じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2011年版・岡山大学構内でお花見(19)一般教育棟構内の夜桜とその翌朝

 夕食後の散歩時に見た一般教育棟構内のソメイヨシノと月齢5.9の月。以前この場所では、毎晩のように「芝コン」が行われていたが、2007年春より禁止となった。(2007年4月3日の日記参照。そのこともあって、誰一人いない静かな芝生の上で夜桜を楽しむことができた。

 写真下は翌日4月10日早朝の風景。早くも落花した花びらの絨毯が出現していた。

4月9日(土)



【小さな話題】

NHK杯テレビ将棋トーナメント・女流棋士枠決定戦

 土曜日の昼食時に、録画してあった表記の番組を視た。対局者は、女流棋界を代表する里見香奈・女流三冠と甲斐智美・女流二冠であり、大いに期待された。

 もっとも、A級棋士や高段者が登場する将棋トーナメント本戦の対局と比べると、うっかりミスや読み切れずに指した手が多く、逆転につぐ逆転となった。勝負としては面白いが、研ぎ澄まされた研究成果を観戦させていただくという点では物足りない内容であった。

 途中、里見・三冠が勝利確実と思われる局面が複数あったが、最善ではない手を指してしまい、最後には大逆転をくらった。甲斐・二冠の底力はスゴイとは思ったが、序盤から中盤の展開はイマイチであり、NHK杯本戦でどこまで善戦できるか不安が残った。

 なお、今年度のトーナメントであるが、Aブロックは羽生NHK杯が順当に順調に決勝進出するものと思われる。Bブロックのほうも糸谷哲郎・五段の健闘が大いに期待される。糸谷・五段が順調に勝ち上がっていった場合、久保・二冠もしくは森内・九段、さらに渡辺・竜王もしくは佐藤天彦・五段もしくは菅井竜也四段との対戦が実現する可能性があり、まことに興味深い。

【思ったこと】
_b0409(土)行動主義の再構成(14)弁別ロボットによる思考実験(1)

 オペラント行動における弁別、すなわち「異なった(弁別)刺激のもとで、(量や質の)異なるオペラント行動を発する」ということを基本公理とした場合、人間行動はどこまで説明可能となるであろうか。

 これを考えるには、刺激が異なると違った動きをするような「弁別ロボット」で思考実験をしてみるとよいだろう。

 まず、弁別ロボットが交差点を渡る場合を考える。ロボットは、当初、自動車が来ない時も近づいてきた時も同じように道路を渡ろうとするが、近づいてきた時に渡ると車がもう少しでぶつかりそうになるなどの危険が発生し、結果的に、車が来ない時だけに渡るという弁別学習が成立すると言うこともできる。いわゆる「結果による選択」である。

 同じく、幅が狭くて人通りの多い道路を通行する場合を考える。ロボットは当初、道路の右側と左側のいずれかを同じ程度の頻度で通行しようとする。しかし、向こうからやってくる人たちがみな右側通行をしている場合は、自分自身が左側通行を続けると、それだけぶつかる確率が高まる。いっぽう道路の右側を通行していれば、向こうから来る人をよけてスムーズに通行することができる。そうすると結果的に、弁別ロボットは、道路の右側を通行するというように学習することになる。もっとも、この場合の弁別は、上掲の交差点横断の場合とは異なる。交差点横断の場合には、自動車が近づいてきた時の方が危険であることは物理的に真であって、条件は完全に固定されている。いっぽう、道路の右側を通行するか左側を通行するかというのは、国や地域や誘導などによってマチマチである。実際、日本国内でも、一般道路では人は右側通行をしているが、駅構内や地下街の通路では左側通行となっている場所も多数見受けられる。

 次回に続く。