じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 私は滅多なことではドラマは視ないが、それは、ドラマが嫌いだからではなく、いったん視始めると熱中しやすく、他の活動に支障をきたすことが懸念され、事前にそのリスクを回避しているためである。しかし、何らかの事情で視始めてしまうと、写真のようにトコトンハマってしまう。



2014年1月20日(月)

【思ったこと】
14020(月)屋根部屋のプリンス(1)このドラマから感得した人生の指針

 昨年12月25日の日記で、地元ローカル番組で、「屋根部屋のプリンス」にハマりそうな気配と書いた。この放送の録画を始めたきっかけは妻のリクエストによるものであったが、私自身は、
  • 第1話を視た限りでは、何となく暗い印象があり、かつ話が複雑すぎて面白そうには思えなかった。
  • 「トンイ」などにハマっている妻と違って、私自身は王朝ものは全く好まない。
などの理由で、いったんは日々の録画予約を取り消そうかと思っていたところであった。しかし第2話の、現代にタイムスリップしたあとの展開が面白く、そして、何よりも、パク・ハの前向きで自立した生き方に感動し、けっきょく、昨日述べたような経緯で、民放の放送を追い抜いて最終話までをレンタルDVDで視聴した。ちなみにテレビのほうは1月23日(木)が最終話の放送となっている。

 このドラマで一番感動したセリフは、第19話の途中で、パク・ハがイ・ガクにプロポーズする場面であった。イ・ガクももちろんパク・ハのことを心から愛しているが、自分が300年前の朝鮮時代からタイムスリップした人間であり、まもなく元の時代へと去っていかなければならないのが確実であることから「うん」とは返事できずにいた。そのさいにパク・ハは、

「いずれやってくる別れを恐れて何もできない弱虫でいたくない」

とイ・ガクに迫り、けっきょくイ・ガクもそれを受け入れることになる。そして、臣下が次々と朝鮮時代に戻ってしまったあと、パク・ハとイ・ガクは2人だけで結婚式をする。だが、誓いのキスをしたあと、イガクの姿は消えていく...。

上掲の「いずれやってくる別れを恐れて何もできない弱虫でいたくない」というのは、どこぞの訓話にも出てきそうなセリフではあるが、やはり、このドラマのこの文脈で語られてこそ真実味が伝わってくる。

 すでに還暦を過ぎて、残る人生もせいぜい20年余りという段階に達した私にとっては、上掲のセリフは、次のように拡大解釈できる。

●まもなくやってくる死を恐れて何もできない弱虫でいたくない

歳をとると、どうせ何をやっても死んだら終わりだ、こんなことやってもムダだという消極的な気持ちになりがちであるが、上掲のセリフを思い出せば、臨終の直前まで、積極的にチャレンジしていこうという気持ちになれそうな気がする。全ては儚い存在に過ぎないが、だからこそ、その瞬間瞬間を大事にして前向きに関わっていこうということである。

次回に続く。