じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 9月26日は、日本の殆どの地域で、昼と夜の長さが同じ長さとなった日(正確な表現としては、「前日は昼のほうが長く、翌日は夜のほうが長くなる日」)であり、秒単位でピッタリ昼夜12時間0分0秒ずつというわけではない)。2007年9月26日の日記に記したように、この時期、岡山近辺では、日出5時55分、日没5時55分というように時・分の数字がすべて5に揃うことがあるが、今年は若干ずれて、日没時刻は午後5時56分となっていた。なお、こちらのサイトで調べたところ、9月26日、高松で日出5時55分、日没5時55分となっていることが分かった。秋分の瞬間(太陽の黄経が180°になる瞬間)が秋分の日の何時頃になるのかによって微妙にずれるようだ。

 ちなみに今年の秋分は、9月22日23時49分で、私の人生では初めて9月22日が秋分の日となった。1998年4月29日の日記に述べたように、これから先は9月22日が秋分の日になることが多くなり、2100年の調整(2100年は4の倍数だが100の倍数でもあるので閏年としない)まで、その傾向が続く。自作の早見表を併せて参照されたい。

 写真下は、日の入りの頃、京山の上で見られた鳥柱。数キロ離れているはずなのに肉眼で見られたことから、かなり大型の鳥ではないかと思われる。

9月26日(水)

【思ったこと】
_c0926(水)全学FD研修(5)「教養教育を考える」分科会(1)

 昨日の続き。午後1時30分からは、5つの分科会に分かれて討論が行われた。私が参加したのは、このうちの「教養教育を考える」という分科会であった。

 しかし、実際に行われた話題提供のタイトルを見ると、
  1. 「卒論発表のためのプレゼン授業と就活のための面接特訓授業の紹介」
  2. 「グローバル人材的な視点からの交換留学・海外体験学習等のあり方とその効用」
  3. 「男女共同参画の視点に立ったキャリア教育」
  4. 「教養教育科目におけるTA制度の現状と課題」
となっていて、いずれも教養教育として開講されているユニークな授業の実践例紹介ではあるのだが、うーむ、これで教養教育を考えたことになるの?、という気がしないでもなかった。とはいえ、「教養教育はどうあるべきか」、「教養教育で何を獲得するのか」といった本質にかかわる話題は何度も議論されてきたものの、抽象的な内容に終始して言いっ放しに終わることが多かった。今回のように、具体的な事例紹介の中で、成功体験や失敗例を検討していったほうが、成果が大きいと言えるかもしれない。

 さて、上掲の1.では、卒論発表のためのプレゼン授業と就活のための面接特訓授業が紹介された。話題提供者の先生の教室のデータによれば、修士課程学生の場合、就職内定までの日数と学業成績のあいだには何の相関もないが、修士公聴会の点数と内定決定までの日数には負の相関が見られるとか、このことから、就活では、プレゼンや面接での評価が大きくモノを言うことが示唆されるという。

 プレゼン授業の中味はなかなか興味深いものであり、スクリーンのほうばかり向いて説明する(聴衆に対してではなく、スクリーンに「説明」)とか、原稿棒読みなど、改善すべき点がいくつか挙げられた。これらは教員が行う講義についてもあてはまりそうである。就活に関しては、履歴書や志望動機の書き方など興味深い話題が多かった。さっそく、私のゼミの学生たちにも伝えたいと思う。

 こういう形でスキルを身につけても、型にはまった「特訓された学生」という印象しか与えないのではないかという若干の疑問があったので質問させていただいたが、そういう弊害はないというお答えであった。このほか、教養教育の授業としてはそこまでやらなくてもいいのでは?(正規の授業ではなく、キャリア教育関連の課外セミナーみたいなものでやればいいのでは?)というような質問も出た。

 このほか、最近では、ネットを利用して、TEDのプレゼンを簡単に聞くことができるので、大いにお手本になるようにも思った。

 次回に続く。