じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 11月15日はホームセンターでポイント5倍デーとなっており、【第4弾】がんばろう岡山市!スマホ決済最大20%が戻ってくるキャンペーンと合わせて実質25%の割引になることから、以前から予定していたいくつかの商品の買い出しに出かけた。
 この日は、20%還元対象のスマホ決済である、PayPayとd払いでそれぞれ5000円以内の支払いをする予定であったが、最初にPayPayで支払うため、右下の「あと後払い」のボタンをタップしたところ、決済のバーコードが現れず、あと払いの利用額が表示されるだけであった。その画面から支払いに遷移する方法が分からずいろいろ触っていたところ、あげくの果てには、PayPayCardの認証コードが要求され、入力に手間取っていると「○○秒後に再送信します」というようなループに陥り決済できない状況に陥ってしまった。レジの後ろには数人が並んでおられたので迷惑をかけてはいけないので、PayPayでの決済を諦め、d払いのみで決済した。もっとも、もう一度別の商品で決済した時にはd払いの20%還元限度である4000ポイントを超過したため、限度内であれば815ポイント還元されるはずのところが622ポイントのみの還元となり193ポイント分を受け取ることができずに終わった。

 家に戻ってからPayPayのあと払いの方法を調べたところ、正しい方法は「ホーム画面の残高払いと書かれたスイッチを右へスワイプして青画面に切り替える」であったが、この操作は一度もやったことがなかった。そう言えば、以前にもPayPayで「あと払い」がうまくできずd払いでやり直したことが2回ほどあった。もっとも「あと払い」がうまくできたこともあり、その時にはどういう操作をしたのかは記憶が無い。考えられることとしては、レジでお店の人からやり方を教えてもらい、いったんは「あと払い」の青画面に遷移していたものの、その後、気づかないうちにスイッチをうっかりスワイプして「残高払い」に変更してしまったために使えなくなっていたものと思われる。

 ということで次回からはPayPayでの「あと払い」決済ができるはず。もっとも、20%還元限度額超過まではあと9000円分となった。


2022年11月16日(水)



【連載】太陽系の基本知識を更新する(21)土星(2)

 すっかり間が空いてしまったが昨日に続いて、NHK「コズミックフロント」:

●「冒険者たちが語る 太陽系のヒミツ」(2021年初回放送)

についての備忘録と感想。

 放送ではまず土星の環(放送では「リング」)の発見の歴史が概観された。
 望遠鏡で土星の観測を行ったのは1610年、ガリレオ・ガリレイ(1564〜1642)が最初であった。彼がスケッチした土星には、両側に耳のようなものがつけられており、ガリレオは土星の両側に衛星が1つずつついていると考えた(当時はまだ衛星が惑星を周回するという考えが無かった)。ところが2年後に再び土星を観測した時にはその「衛星」は消えていた。そこでガリレオは、この現象をサターンとよく似た発音のローマ神話の神「サトゥルヌス」に喩え、「土星は子どもたちを呑み込んだのか」と言い残した。
 ガリレオの観測からおよそ40年後の1655年、オランダの天文学者、クリスチャン・ホイヘンス(1629〜1695)がガリレオより高性能の自作の望遠鏡で土星を観測し、1659年、ガリレオが観測した衛星はリングであり、地球から見た時の角度によって見えたり見えなかったりするという説を発表した。ホイヘンスはまた、タイタンの発見者でもある。
 ホイヘンスの発見から10年のあいだに、イタリアの天文学者、ジョバンニ・ドメニコ・カッシーニ(1625〜1712)はさらに4つの衛星を発見した。

 土星本体については直径が地球のおよそ10倍で、ヘリウムなどによってできたガス惑星であることも分かってきた。しかし、リングが何でできていて、いつ作られたのかについては探査機の観測を待つほかはなかった。

 土星へ探査機を飛ばすためには大量の燃料が必要であったが、スイングバイの技術を使うことで大幅に節約できることが分かった。このスイングバイの発見はノーベル賞10個分くらいの価値があると思うのだが、ネットで調べた限りでは、発見者が誰なのかについてはジュゼッペ・コロンボの名前が挙げられている程度でよく分からないところがある。
 もう1つ、1970年代〜1980年代には、土星をめざす絶好のチャンスがあった。木星より外側の惑星がほぼ一列に並ぶため、1つの探査機で木星、土星、天王星、海王星を探査できる「グランドツアー」が可能になったのである。
 このチャンスを利用して1973年4月にパイオニア11号が打ち上げられた。1年8カ月後に木星で放射線などの観測を行った後、1979年についに土星に到達。これにより、従来のA、B、C、D、Eに加えてFリングが発見された。
 パイオニア11号が探査を行う前、NASAはこれとは別にボイジャー2号(1977年8月20日)とボイジャー1号(1977年9月5日)が相次いで打ち上げられた。1980年11月、まずボイジャー1号が土星に接近、翌年8月にはボイジャー2号も接近して、それぞれ土星の鮮明な写真の撮影に成功した。それにより、
  • 何千ものリングがあることが分かった。あまりにも多いのでリングに名前をつけることを止めた。
  • 2つの衛星に挟まれたリングもあった。
  • 時間経過とともにリングがダイナミックに変化することも分かった。
  • リングの構成物質はほぼ氷であると分かった。見え方が異なるのは氷の大きさや密度の違いによる。

 もっとも、ボイジャーが土星に接近したのはわずか数日程度であった。より詳しい観測のためには探査機を土星の周回軌道にのせる必要があった。

 次回に続く。