じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 2009年版・岡山大学構内でお花見(22)新入生を迎える桜

 岡山大では4月8日(水)の10時00分から入学式が行われる。今年はソメイヨシノがちょうど満開という絶好のタイミングとなった。写真後ろは文法経一号館。なお、画面右上の白っぽい花はソメイヨシノではなくオオシマザクラ。



4月7日(火)

【ちょっと思ったこと】

新入生の気持ちになって、定年までの残り9年間を精一杯頑張るのだ

 入学式を迎え、いよいよ新年度の授業が始まる時期となった。4月1日の日記にも書いたように、私は、今年度を含めてあと9年間で定年退職となる。私は、この「9年」という年数にかなりこだわりをもっている。

 4月1日に書いたように、9年間というのは要するに、今年入った1年次生が4年間で順調に卒業し、さらに大学院5年間で博士号をとるまでの期間と同一である。私自身がもう一度大学に入って、博士後期課程修了までを過ごすというように考えれば、残り9年間でどういうことができるか、どのくらいの長さであるのか、といったことについて具体的なプランを立てやすい。

 大学教員にもいろんなタイプがあり、なかには、定年退職の直前まで実験を続けたり、研究室の荷物が片付かずに翌年度にこっそり引き取りに来るといった方もおられるようだ。それも別段悪いというほどのことではないが、私はきっちりケジメをつけて、退職日には研究室内は机と椅子だけでスッキリ、晴れ晴れとした顔で大学を去りたいと思っている。

 これから先の研究テーマは、何か全く新しいことに取り組むというのではなく、いままでの蓄積を、より包括的で長期的な視点から捉え直すということに重点を置いていきたいと思っている。この種の研究は、短い年数では具体的な成果を示しにくいところがあり、研究費を申請しても認められにくいという不利なところがある。もちろん、どのような研究においても同僚評価、あるいは一般社会への還元できるようなエビデンスを示すということは必要であるとは思うが、これはあくまで研究成果についてのことである。研究計画段階では必ずしも高い評価を得られる必要はなく、また、研究費獲得目当てにテーマを変えてしまうとか、研究費が獲得できなければ研究が進められないというような方向に向かおうとは思っていない。とはいえ、大学の方針として、毎年度必ず外部資金獲得のための努力をすることが要請されているので、最低限の義務は果たそうとは思っている。

 残り9年間を意識するということは、決して、縮小再生産型の引退ムードに陥るということではない。具体的な年度計画のもとに、9年間でできることとできないことをはっきりさせ、ある程度テーマを絞った上で全力で頑張ろうということである。

 管理運営に関しても、同様である。みずから何かに立候補して要職に就くというのはゼッタイにありえないが、請われて、委員長などの役を仰せつかった時には、滞りなく任務を遂行していきたいと思う。じっさい今年度も、学部内の委員長とそれに関連した全学の委員をお引き受けすることになっている。

 授業のほうは、隔年開講の講義は残りであと4回になる。従来、比較的よく似たテーマで講義などを行ってきたが、できれば、4回分の講義録が四部作になるような中味に変えていきたいと思っている。




 余談だが、「残り9年」を日々実感するため、これを機会に、ちょっと変わった「園芸療法」を自ら実践しようと思っている。それは、今後9年間、新しい植物は購入しないということである(但し、短期間で花が終わってしまうような草花類は除く)。要するに、いま育てている植物について、9年間のうちに、どういう鉢が枯死するか、どういう鉢は株分けなどで増えていくのかをデジカメなどで観察記録し、私自身の「残り9年生活」に重ね合わせていこうというのである。また同様に、大学構内の何本かの樹木も適宜観察し、その成長ぶり、もしくは枯死に至る経過を自分自身に重ね合わせていきたいと思っている。