じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 夕食後の散歩時、岡山タワー(←私が勝手に命名。正式には「OHK岡山放送電波塔」)が赤色にライトアップされているのが見えた。私自身がライトアップを目にしたのは8月16日以来のことである。こちらの日程表によれば、この2ヶ月あまりの間に4回程度はライトアップされていたはずだが、気づかなかった。夕食後の散歩の時間が遅かったために、すでに消灯されてしまっていた可能性が高い。

 ちなみに私はサッカーには全く関心がなく、日本国内にどういうチームがあるのか、どこが強いのかも全く知らないが、先日放送していた、

NHK 小さな旅:なでしこに湯煙あたたかく 岡山県 美作市 湯郷温泉(当該番組の記録は、近日中にこちらに移動される見込み)。

を視て選手たちと地元の人たちの交流に感動し、湯郷ベルの試合だったら一度観に行ってもいいなあと思ったところである。といってもこちらの日程表を見る限りでは、岡山県陸上競技場(Kankoスタジアム) で試合が行われる予定は当面は無さそう。

10月19日(水)

【思ったこと】
_b1019(水)人間・植物関係学会2011年臨時大会(9)まとめ

 連載の最終回。10月9日の日記にも述べたように、今年度の大会はもともと高知大で6月に予定されていたが、3月の大震災によりいったん中止、その後の理事会での協議により10月に東京で臨時大会として開催されることになったものである。そのこともあって、発表件数はわずか7件にとどまったが、それぞれ興味深い着眼点があり、今後の発展が期待できる内容であった。

 特に参考になったのは、作業意思決定支援ソフトADOCとマインドマップの活用であり、この手法は、高齢者施設において、入居者各位の個性を尊重したアクティビティを選択し、全人的な視点から効果を検証しつつ改善していくという点で大いに役立つように思われた。但し、その際にも指摘したように、「マインドマップ」のような、商標登録が行われているツールを用いることで、自由な研究や批判、改善提案ができなくなるのではないかという点が若干危惧される。ちなみに「内田クレペリン検査は株式会社日本・精神技術研究所が提供している。「内田クレペリン検査」は同社の登録商標(第4500507号)であるという。ロールシャッハ・テストについては未確認だが、学会が存在するくらいであるから、議論の場の保証と、図版の版権管理はきっちりできているのではないかと推測される。

 上記に限らず、今回の大会では、「高齢者施設等で、ポット苗の寄せ植え作業を実施し、実施前と実施後の気分変化を測定する」というような短期的・平均値的(画一的)な効果検証ではなく、個々人が植物との関わりにおける多様性に注目し、かつ、より長期的な視点(数年〜数十年にわたる関わり)を強調する発表が複数あったことは大きな進歩であると思う。参加者が集団で行うポット苗の寄せ植え作業にもそれなりの意義があるが、人間植物関係や園芸療法は、自然科学的な実験的検証だけで網羅できるものではない。研究方法の確立にはまだまだ議論が必要だが、好ましい方向に向かっていることは確かであった。

 なお、10月29日〜30日には、人間・植物関係学会も後援している第4回 日本園芸療法学会 長野大会が開催される。こちらもぜひ参加したいところであるが、岡山駅からは片道ざっと5時間もかかることもあり、移動日が確保できるかどうか日程調整に悩んでいるところだ。