じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2011年版・岡山大学構内でお花見(45)コマツヨイグサ

 6月4日の楽天版で、特定外来生物・植物のチャンピオン、オオキンケイギクの大群落の写真を掲載したところであるが、岡大構内では、一部で生えているものの、種ができる前に駆除されるので大群落が見られることはない。

 かわって、黄色い花で今の時期に目立つのがコマツヨイグサである。こちらも繁殖力旺盛のため、要注意特定外来生物リスト:植物に加えられている。

 なお、写真上にはカラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)の黒い種も写っているが、こちらは要注意種にはなっていないようだ。花壇作りの上では大迷惑雑草の1つではあるのだが。

6月5日(日)

【思ったこと】
_b0605(日)日本ダイバージョナルセラピー協会2011年度総会・講演会(1)

 6月5日の午後、日本ダイバージョナルセラピー協会の総会・講演会が大阪リバーサイドホテルで行われた。この協会(以下「DT協会」と略す)は2002年12月1日に設立記念セミナーが行われ、同年12月12日に大阪府より認証を受けた、特定非営利活動(NPO)法人である。私自身は2001年6月17日〜6月24日のオーストラリア研修旅行以来、ずっとこの活動に関わっているが、あっという間に10年が過ぎてしまった。学際領域の学会や団体にはいくつか参加しているが、NPOの形態をとっているのはこのDT協会のみである。大学教員主体の学会と異なり、高齢者ケアの現場で活動している方々が圧倒的多数を占めているため、私自身にとっては、実践的な事例を学ぶ場として貴重な存在になっている。

 今回の総会・講演会ではまず、芹沢隆子・理事長から、過去10年の歩みや、オーストラリアでのDTの原状が報告された。

 まずDTの基本的な考え方として、「Old age is to be enjoyed not endured(老いることは楽しむこと、耐えることではない)」が紹介された。元の英語は、enjoyとendureの発音が似ていることにひっかけたものである。この「楽しみ」の構造については、この日記でも連載を書いている最中でもある(最新は6月1日)。また、DTとは何かについて、

朝、目が覚めたとき、ベッドから起き上がる理由を持てるように手助けすること。

というPeggy Skehan氏の言葉が引用された。

 講演ではさらに、「Diversion」の意味、発祥と現在、活躍の場、DTの定義などが紹介された。なお、発祥の地オーストラリアでは2010年、DTAANCからDTA(Diversional Therapy Australia)という全国組織に改組が行われ、認知症ケアのほか、緩和ケア、リハビリテーション、精神科、さらには刑務所や自閉症児を対象としたケアでも活躍しているとのことであった。

 ちなみに、最近では、「Good WillそしてGood Death」、死をタブー視せず、緩和ケアは終末期のヘルスプロモーションであると見なされるようになってきているという。このあたりは5月19日に放送された、

NHK 爆笑問題のニッポンの教養 FILE144:「死ぬ前にしたいこと」 徳永進(とくながすすむ)

と共通する考え方があるように思った。

次回に続く。