じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 生協食堂入口付近にあるパンフレットスタンド。新型コロナによる渡航制限以降、海外旅行関連のパンフが回収され、空のままの状態が続いている。学生旅行は経済効果が少ないせいか、卒業旅行対象の「Go Toトラベル」というのは今のところ無さそう。↓の関連記事参照。

2020年10月13日(火)



【小さな話題】「Go Toトラベル」には興味無し

 旅行代金の35%、1人当たり1泊最大で1万4000円分の割り引きが受けられるという「Go Toトラベル」が人気を呼んでおり、最近では一部の旅行予約サイトで予算枠が足りなくなり、またこれを受けて、政府はすべての事業者が35%の割り引きを維持できるように、来月以降に予定していた配分を前倒しする形で追加の予算を配分することになったという。

 定年退職後はいつでも旅行可能な自由の身となり【但し、特命教授として担当している授業期間を除く】、旅行資金も何とか確保できる状況にある私ではあるが、この「Go Toトラベル」を利用した旅行は今のところ全く検討していない。

 学生時代はユースホステル200泊以上、子育てが一段落してからは年に1〜2回のペースで海外に出かけるなど、旅行大好きの私ではあるが、私の場合、旅行の興味対象は景観であって、宿泊先のホテルや料理が豪華であるかどうかということは殆ど意味をなさない。なので、観光業者の方々には申し訳ないのだが、私自身が「Go Toトラベル」を利用して国内旅行に出かける可能性は殆どない。あるとすれば、孫たちと一緒に過ごすための旅行ということになるが、日程上、年度内には難しいように思う【じっさい、この夏に一度、家族旅行の計画があったのだが、新型コロナの第2波の時期ということで取りやめた】。

 ちなみに、ホテルについての話題は、NHK朝ドラ「純と愛」に関連して2012年10月7日に取り上げたことがあった。その時点で紹介した“記憶に残っている「まのうの国」ホテル”は、 であった。国内の観光業者の方々には申し訳ないのだが、やはり景観という点では、チチカカ湖の太陽の島にあるエコ・ロッジとか、スイスの山上ホテルのほうが遙かに魅力的である。さらに言えば、キルギスモンゴル最西端でのテント泊をした時の景観は、スイスの山上ホテルからの景観を凌ぐ魅力があった。

 ということで、新型コロナが終息するまでは、もっぱら自宅に籠もって、海外旅行先の動画を自己満足的にYouTubeに公開しているところである。しかし、この先5年以上海外渡航が制限され、5年も経つうちに私自身の身体がボロボロになってどこにも出かけられなくなったとしても、必ずしも心残りにはならないだろう。

 私自身の「死ぬまでに一度は行ってみたいところ」は昨年9月の西チベット旅行をもってひとまず達成された。また、最近は、テレビ画像を視るだけでも、十分に旅行気分を味わうことができるようになった。

 そう言えば、10月1日に、NHK-BSで

グレートトラバース外伝 大冒険 パタゴニア 〜田中陽希 世界の頂点に挑む〜

という番組をやっていた。パタゴニアは私にとっては一度も行ったことが地域であるが、映像を視ているだけで景観を仮想体験することができた。仮にパイネやフィッツロイを巡る観光ツアーに参加したとしても、番組のような大自然をそっくり体験することはできない。多額の旅行資金を投じてわざわざ出かけなくてももうエエかなという気もする。

 同じく、NHK-BSで、

「ムーン・ラッシュ“月開拓時代”の幕開け」

という番組をやっていた。月世界旅行は私には到底不可能だが、上記のパタゴニアと同様、月面でのリアルな映像がたっぷり見られる時代がくれば、何もわざわざ自分の体を月まで運ぶ必要は無いようにも思える。じっさい、月面に降り立ったところで、宇宙服を脱いでじかに岩や砂に触れることはできない。火星も同様である。私が生きているうちに、月や火星の仮想探検さえできるようになればそれで十分かと思う。