じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 枯れ草の枝の先にシジミチョウ(ヤマトシジミと思われる)がとまっていた。花が咲いているように見える。

2016年10月27日(木)




【思ったこと】
161027(木)2016年版「人はなぜ○○するか?」(15)努力向上

 10月26日の続き。今回は、寄せられた疑問のうち、以下のような「努力向上」に関する疑問について考えてみることにしたい。なお上記の各疑問の左側の「・」は疑問として挙げた人の数を表す。
  1. ・人はなぜ努力するのか
  2. ・・・・・人はなぜ学ぶのか(勉強するのか)
  3. ・人はなぜ自分を高めようとするのか
  4. ・人はなぜ美味しい物を追究するのか
  5. ・人はなぜ苦しい行動をするのか
但し、このうち得票が5票あった「人はなぜ学ぶのか(勉強するのか)」については、すでに10月17日に取り上げている。その時に用意した回答は、
 「学ぶ」という行動は新しいスキルや知識の獲得に関する行動であるが、それらが着実に向上すればそれに伴って、
  • 新たな行動リパートリーを身につけることで、新たな結果が伴う。例えば将棋を学べば、将棋による交流がもたらす結果、好手を指せるという結果、勝利しやすくなるという結果、詰め将棋を解けるといった結果が新たに獲得できるようになる。
  • 学校での勉強は、成績の向上によって直接的に強化され、将来的には社会に出てから役立つという形で強化される。但し、「何年、何十年もあとになってから役立つ」という結果は、勉強行動を直接的には強化しない。実際には「いま勉強すれば将来役立つ」というルール支配行動となっている。
といった形で強化されているものと考えられる。
というものであった。今回取り上げた各種の努力・向上もほぼ同様な形で持続的に強化されていくものと思われる。

 こうした向上をめざす行動が長続きするかどうかのカギは
  1. ルール支配行動(自己ルール)
  2. 日々の努力に対する付加的な強化
という2点にかかっている。

 1.のルール支配行動については、Hayesら(1989)による「プライアンス」、「トラッキング」、「オーグメンティング」の3つの分類に基づく理論があり、RFTに引き継がれている。このあたりの議論についてはこちらの該当箇所を参照されたい。

 2.については、「塵も積もれば山となる」ような場合、最終的な成果だけでは日々の努力が全く強化されない可能性がある。それを補うためには、カレンダーで日々の遂行を記録したり、自分でポイントを貯める仕組みをつくったり、具体的な目標設定と到達度合いを明示したりといった工夫が有効である。

次回に続く。