じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§ 2009年版・岡山大学構内でお花見(6)タネツケバナ

 建物北側の湿っぽい花壇を占拠しているタネツケバナのお花畑。なおタネツケバナの仲間には、タネツケバナ、ミズタガラシ、オオバタネツケバナ、ミチタネツケバナなどがあるが、ここに生えているものについては詳しく観察していないので不明。ミチタネツケバナの可能性が大であるとは思うが。



03月08日(日)

【思ったこと】
_90308(日)[一般]横長の写真と縦長の写真

 少し前に「地デジ」関連の連載を書いたことがあった(直近の記事は2009年2月11日)。この連載の1回目にも記したように、地デジ移行後の1つの特徴は、画面の縦横比が、従来のアナログ画面の横4:縦3(640:480)から、横16:縦9(1920:1080)、つまり従来より横長になるという点にある。

 我が家には薄型テレビは無いが、少し前から地デジ対応DVDデッキ(録画機)をブラウン管型テレビにつないで視聴を開始しているところであるが(2009年2月8日の日記参照、このことにより、従来より横長の画面を視る機会が多くなってきた(ちなみに、我が家のブラウン管型テレビの場合、地デジ受信画面を表示すると、画面の上下端のエリアは何も写らず、横フィットの形で横長画面が表示される。但し、「サイドカット」ボタンにより、横長画面の左右端をカットしてフル画面表示にすることもできる)。

 この16:9の横長画面で映し出される風景は、従来の4:3画面の風景に比べてその分、左右の視野が広がり、そのぶん情報量が多くなったような気分になる。いったんそれに馴れてしまうと、4:3画面ではちょっと物足りないという気分になってしまうから不思議なものである。




 もっとも、デジカメで撮る写真の場合は、必ずしも横長のようがよいというわけではない。例えば、私が、今年の2月にこのWeb日記に掲載した写真を分類してみると、
  • 横長の写真:9枚
  • 縦長の写真:10枚
  • その他(複数写真の寄せ集めなど):9枚
となっていて、横長より縦長のほうが若干多い。

 また、海外旅行アルバムの場合も、どちらかと言えば、縦長の比率のほうが多い傾向にある。

 この理由としては、例えば高山植物の写真を撮る場合など、手前の花とその背景というように、縦長の画面の中に、自分がいま見ている対象物とそれをとりまく背景を両方含めたほうが、その場の雰囲気がよく伝わるということが挙げられると思う。

 地上という平面を歩いて動き回る動物では、いっぱんに視野の下のほうには近くのもの、上のほうには遠くにあるものが表示されるようになっている(天橋立の「股のぞき」のように、景色を逆さに眺めれば、視野の上のほうが手前というケースもありうる)。いずれにせよ、横長に比べて、縦長の画面は、風景の立体感を出す上で優れていると思う。

 縦長の写真というのはまた、自分が現在居る場所と、その遠方にある目的地を同時に表示できるという点で、現在と将来、及び、目的地に到達するまでの時間を示す上でも有効である。また、それが振り返った写真であれば、過去に居た地点と現在の地点との行程を振り返る効果もある。山の中腹から麓の出発地点を撮る場合などがこれにあたる。

 横長の写真でも、たとえばこの写真のように町並みを一点透視図法で写せば遠近感が出てくるが、一般には、自分の周りにあるものをできるだけたくさん写すという効果のほうが大きい。あれもある、これもあるというように盛りだくさんに情報を伝えたい場合は横長画面のほうがすぐれているかもしれない。




 このように考えてみると、縦長写真(画像)というのは、どちらかと言えば、撮影者の視点を重視しており、手前の対象物とその背景、あるいは遠近感や過去・現在・未来を表現する場合に適しているように思える。

 いっぽう、横長写真(画像)というのは、多種多様な視覚情報をできるだけ多く伝えたいという場合にすぐれている。テレビ画面がもし縦長であったとすると、視聴者は、何となく、視る対象が強制されているようで窮屈に感じるはずだ。じっさいには「視させられている」ことに変わりないのだが、画面が横に広がっていればいるほど、視点を定める方向の自由度が増し、主体的に画面を眺めているという錯覚を起こさせてしまう特徴があると言ってよいだろう。