じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2009年版・岡山大学構内でお花見(82)銀木犀の花びらの絨毯

 大学構内で芳香を漂わせていた金木犀、銀木犀の花もそろそろ終わり。木々の根元には花びらの絨毯が出現していた。金木犀の花びらの絨毯は、こちらの写真にあるようにかなり派手であるが細かい。いっぽう、銀木犀の花びらの絨毯のほうは、花びらの形がしっかりしていて、星をちりばめたように見える。




10月28日(水)

【ちょっと思ったこと】

秋生まれは朝型?

 腰痛がほぼ回復したので、早朝の散歩時のコースを、腰痛前と同じ長めのコースに変更した。いまの季節、朝5時〜5時半頃はまだ真っ暗。オリオン座の下のほうで流れ星一個を目撃するなど、それなりに得るところはあるのだが、もう少し出発を遅らせて日の出前後にすればもっとすばらしい風景を楽しめるのにと思う。

 もっとも、このところ、朝5時前に起きて散歩に出かけ、戻ったあとでモーサテを視ながら朝食、そのあと、この日記を書いて8時頃に出勤というパターンが規則的な日課として定着しており、今さらこれを変えると体調を崩しそうな気がする。

 ところで、10月26日配信のネットニュース(読売新聞)に、

秋生まれ女の子は朝型、気分落ち込みも少ないという記事があった。要約引用すると、
  • 高知市内の保育園と幼稚園、小中高校、大学、専門学校の約1万人を対象に、「毎朝6時に起きるのは簡単か」などをアンケート調査。点数化して朝型と夜型を分けた。
  • 保育園・幼稚園と小学校の女子では、9〜11月生まれに朝型の傾向が強かった。中でも11月生まれが最も朝型で、3〜5月生まれに比べ、起床時間にして30分近く朝型だった。
  • また、秋生まれの女子は気分の落ち込みも少ない傾向にあった。
  • こうした傾向は、男子では見られず、女子も中学校以降では消えた。
 この研究は原田哲夫・高知大准教授(環境生理学)らによるもので、記事では「生後間もなく夜明けの遅い時期がやってくるので、早朝の光への感受性が高まることが原因と考えられる。」とされていた。

 上掲の研究では、男子ではそのような傾向は見られないということであったが、私自身は子どもの頃から完全な朝型であり、幼稚園〜小学校の頃に書いていた絵日記(こちらに参考資料あり)でも、朝5時〜6時半頃に起きていたという記録がある。もっとも、朝型というよりも、寝付きがよくて、夜21時過ぎになるとぐっすり寝てしまうため、結果的に朝早く目覚めると言ったほうがよさそうだ。

 なお、上掲の研究であるが、同じ9〜11月生まれであっても、生後間もない頃に育てられていた部屋に大きな窓があったかどうか、ぶあついカーテンがかけられていたのか、などによって影響があることが実証されれば、「早朝の光への感受性」説はますます説得力をもつことになるだろう。また、採光が十分とは言えない大都市のマンション暮らしの子どもではおそらくそのような差は出にくいと思われる。


 この日記でも何度か指摘したが、生まれた月の違いによって、体質や行動傾向が異なるという可能性は十分にあると思っている(2002年6月5日2004年7月15日の日記に関連記述あり)。但し、生まれた月が異なれば、(生後間もない時期の)昼間の長さが違うということ以外にも、気温やそれに伴う服装の差、外出する場所などいろいろな違いが出てくる。また、仕事の都合で季節的に忙しい時期を避けるため、出産月を調整する両親も居る。さらには、小学校入学以降は、同じ学年の中でも早生まれと遅生まれで成長にずれがあり、そのことがリーダシップ形成や自信の違いにも結びつく可能性もあるので、その影響はあまりにも複雑であって一般化は難しいと言わざるを得ない。

【思ったこと】
_91028(水)[心理]ガーゲン先生ご夫妻講演会(3)フェミニスト心理学(2)

 10月13日の日記のあと某申請書の作成に没頭していたために大幅に間があいてしまったが、表記の講演会の感想の続き。

 メアリー先生によれば、フェミニスト心理学は3つの形態をとる。

 1つめは「Empirical Psychology」。これは心理学の伝統的な方法論、すなわち実証的、経験的、実験的な方法などを重視するものであり、ジェンダーの公平性を目ざす。

 2つめは、「Feminist Standpoint Position」。この部分はよく理解できなかったが、女性の特性を大切にするということでよかっただろうか。質的な方法が重視される。

 3つめは、ガーゲン先生ご夫妻の立場でもある社会構成主義的なフェミニスト心理学である。

 講演の後半では、「narrative」と「quest」についての言及があった。「narrative」に物語りという意味があるいっぽう、「quest」のほうRPGゲームでよく使われるように、冒険の旅というニュアンスがあり、男性的な物語という印象が強い。女性の場合は、物語自体がかなり複雑になるというような話であった。

 このあと、 collaborative-discursiveという話があったが、どういう意味合いで使われていたのかよく分からなかった。最後は、ScienceとArtの融合の話。

 メアリー先生のお話は、予備知識無しで拝聴したこともあって、論旨がいまいち理解できない部分が多かった。やはり、講演を拝聴してから1週間以内の、記憶が鮮明であるうちに感想をまとめるべきであった。

 次回に続く。