じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 6月21日は夏至(12時32分)。この日はよく晴れて、日の入りの様子を眺めることができた。国立天文台のこよみでは岡山の日の入り時刻は19時21分となっているが、私の住んでいる所では北西側に半田山があるため、18時55分過ぎには早くも「日没」となった。
 なお、岡山の場合、日の出が最も早いのは6月5日から6月21日頃で4時51分、日の入りが最も遅いのは6月21日から7月7日頃で19時21分となっている。秒単位で言えば6月末日あたりが一番遅い日没となる。


2021年6月22日(火)



【小さな話題】6月のテレビ番組から その3『プロジェクトX4Kリストア版』の3つのタイプ

 4月22日に記したように、今年度から表記の4Kリストア版の放送を毎週録画している。各回に登場されている方々がそれぞれ「地上の星」であることは間違いないのだが、これまでの放送内容は、大きく分けて3つのカテゴリーに分かれていることに気づいた。すなわち、
  1. 大プロジェクトの中の「地上の星」:
  2. 後の世に大きな影響を及ぼした製品の開発秘話:
  3. 成果そのものは地味だが、その中で地道に努力を重ねた人たちの苦労話
というような違いである。

 このうち1.に関しては、
  • #1:巨大台風から日本を守れ 富士山頂・男たちは命をかけた
  • #3:友の死を越えて 青函トンネル・24年の大工事
  • #7:執念が生んだ新幹線 老友90歳・飛行機が姿を変えた
  • #14:厳冬黒四ダム 断崖絶壁の輸送作戦
  • #21:東京タワー 恋人たちの戦い 〜世界一のテレビ塔建設333mの難工事〜
などがある。いずれも、プロジェクト立案者や責任者ではなく、現場でプロジェクトを支えた職人さんたちの活躍にスポットがあてられており、中島みゆきの『地上の星』の歌詞にある「みんな何処へ行った 見守られることもなく 地上にある星を誰も覚えていない」に合致する内容と言える。

 いっぽう、2.に分類されるものとしては、
  • #2:窓際族が世界規格を作った VHS・執念の逆転劇
  • #70:魔法のラーメン 82億食の奇跡 〜カップめん・どん底からの逆転劇〜
  • #92:家電元年 最強営業マン立つ 〜勝負は洗濯機〜
などがある。これらは、一時代を築いた大ヒット商品の開発秘話であり、個人的にはこちらのほうが面白い。もっともこれらのプロジェクトで活躍した人たちは、地上ではなく天上の星であり、名前の知られた人も少なくない。

 最後の3.に分類されるものとしては、私が録画した中では、今のところ「#43:えりも岬に春を呼べ 〜砂漠を森に・北の家族の半世紀〜」のみであり、これこそホンモノの地上の星という気がする。

 私自身が1.のタイプより2.や3.のタイプに感動するのは、1.のタイプというのは、最初からプロジェクトの成功が約束されており、現場の人たちはその中で自分の任務を誠実に遂行するという内容となっており、その中でいろいろなエピソードが語られるとしても、意外な結末にはなりにくいという特徴があるためかと思われる。
 いっぽう、2.のタイプは、結果的には成功談となっているが、個人の活躍が無ければ途上でボツになってしまった可能性があった。類似の開発話の中には、その何倍、何十倍にも及ぶような失敗談があり、語られることもなく地下に埋もれてしまった「星」もあるはずだが、失敗談ばかりを集めても番組としては成り立たない。やはりハッピーエンドのストーリーとせざるをえない。
 3.のタイプは、長期間に及ぶ努力を描くことが難しく、また成果も見えにくいことから、なかなか番組になりにくいようだ。4Kリストアではなく、新番組として、新たな「地上の星」を発掘して欲しいところだ。