じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2011年版・岡山大学構内でお花見(34)スミレと時計台。

時計台前の芝地で見かけたスミレ。最近殖えているようだ。スミレにはいろいろ種類があって同定が難しいが、一般的な見分け方としては、
  • 狭義のスミレは茎は地中で短く、立ち上がらない。葉はすべて根出し、細長い矛型。花は濃い紫。
  • 葉の形が長披針形〜へら形の場合はノジスミレ。ヒメスミレは三角形。
  • 若い葉の裏側が紫色を帯びる場合は、ノジスミレ、ヒメスミレなど。
  • 側弁が無毛であればノジスミレ。但し、オトコノジスミレの側弁基部には毛がある。
  • コスミレの側弁は有毛型と無毛型があるが、西日本には有毛が多い。コスミレの葉は卵形っぽいハート形。
  • タチツボスミレは、茎は地中で短いが、成長すると茎は地表に伸びて立ち上がる。葉は始めは根出するが、茎が伸びると葉もそこにつくようになり、丸っこいハート形。花は薄紫。
などがあるようだ。でもって写真のスミレであるが、花弁が細長い、葉の形は長披針形〜へら形、葉の裏は緑、葉はすべて根出し、側弁基部には毛がある、などの特徴があり、けっきょく、狭義のスミレ(Viola mandshurica)の可能性が一番高い。

なお、スミレの検索サイトとしてはこちらが便利。

5月3日(火)

【思ったこと】
_b0503(火)今回の大地震について思ったこと(29)「絶対善」と被災地とのミスマッチ(2)義援金つき行楽

 4月30日の日記の補足。

 最近、温泉宿泊パックや海外旅行などの宣伝で、「義援金つき」をアピールしているところがあると聞いた。じっさい、ネットで「宿泊 義援金」のキーワードで検索してみると35万3000件がヒットし、上位項目の内容から、被災地への義援金を組み込んだ宿泊プランを相次いで打ち出されていることが分かる。

 また、海外向けパッケージツアーでも「東日本大震災への義援金付き旅行ツアー」という企画を多数見かけた。

 前回も述べたように、義援金は限りなく「絶対善」に近いため、義援金なしツアーよりは義援金ツアーのほうが何となく良いことをしているようにも見えてしまう。また、「大震災という国難の中で温泉や海外旅行に出かけるとは何という利己主義者か!」といった周囲からの批判に対しては、義援金付きをアピールすることがいくらか免罪になるという考えもあるだろう。

 しかし、3月22日の日記などでも述べたように、過剰な自粛は禁物であり、お笑いでも、宴会でも、観光旅行でも、これまで通りの賑やかさを保ち続けることが、けっきょくは日本全体を励ますことになり、そのパワーが復興を早めることになると思う。であるからして、温泉旅行や海外ツアーに出かけることは、この時期であっても何ら恥じることではない。そのことと義援金をリンクさせる必要は全く無いと思う。

 なお、温泉宿泊施設の中には、「東北地方4県(青森県・宮城県・岩手県・福島県)の蔵元より仕入れたおすすめの地酒の「4種おためしセット」を1泊2食のご宿泊にお付けした東北応援企画」を打ち出しているところもあるが、そういう企画のほうが直接的な支援につながり、意味のあることではないかと思う。残念ながら私自身は酒を飲まないので、そういう形で応援することはできないが...。