じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



05月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
 今年の連休はどこにも外出しない予定であったが、諸般の事情により3日間だけ、妻の実家のある北九州に帰省することになった。
写真は、5月4日に訪れた響灘緑地・グリーンパーク内のひびき動物ワールドのカンガルー(イースタングレーカンガルー)。首に黄色の布を巻いているのは最強のボスだそうだが、昼間はごろごろ寝ていて、触っても動じない。

5月4日(水)

【思ったこと】
_b0504(水)今回の大地震について思ったこと(30)松島の観光復活

 
 まず、例によってNHKオンラインの見出し項目を掲げておく(5月5日早朝の時点)。
  1. “牛肉はチェーン店用に加工”
  2. 店がユッケの独自マニュアル
  3. 事故後初 作業員原子炉建屋に
  4. Uターンの混雑 5日がピーク
  5. 米議会 ソニーの対応遅れ批判
  6. 強盗事件 米軍引渡しに応じず
  7. 被災地産業再建 聞き取り調査
 このほか ネットニュースでは、
  • 東電社長 住民の怒号で土下座
  • 福井知事 原発4基再開認めず
  • 福島南部の葉物 出荷制限解除
  • 被災の松島 観光客でにぎわう
  • ファタハとハマス 統一政府へ往来活発化
 このうち、松島が観光客で賑わっている(観光船乗客は昨年の8割まで回復)というニュースであるが、少し前、松島一帯の津波被害は周辺地域に比べると最小限にとどまっているという別のニュースを聞いたことがあった。今回の大津波では、コンクリートの壁はことごとく破壊されたが、約260の島々からなる松島はそれらをしっかりと食い止め、自然の防波堤の役割を果たしたということであった。

 昨日の日記でも述べたように、観光産業は復興の柱の1つであり、被害が大きかったからという理由で観光を自粛していたのでは活気が戻らない。以前、パキスタンで大きな地震があった時にも、その数ヶ月後に現地を観光先に含むツアーが企画されていて議論になったことがあった。素朴に考えれば、現地を旅行するくらいのお金があれば義援金として寄付すべきだという意見もあると思うが、単にお金を寄付するというだけでは、現地の人々が自立的に復興をめざしていく力にはならない。それよりも、できるだけ速やかに観光客を迎え入れる態勢を整えれば、ホテル、運転手、レストランなどはいちはやく活気を取り戻す。土産物で生計を立てていた人も再び収入が得られるようになる。

 松島に限らず、三陸地方には景勝地が多い。余震に警戒しつつも、被害の小さかったところからできるだけ早く観光客を迎え入れることが自立的な復興につながるのではないかと思う。