じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 11月15日の岡山は最低気温が4.2℃となり、いちばんの寒さとなった。午後には一時道路が濡れるほどの時雨となったが、夕刻はよく晴れ、月齢1.4の細い月が沈む様子を眺めることができた。

11月15日(木)

【思ったこと】
_c1115(木)日本質的心理学会・第9回大会(14)

 10月14日のあと、園芸療法学会等、他の話題を取り上げてきたために1ヶ月以上中断してしまった。学会年次大会の参加メモや感想はできれば2週間以内、遅くても1ヶ月以内にはまとめるべきであり、それを過ぎると記憶が殆ど失われ、自分で書いたメモ書きすら判読できなくなくなってしまう。

 さて、10月14日までで取り上げていた「個人の準拠枠の変容をTEM・TLMGで描く」であるが、話題提供の大部分は、その後入手した、

TEMでわかる人生の径路 質的研究の新展開

に記されている内容であることが分かった。よって、このことについてのコメントは、後日、書評というような形で取り上げさせていただくことにしたい。

 質的心理学会では、このほか、

●難病者への多層的支援システム構築に向けた「共同発信」の試み―多様なアクターの実践とその宛先に注目して
●当事者が捉えるウェブログによる“つながり”から新しい支援の可能性を探る

というワークショップが大いに参考になった。前者に関しては、近年、スマートフォンやタブレット型端末、各種センサー等の進歩、さらにはインターネット上のコミュニケーションサイトの充実により、障がい者のコミュニケーションの機会が飛躍的に向上していることを知った。私自身も、かつて、こちらの方とパソコン通信をしていたことがあったが、当時は、ブラウン管のモニターであったため首を横に曲げて画面を見る必要があり、技術者の多大な努力によって開発された専用の入力装置で文字を入れておられたようであった。

 なお、後者のワークショップについては、内容を一切口外しないという誓約書を提出した上で参加したため、ここで取り上げることはできない。誓約書を求めた理由は、個人情報の流出を避け、当事者のウェブログ環境を守るためということであった。

ということで、今年度の質的心理学会参加のメモ・感想は、はなはだ中途半端であるが、これをもって終了とさせていただく。