じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§ 富士川サービスエリア(下り線)から眺める富士山と東名高速道路。


4月19日(日)

【ちょっと思ったこと】

高速道路1000円化は本当にお得か?(復路)

 4月18日の日記に記したように、今回の土日は、荷物運びを主たる目的として、岡山・東京間を自家用車で往復した。走行距離は往復で約1300km、ガソリンは往復で130リットル(おおむね1万5000円)、高速道路料金は、往路は金曜日夜からの出発であったため合計で5950円、復路は休日特別割引による1000円化と大都市近郊区間最大3割引の適用で3250円であった。ガソリン代と高速道路料金を含めたトータルの出費は24000円余りであり、これは、航空機や新幹線で岡山・東京間を往復した場合の割引最安値とほぼ同額。同乗者の分はすべてタダという計算になるので、かなりお得ということになる。

 今回の往復でいちばん意外であったのは、往路・復路とも一度も渋滞に巻き込まれることがなく、料金・経路検索で表示される所要時間(東名・伊勢湾岸・新名神経由、8時間01分)どおりに通行できたという点であった。3月9日の日記に書いたように、私は当初、この1000円化によって各地で大渋滞が起こるであろうと予想していたが、今回のルートと時間帯に限って言えば、どの道もスイスイと走ることができた。もっともこれは、地方在住者の特権であるとも言える。19日(日)の夕刻の時点で都心に向かう道路や関西圏の一部ではやはりかなりの渋滞が発生していた模様である。

 いっぽう、事故のほうは、かなり危ないと言ってよさそうだ。往路では、反対車線で中央分離帯に激突した車を目撃した。復路では、神奈川県内を通行中、ハイウェイラジオで「事故の第一報が入りました」というような情報が入り、道路脇で完全にひっくり返った乗用車を目撃。さらに、岡山に戻る直前、山陽IC〜岡山IC間が事故で通行止めとなり、その影響で山陽ICの手前で3kmほど渋滞しているとの情報が入り、やむなく和気ICから一般道へ出て、熊山→赤磐市・ネオポリス経由で岡山に戻った。

 運転中はそれほど危険な目には合わなかったが、
  • 車間距離を無視して強引に追い越し車線に割り込んでくるトラック
  • 走行車線と追い越し車線が両方ともある程度混雑していて、各車が車間距離を守って走行している中、その合間を縫うようにして追い越しをかける暴走系の車
  • 比較的空いているのに、いつまでも追い越し車線をタラタラと走り続ける車
が少々目に着いた。

 さて、本題の「高速道路1000円化は本当にお得か?」であるが、金銭的なことだけを言えば、単独乗車であれば航空機や鉄道利用とほぼ同額、同乗者が居れば、その人数分だけ「お得」になることは確かであると言える。

 しかし、3月27日の日記に書いたように、もっとグローバルな観点で言えば、地球温暖化防止、温室効果ガス削減が叫ばれているおりに、マイカー観光を促進するような経済対策が妥当かどうかも大いに議論になるところである。運転による時間的な拘束と運転中のストレス、さらに不慮の事故のリスクなどを考えれば、あまり頻繁に出かけてみたいという気にはならない。今回のような往復1300kmに及ぶようなドライブは、荷物運びなどの必要に迫られない限りは避けたいと思っている。