じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 近隣の法界院駅の前を通ったところ、いつのまにか、みどりの窓口が廃止され無人駅になっていることに気づいた。こちらによれば、無人化は今年の6月からであったが、全く気づかなかった。
2021年6月1日(火)より、法界院駅は駅係員が巡回し、サポートする体制になりました。これに伴いまして、2021年5月31日(月)をもって法界院駅の「みどりの窓口」の営業と駅スタンプの設置を終了させていただきました。駅でお困りの際は、インターホンでお気軽にお尋ねください。
そう言えば、新型コロナ感染拡大以降、JRを利用したのは、昨年はわずかに2回、今年はゼロとなっていて、駅の異変に気づく機会が無かった。
 法界院駅にみどりの窓口があった時は、ジパング倶楽部の割引切符の購入でお世話になった。前日までに購入しておくことで、朝イチの新幹線に乗ることができたが、今後は岡山駅での購入となるため、行列で待たされたりすると予定の列車に乗り遅れる恐れがある。
 ちなみにジパング倶楽部は夫婦で会員になっており、毎年6410円の会費を支払っているが、この1年間は一度も利用していないので、会費分を丸々損したことになる。とりあえず来年も自動更新するつもりだが、コロナ禍がさらに長引けば、またまた丸損になりそう。コロナ禍がここまで長引き、かつ先が見えない状態にあることは全く想定していなかった。


2021年8月30日(月)



【小さな話題】『プロジェクトX4Kリストア版』7月〜8月放送分 その1

 4月22日6月22日の日記で、表記の話題を取り上げた。今回は、その後7〜8月に、録画した放送回を備忘録としてまとめておく。かつての放送時のリストについてはウィキペディアの放送リスト参照。以前にも述べたように、リストア版の放送順は、オリジナルの順には対応していない。なおNHKの過去放送リストは、直近1カ月分しか掲載されていない。タイトルの前の「#」は、オリジナルの放送回を示す。
  1. 【7月6日放送】#006『妻へ贈ったダイニングキッチン 勝負は一坪・住宅革命の秘密』
  2. 【7月13日放送】#020『誕生!人の目を持つ夢のカメラ オートフォーカス〜14年目の逆転〜』
  3. 【7月20日放送】#033『町工場、世界へ翔ぶ 〜トランジスタラジオ・営業マンたちの闘い〜』
  4. 【7月27日放送】#137『われら茨の道を行く〜国産乗用車・攻防戦〜』
  5. 【8月3日放送】#016『翼はよみがえった(前編)YS-11・日本初の国産旅客機』/#017『翼はよみがえった(後編)YS-11・運命の初飛行』
  6. 【8月17日放送】#027『日米逆転! コンビニエンスストアーを作った素人たち』
  7. 【8月24日放送】#113『チェルノブイリの傷 奇跡のメス』
 まず、全体を通じて言えるのは、産業界の開発競争は熾烈であり、2000年〜2001年当時には大成功を収めたとして高く評価されたプロジェクトの中には、2021年現在では『地上の星』の主題歌の通りの「みんな何処へ行った 見送られることもなく」として姿を消してしまったものも少なくない。というか、2000年当時から2021年の現在に至るまで継続的に発展を遂げているのは、#137のトヨタと、#027のセブンイレブンくらいのものであり、その2社も、いま岐路に立たされているように思われる。

 次に印象に残った回について、簡単に感想を述べる。まず、#006のダイニングキッチンの回では、ダイニングキッチンを南側の明るい部屋に移す点と、「流しを真ん中に置いて、左に調理台、右にガス台を配置する」という建築家・濱口ミホのアイデアが紹介された。後者の流しの配置については、女子栄養大の武保(たけ・やす)助教授から「日本の台所は、洗う→切る→煮る」の順に配置されているというクレームがあり、どちらが正しいのかの実証実験により、濱口の提案のほうが使いやすいことが確認され採用されることになったという。ちなみに、我が家のキッチンは左から「流し→調理台→IH」という順になっていて、濱口案は採用されていないが、特に不便を感じることはない。
 なお、番組では言及されていなかったようだが、元日本住宅公団副総裁の尚明氏と言えば、琉球王国最後の国王・尚泰王の六男・尚光の息子として知られている。奥さんの道子さんは、たこさんウィンナーの発明者であり2020年9月18日に初回放送された「チコちゃんに叱られる!」でも紹介された。

 #033のトランジスタラジオ回で面白かったのは、ドイツのカフェでわざと「ソニーをください(Haben SIe ein Sony?)」と注文したという小松万豊の提案。店員は当然、キョトンとするだろうが、いずれソニーのブランドが普及した時には「ソニーはラジオでしょ?」と答えるはずだというもの。
 このほかソニーのブランドを売り込むためにサクラを使ったというエピソードが面白かった。ドイツではソニーブランドが「安かろう悪かろう」ではないことをアピールするために、安売り店や駅の売店ではなく、高級店だけにトランジスタラジオを売り込んだ。ハンブルグのスタインウェイの店に頼み込んでショーウインドーに一週間だけ商品を置かせてもらった。そして地元の学生を集めてバイト代を払ってラジオを買わせた。1週間後、店主は「いちどお宅のラジオを仕入れさせてもらえないか」と依頼した。その後、同じ作戦を繰り返し、ドイツのすべての高級店でラジオを置き、さらに「あなたのクリスマスにラジオをどうぞ」という新聞広告を出した。この作戦が大成功を収め、品切れが続出したという。その後、小松が後に再びカフェを訪れた時、店員は怪訝そうな顔をして「ソニーはラジオでしょ?(Ein Sony ist ein Radio?)」と答えたという。

 次回に続く。