じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 文学部前の芙蓉の花。芙蓉は真夏からずっと咲いているが、この時期は特に目立つ。

2016年10月26日(水)




【思ったこと】
161026(水)2016年版「人はなぜ○○するか?」(14)好み、好き嫌い

 10月25日の続き。今回は、寄せられた疑問のうち、以下のような好き嫌いに関する疑問について考えてみることにしたい。なお上記の各疑問の左側の「・」は疑問として挙げた人の数を表す。
  1. ・・人はなぜ好き嫌いを感じるのか(好き嫌いがあるのか)
  2. ・人はなぜ直感的にモノの好き嫌いを示すのか
  3. ・人はなぜ虫に嫌悪感をいだくのか
  4. ・・人はなぜ多様な価値観を持つのか(好き嫌いの違いがあるのか)
  5. ・人はなぜ動物を飼うのか
  6. ・人はなぜツイートするのか
  7. ・人はなぜ酒を飲むのか
  8. ・人はなぜ漬物をつくるのか
  9. ・人はなぜ虫を殺すのか

 こうした好き嫌いは、
  • 生得性好子
  • 生得性嫌子
  • 習得性好子
  • 習得性嫌子

によって決まってくる。このうち習得性好子と習得性嫌子や、個人の体験や文化に依拠したレスポンデント条件づけによって形成されるため、多様性の原因となる。

 食べ物の好き嫌いの場合、特定のモノを食べて食中毒になったとか(=食物嫌悪条件づけ)、疲労困憊している時に口にしたモノがとても美味しかったというように、どこでどう条件づけられたのかをはっきり思い出せる場合もあるいっぽう、知らず知らずに条件づけられているという場合もある。後者の場合、自分がなぜそれを嫌うのか、あるいは好きなのかを説明することができないため、「人はなぜ直感的にモノの好き嫌いを示すのか?」おという疑問が生まれるのではないかと思う。

 好き嫌いは般化しやすい。昆虫の場合は、大きさや動きに共通性があるため、過去に虫に刺されたり、蛾の鱗粉にかぶれたり、気味の悪い光景を見た人は、初めて見た昆虫に対しても嫌悪感を示すかもしれない。

 いったん好きになった対象に対しては、それに頻繁に接することでますます好みが増す可能性がある。上掲の動物を飼う、漬け物をつくる、といった行動は、その行動が長期間続くなかでたびたび強化され、好みが増加していくであろう。

次回に続く。