じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 2009年版・岡山大学構内のキノコ(8)「気になる朽ち木」にもキノコ

 7月13日の楽天版に写真を掲載したように、岡山大学構内ではいろいろな種類のキノコが一斉に出現している。昨年6月13日についに朽ち果ててしまった「気になる朽ち木」からもキノコが顔を出した。もっとも、この写真にあるキノコは、有毒のツキヨタケに酷似しており注意が必要。ツキヨタケであるとすると、
  1. 暗所で発光
  2. ヒダの付け根部分に環状の隆起帯あり
  3. 縦裂きすると芯の部分に黒いシミ(染斑)
という特徴があるそうなので、時間があれば確かめてみたいと思っている。

7/14追記]
翌日の朝に調べてみたが、上記2.と3.の特徴は見あたらなかった。よって写真のキノコは、ツキヨタケ以外である可能性が高い。


7月13日(月)

【思ったこと】
_90713(月)[心理]改正臓器移植法成立を歓迎する

 各種報道によれば、脳死を「人の死」とすることを前提に臓器提供の年齢制限を撤廃する改正臓器移植法(A案)が13日、参院本会議で賛成138、反対82で可決、成立した。これにより、現行法下で禁止されている「15歳未満からの臓器提供」への道が開けることになった。

 臓器移植法の改正をめぐって賛否両論のいろいろな議論があることは承知しているが、私は、基本的に、今回の改正には賛成である。「15歳未満からの臓器提供」を一律に禁止している現行法のもとでは、移植をすれば命が助かるかもしれないという子どもたちは、海外で移植手術を受けるか、さもなくば、死を受け入れるほかはなかった。審議不十分などとして成立を先送りすることは、移植を待つ人々を見殺しにすることである。

 一般論として、異なる主張があって対立している時には、何を原則として議論を進めるのかを定めることが大切である。今回の場合は、
  • 15歳未満からの臓器提供を一律に禁止するのか
  • 15歳未満からの臓器提供ができることを原則とするのか
が議論の分かれ目であると思うが、問題とされている、脳死判定の困難点、長期脳死状態、虐待死などの問題は、「15歳未満からの臓器提供ができる」という原則を決めた上で議論を進め、必要に応じて運用上の指針や例外規定を改善していけばよい。現行法に3年の見直し規定があるにもかかわらず改正に12年もかかって、いまなお「審議不十分」などとして先延ばしをはかる主張は、私にはとうてい納得できない。価値観の多様性を尊重するというのであれば、一律禁止ではなく、まずは原則許容として、そこをスタートポイントとして議論を進めるべきであろう。




 私自身がもし脳死状態になった場合は、一刻も早く、動いている心臓やその他の臓器を取り出して移植手術をしてもらいたいと思っている。じぶんの体の一部が他者の生命維持の助けになるというのはまことに結構なことだ。火葬場ですべてを焼かれてしまうより、そのほうがよっぽどよい。

 そうは思ってみたが、私自身もしだいに「老朽化」しており、心肺や消化器系の耐用年数は長くてあと20〜30年程度と推定される。歳をとりすぎて臓器移植の提供者になれなくなる年齢というのは何歳くらいなのだろうか。




 今回に限らないが、人の生死にかかわる問題はもっと活発に議論していく必要があると思う。私自身は、

●人は必ず死ぬものである。生まれてから老いて死ぬまでの間、それぞれの時期にふさわしい生き方をすることが大切。

という前提でライフスタイルを構築したいと思っている。この場合、「老いて死ぬ」というのは、おおむね、日本人の平均寿命程度で死ぬということを意味している。であるからして、現時点で重い病気にかかったとすれば、何とかしてもう少し長生きしようとがんばるが、80歳を超えてまだまだ元気であった場合は、もはや、生には執着せず、「いかによい終わりを迎えるか」を重視したいと考えている。