じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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1月20日の楽天版で、シャコバサボテンに関連してNHKの不定期番組

植物男子 ベランダー 「ボタニカル・ハードボイルド」

というドラマの話題を取り上げた。このドラマはかなりマニアックな園芸趣味を取り上げており、園芸ネタに関しては私の好みなのだが、第1話の冒頭シーンで主人公の喫煙シーンがあり、このことで主人公に対する好感度は半減してしまった。

 もちろん、現在の日本では、個人が自宅で喫煙をすること自体は自由だが、TVドラマのような公共的映像の中で、必然性の無い喫煙シーンを設定することは問題があると思う。

 そう言えば、↓で取り上げている屋根プリでは、喫煙シーンは一度も出てこなかった。ウィキペディアによれば
韓国のテレビ業界では、2002年ごろから喫煙シーンの自主規制を始め、2011年現在、芸能人の喫煙はテレビで見られない。テレビドラマでタバコが写ることはなく、過去の映画作品等のタバコのシーンは「ぼかし」をかける。例えば2009年のドラマ『チング〜愛と友情の絆〜』はタバコにモザイク処理を施した。キム・ジェウォンは軍に入隊後、軍の禁煙キャンペーンの広告モデルになり、本人も禁煙した。
という説明があった。まことに結構なことだと思う。

 かつての寅さんの映画や、シャーロック・ホームズ、刑事コロンボなどは、その時代の文化を反映しているので「ぼかし」をかけると何が何だかわからなくなりそうだが、少なくとも現代社会を描いたドラマにおいては、必然性のない喫煙シーンは全廃してほしいものだ。



2014年1月21日(火)

【思ったこと】
14021(火)屋根部屋のプリンス(2)「冬のソナタ」からの転生

 このドラマは、
300年の時を超え、私の部屋に王子様がやって来たー!?
過去と現実を壮大な愛が駆け巡る、ファンタジーラブコメディ!
あるいは
朝鮮時代からタイムスリップしてきたプリンスと、現代に生きるヒロインが繰り広げる奇想天外なラブコメディ!もはや欠くことのできない一大ジャンルとなってファンの関心を集めている。
など紹介されているように、いわゆる「タイムスリップ」モノであるが、単なるタイムマシンではなくて、転生をネタにしているという点でも興味深い。具体的には、
  • 【朝鮮時代】イ・ガク→【現代】ヨン・テヨン。但し、第1話と最終話を除いて、本物のヨン・テヨンは意識不明。イ・ガクがヨン・テヨンに成りすますという設定。
  • 【朝鮮時代】プヨン→【現代】パク・ハ
というように対応している。また、それぞれの人物の間で交流関係は以下のようになっている。
  • イ・ガク and パク・ハ:
    言うまでもなくこのドラマの主人公であり、喧嘩ばかりしながらも300年を超えた愛を誓い合う
  • イ・ガク and プヨン:
    プヨンは、イ・ガクの妃の妹、つまり義妹であり、謎かけなどをして楽しむ。プヨンはイ・ガクを慕っており、自らの命を捨ててイ・ガクを守る。
  • イ・ガク and ヨン・テヨン:
    イ・ガクが意識不明で寝たきりとなっているヨン・テヨンを見舞い、語りかけるのみ。
  • ヨン・テヨン and パク・ハ:
    第一話では、ニューヨークで働いているパク・ハに一目惚れしたヨン・テヨンがスケッチを残し、デートに誘うものの果たせない。最終話では、意識不明から回復したテヨンが、パク・ハをナムサン公園に誘う。
  • パク・ハ and プヨン:
    直接の対面はない。但し、パク・ハはイ・ガクを通じてプヨンがどういう人物であったのかを知らされる。また、ラストシーンでは、「どこにいたの? 私はずっとここにいたのに」と、一瞬、プヨンになりかわったのではないかと思わせる意味深長なセリフがある。
  • ヨン・テヨン and プヨン:
    この両者は全くの無関係で互いの存在すら知らない。
 ということで、大いに感動的な設定になっていた。




 さて、私はもちろん、(ドラマで楽しむことは別として)転生などは一切信じない人間であるが、今回のドラマに関して、これぞ、本物の転生だ!と驚いたことがあった。それは、パク・ハやセナの育ての親であったコン・マノクさんが、冬のソナタのチュンサンの母親であるカン・ミヒさんと同一人物のソン・オクスクさんによって演じられていたということであった。このことは、屋根プリの公式ガイドブック【1月20日の写真参照】を読んで初めて知ったことであり、妻も私も、ドラマ視聴の際には全くそのことに気づかなかった。

 こうして考えてみると、作品中の登場人物というのは、同一の俳優を通じて別の作品の登場人物へ転生できる可能性を秘めている。2008年6月4日の日記に記したように、私は、元来、「一俳優一作品主義」にこだわっており、
私は、ドラマや映画の登場人物は、その作品の中でのみ生き続けるべきであり、生身の俳優さんがその作品から飛び出して、トーク番組とか別の作品に登場しても、それを理由に観たいという気にはならない。同じ俳優さんがいろいろな作品に出ているのを観てしまうと、1つの作品の中での登場人物のイメージが崩れてしまって感動が失われてしまうような気になるからだ。
という考えを持ち続けていた。しかし、同一の俳優さんが、それぞれの作品で転生を繰り返すと考えるならば、印象の切り替えもできるし、個々の作品に対する感動が失われることもないように思われる。転生という視点から、 なども、いずれ時間的余裕ができたら視聴したいと思っている。

次回に続く。