じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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座主川に「光の道」出現!

 旭川から取水して篠ヶ瀬川に至る農業用水「座主川」は、岡山大学構内ではほぼ東西方向に流れているため、春分の日と秋分の日の前後に限って、西日が射し込み「光の道」を作る。もっとも、太陽が真西に位置していても樹木に遮られることもあるし、西空に雲がかかっていればダメなので、数百メートルにわたるような「光の道」が出現することは稀有である。

 なお、こちらのサイトに、「座主川」という呼称の由来について以下の記述があった。
座主川の名称の由来としては、金山寺が天台宗であったため、天台座主に因んだ命名であるということらしい。ウエブサイトで金山寺の歴史を見ると、康治元年(1142年)に現在地に再建されており、1169年に至り栄西が護摩堂などを建て、宗派も天台宗になったとある。そして文亀元年(1501年)松田氏による改修に抵抗して、焼き払われたとある。天台宗と関連があるとすればこの頃(1169年頃から1501年頃まで)のことと思われる。或いは、宇喜多や池田が支配するようになって、備前国の寺社総監・備前国天台宗総管となっている。1837年〜1842年に書かれた東備郡村志には。その名前が出ないが、江戸時代前後には、座主川と呼ばれていたのかもしれない



9月25日(火)

【思ったこと】
_c0925(火)全学FD研修(4)午前中のシンポジウム

 昨日の続き。午前中は、特別講演に続いて4件の話題提供を含むシンポジウムがあった。その中で興味深かった内容を備忘録がわりにメモしておく。

 まず、キャリア開発に関連した「教養英語を考える」という話題提供があった。要するに、英語のための英語教育ではなく、広く深い一般教養に根ざした「生きた英語」の教育が大切だというお話であった。一例として、

日本企業が中国に工場を建設したと仮定します。中国は一般的に離職率(turnover rate)が高いと言われています。

という日本語を英語に訳した場合、「英語のための英語」であれば、「Workers in our Chinese plant have a high turnover rate.」でも間違いではないが、経営学的視点から言うと、turnoverには在庫回転率という別の意味もあるので間違いになるというような話であった。

 次にパネルディスカッションの中では、学生の立場から「グローバル人材の育成というのは政府の陰謀ではないか?」、「国を担うようなエリートのようなイメージがある」といった発言があったことに関連して、グローバル人材養成というのは決して英語力アップや国際的エリートを目ざすことが目的ではない。岡山の会社に就職した場合でも、グローバル対応が必要な時代になっている、どんな仕事においても国際的な理解は必要であるというような議論があった。政府の陰謀云々については、陰謀であったとしてもとにかくその方向に行かざるを得ない、大学としてはそういう予算措置を利用すればよい、というような発言があった。

 このほか、フロアから英語で上手にプレゼンをするためにはまず日本語のプレゼンがしっかりできなければダメではないかというような意見があった。これに対しては、御説はごもっともだが、英語でのプレゼンの訓練をすることで日本語プレゼンの力が高められることもあるという回答があった。

 ということで午前中のセッションは終了したが、9時半から12時までの2時間半というように時間が限られていたこともあり、一通りのコメントやフロアからの数件の発言があった程度で、十分に盛り上がる前にシンポジウムが終わってしまったのは残念であった。

 次回に続く。