じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 韓流ドラマ「匂いを見る少女」第14話で目撃された喫煙シーン。こちらの日誌を執筆しているように、私は、日頃から大学構内で喫煙行為が目撃された時には相手構わず近寄って敷地内全面禁煙の意義を訴え禁煙のオススメしているため、ちょっとした喫煙シーンにもすぐ注意が向いてしまう。
 こちらの記述によれば、
韓国のテレビ業界では、2002年ごろから喫煙シーンの自主規制を始め、2011年現在、芸能人の喫煙はテレビで見られない。テレビドラマでタバコが写ることはなく、過去の映画作品等のタバコのシーンは「ぼかし」をかける。例えば2009年のドラマ『チング 〜愛と友情の絆〜』はタバコにモザイク処理を施した。
とされており、写真のような喫煙シーンを見たのは冬ソナの喫煙シーン以来のことであった。今回のドラマは韓国で2015年に放送された新しい作品であり、なぜこのようなシーンが登場したのかは謎である。

 なお、喫煙をしていたカン・ヒョク・強力係長は第15話で「六男一女」の父親になったという設定になっており、現実であったとすると、喫煙習慣は本人の健康のみならず、子どもたちにも悪影響を及ぼすと懸念される。

 ドラマについては↓の記事参照。

2016年06月17日(金)


【思ったこと】
160617(金)韓流ドラマ「匂いを見る少女」

 BS-TBSで放送されていた「匂いを見る少女」が木曜日に最終回となった。このドラマは平日の17時台に放送されており、毎回予約録画しておき、1時間ほどあとに夕食をとりながらそれを視るという習慣がついてしまった。5月27日に記したように、最終回まで視た韓流ドラマとしては、10作品目(9作品は、「冬のソナタ」、「私の心が聞こえる」、「屋根部屋のプリンス」、「偉大な遺産」、「ビッグ〜愛は奇蹟〜」、「アラン使道伝」、「トキメキ☆成均館スキャンダル」、「ピノキオ」、「君の声が聞こえる」)となる。また、「ピノキオ」以降、テレビ番組としては、私の人生始まって以来、ドラマ3作品連続視聴となった。

 【以下、ネタバレ満載につき、まだご覧になっていない方はご注意ください。】









 不満な点のほうから先に述べておくと、まず、とにかく、カットされたシーンが多く、一部つぎはぎによると推測される不自然な展開もあった。

 ネット上に公開されている各種あらすじサイト(例えばこちらによると、このドラマはDVD版では23話が最終話となっているようである。日本国内の放送ではこれがなんと16話で最終となっている。しかも民放のためCMが挿入されており、各話の実質的な放送時間は45分弱。これでは、オリジナルのドラマ自体について、正確に感想を述べることさえできない。

 では、有料サイトやレンタルDVDで視ればもっと楽しめるかということになるが、【放送用のカット版の話数でいうと】第15話と第16話(最終話)は、私にとってはなんだか冗長で、盛り上がりに欠けるように思えた。第14話までの部分についても、もしかしたら、カットされていたことで逆にコンパクトなストーリー展開になっていた可能性もある。




 さて、このドラマでは、パク・ユチョン演じる無感覚症の警察官、シン・セギョン演じる匂いが見える少女(嗅覚刺激がその種類に対応した視覚刺激となって発生源の周りに漂うという一種の共感覚)が主人公となっており、ナミグン・ミン演じる失顔症(相貌失認)のレストランシェフが悪役という設定になっていた。
 これらの障がいや「超能力」は、いずれもドラマを視る上での「お約束事」であり、それ自体がインチキだと言ってしまっては楽しみが無くなってしまう。いずれにせよフィクションであるからして、ありきたりの日常ではあり得ないような能力を仮定して、「こんな能力があったらこんなことが起きるかもしれない」といった想像の翼を羽ばたかせてみることは大いにアリだと思う。この点では、1つ前に視た「君の声が見える」の「相手の目を見るだでその人が考えていることを読み取れる」という超能力も同様である。

 今回の「匂いが見える」能力や失顔症という「お約束事」も、それぞれ、ドラマの展開に大きく寄与しており、成功していたと言ってよいとは思う。

 もっとも、犯人がなぜバーコード殺人を繰り返すようになったのか、後天的に失顔症となった経緯などについては、もっときめ細かく描いてもよかったと思う。先ほど「第15話と第16話(最終話)は、私にとってはなんだか冗長で、盛り上がりに欠けるように思えた」と記したが、逮捕されたクォン・ジェヒが死刑執行前の6日間で自叙伝を執筆しながら過去を回想し、自らの腕にバーコードを刻む、といった結末で終わればもっと感動的になったように思われた。




 韓流ドラマもこれで10作品目となり、以前に視たドラマに出演していた俳優をお見かけする機会もだいぶ多くなった。主演のユ・チョンは「屋根部屋のプリンス」と「トキメキ☆成均館スキャンダル」に続いて3作品目となったが、別の作品で形成されたイメージが般化することはなかった。今回のドラマでは悪役となったナムグン・ミンは、私が好きな「私の心が聞こえる?」では影の主人公を演じており、こちらのほうがイメージがどうしても重なってしまった。

 登場人物の中で唯一、番組を視ただけでは同一人物であるとは気づかなかった俳優さんがあった。それはなっなんと、屋根部屋のプリンスや1つ前に視た「君の声が見える」に登場していたキム・ソヒョンさんであった。

 さて、来週からは、同じ時間帯に今度はシークレット・ガーデンが放送されるそうである。いちおう録画予約してあるが、最後まで視続けることになるかどうかは現時点では不明。