じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山大学・本部棟の上に輝く金星。昨年の宵の明星は、日没時の高度が25°どまりであまり目立たない年にあたっていたが、今年は、撮影時点で30°超、東方最大離角となる3月27日には46°02′、明けの明星の西方最大離角も45°48′となり(8月15日)、しかも、6月6日(水)には日面通過が起こる(次回は2117年)など、金星の話題の多い年になりそうだ。


1月15日(日)



【小さな話題】

1月15日の嘆かわしさ

 1月15日はかつては成人の日の休日であり、全国各地で成人式が行われ、思いを新たにする日でもあった。

 もう1つ重要な意味を持つのは、この日で1月の半分が過ぎてしまうということである。元日以来1月15日までに何ができたかを振り返り、それを24倍すると1年間で達成できそうなことと、とても無理なことが分かってくる。1日の過ぎるのがあまりにも速く、できたことの少なさを嘆かわしく思うこの頃である。


【思ったこと】
_c0115(日)上野千鶴子特別招聘教授着任記念学術講演・シンポジウム(8)ニーズとは何か

 昨日の日記の続き。

 講演では次に、ニーズとは何か?について言及された。上野氏によれば、ニーズは、当事者における「潜在←→顕在」と、第三者によける「潜在←→顕在」という直交軸から、「承認ニーズ」(当事者、第三者とも顕在)、「要求ニーズ」(当事者は顕在、第三者は潜在)、「庇護ニーズ」(当事者は潜在、第三者は顕在)、「非認知ニーズ」(当事者、第三者とも潜在)という4象限に分類される。また、これまでの研究ではもっぱら介護する側(プロバイダーサイド)の経験や情報が蓄積されてきたのに対して、介護される側(ユーザーサイドのそれらは不釣り合いに少ない。その理由としては、
  1. 介護される側の沈黙
  2. 介護する側のパターナリズム
  3. 研究者の怠慢
があったのではないかと指摘された。この特徴についてはダイバージョナルセラピーの講演会・シンポなどでもしばしば耳にしたことである。介護される側の世代的な特徴もあるのではないか、あと10年くらいたつと違った世代になるのではないかなどと言われたこともあった。

 次回に続く。