誰かの助けに」という話題であった。ポップアウトボイスというのは、「雑音の中でも聞き取れる、つまり通る声」ということ。北村達也さん(甲南大学)によれば、この技術は災害時の情報伝達に役立つ。素朴に考えると大きい声を出せば聞き取りやすくなると思えるが、そうするとうるさくなってしまう。理想は「うるさくないけれどよく聞こえる」ことにあり、声の質に着目する必要がある。よく通る声というのは、短い波長から長い波長までがまんべんなく出されているような声であるという。
 放送では出演者を含めて493人の声が収録された。その中でポップアウトボイスであると判定された割合は63人(13%)であり、出演者の中ではチョコプラの2人と井森美幸さんが入っていた。1位になったのは小学5年生の男の子であった。
 この番組では「ポップアウトボイス」の基準が最初から決められており、順位付けに視聴者たちが参加することはできなかったが、どうせなら、例えば参加者に複数の声を聞いてもらって、いちばん聞き取りやすい声を評定してもらうという調査が行われたほうが良かったと思う。
 ちなみに、私自身の声はポップアウトボイスでは全く無い。原因は不明だが、小学生高学年の声変わりの時期にもう少しちゃんとした発声練習をしておけば良かったと思う。もっとも自分で喋っている分にはどのていど聞き取りにくいのかが分からない。録音した声から推測するほかは無かった。講義や講演の際に、地声をポップアウトボイスに変換できる装置があれば良かったのにと思うが、定年退職した今となってはもはや手遅れであった。
 余談だが、少し前に、あいみょんさんが歌う『愛の花』を聞いたことがあったが、あいみょんさんの声というのは低い音から高い音までが音質が一定していて聞き取りやすいと感じた。男性歌手はもとより、女性歌手でも、高い音を出す時には裏声のようになって声の質が変わるのが一般的であるように思うが、あいみょんさんは、いちばん高い音の部分数カ所を例外として、高い音も地声が連続しているように聞こえていた。

 次回に続く。