じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



03月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 2月20日の日記で、岡大・津島東キャンパス南東端に岡山地方気象台の観測施設が造られたという話題を取り上げた。そしてお知らせのとおり、その観測施設の移転が3月5日に行われた。そのとばっちり?で、3月5日の日中の観測値は欠測となり、この日の最高気温や最大風速などの記録は、観測時間帯に記録された値をもって暫定値とされた。


2015年03月5日(木)



【思ったこと】
150305(木)岡山のアメダス移設はイオンモールの影響らしい

 上の写真にもある通り、岡山市の気温・降水量を測るアメダスが3月5日より、岡大・津島東キャンパス内に移設された。この話題はローカルニュースでも何度か取り上げられていたが、移設を余儀なくされた原因の1つは、イオンモール岡山にあるようだ。RSKのニュース記事には、
33年ぶり 岡山市のアメダスが移動 (3/5 19:10)

岡山市の気温や湿度などを観測しているアメダスが、5日、その場所を移動し、新しい地点での観測が始まりました。
33年ぶりのことです。
3kmに満たない距離の移動ですが、最低気温がこれまでよりも低くなるかもしれません。
岡山市北区桑田町の岡山地方気象台の敷地にある観測機器を、作業員が解体して運び出していきました。
移転先は、3km近く北にある岡山大学津島キャンパスです。
新しく作られた土台に先ほど取り外した機器を備え付けていきます。
気象台が、33年ぶりの移設に踏み切ったのは、そばにイオンモール岡山が建設されるなど、観測地点の周りの環境が変わったためです。
移転することで、安定した観測ができるようになると専門家は言います。 観測地点が、アスファルトなどが多く気温の高い市街地から郊外に移ったことで、毎日の気温の観測値にも影響が出ることが予想されています。
と記されている。

 記録値に実際にどのような変化が起きるかは不明。一定期間、移設前の地点と移設後の地点で同時観測を行いその誤差をもとに比較分析するべきだとは思うが、移設日に欠測値を出しているということからみて、旧地点では観測されなくなったようにも思える。【あるいは、公表せずに観測を続けているのかもしれないが】。

 ここからは私自身の予想になるが、新しい観測点になったことで、
  • 近隣に岡大と岡北中のグラウンドがあり、晴れの日が続くと砂埃がまきあがるため、観測機器に誤差を生じさせる恐れがあるかも。また、日照時間の測定に影響が出るかもしれない。
  • 北側が開けているため、今までより強い最大瞬間風速が観測されるかもしれない
  • 自然環境に恵まれておりヒートアイランド現象は起こりにくいため、真夏の最高気温は従来より低めになるかも。
  • 岡山では2010年8月の平均気温が30.5℃となり、大阪市と並んで日本一を記録したが【2010年9月2日の日記参照】、新しい観測地点は風通しがよいので、これを上回るほどの記録は今後は生まれないと思う。
  • 2011年8月12日の日記にあるように、岡大構内では水たまりができるほどに雨が降っても、降水量はゼロと記録されていたことがあった。これは岡山県北部・中部で発生した積乱雲が移動する際の局地的な雨と思われるが、どちらかと言えば、新しい観測地点のほうが俄雨の量は多くなるのではないかと推測される。
  • いっぽう、四国沖を低気圧が通過するような場合は、僅かな違いとはいえ、岡山市の南部のほうが雨が降りやすくなる。この場合は、従来より降水量が少なめになるかも。
  • 冬期の最低気温については、従来よりも氷点下になる日が増えるはず。
 ま、とにもかくにも、私個人にとっては、生活圏内にアメダスが引っ越してきたおかげで、日々の観測値を実感できるようになりまことにありがたい。