じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 猛暑と雷雨

 7月19日の岡山は、最低気温が26.8度の熱帯夜、最高気温は36.6度の猛暑日となったが、17時頃から積乱雲が押し寄せ、かなり強い雨が降った。降水量は、岡山地方気象台の記録ではわずか1ミリとなっているが、雲の通り道の真下となった岡大キャンパス付近では、5ミリ前後の雨が降ったものと思われる。

 この雨で、萎れていた草花が一気に生気を取り戻した。


7月19日(土)

【ちょっと思ったこと】

阪神のCSマジックは46ではなく、28ではないかと思ったが...

 阪神タイガースは、7月19日の中日戦に7-2で快勝し、これにより

56勝27敗1分 勝率.675 貯金29 2位巨人とのゲーム差11.5 残り試合60 CSマジック46 

となった。デーゲームで巨人が横浜に勝ったため、優勝へのマジックナンバーは点灯しなかった。 20日に巨人が敗れ、阪神が勝てば、リーグ優勝へのマジック「46」が点灯するという。
 ここで、7月19日時点のセリーグ各チームの順位・成績を要約すると
  • 阪神 56勝27敗 貯金29 残り60試合
  • 巨人 45勝39敗 貯金6 残り58試合
  • 中日 41勝40敗 貯金1 残り59試合
  • ヤクルト 40勝41敗 借金1 残り61試合
  • 広島 37勝42敗 借金5 残り61試合
  • 横浜 25勝57敗 借金32 残り61試合
となっている。20日の試合で阪神が勝ち、巨人が負けた場合は、阪神が57勝27敗、巨人45勝40敗となり、阪神が残り試合に46勝すると103勝、巨人が対阪神戦を含む残り57試合に全勝しても102勝どまりとなって、自力で勝率を上回ることができない。これにより優勝マジックが点灯するという仕組みはあっさりと理解できる。

 その一方、CSマジックについては7月15日の日記でも疑問を呈したばかりであるが、どう考えても「46」という数は多すぎるように思える。

 ちなみに、ここでいう「CSマジック46」というのは、阪神があと46勝すれば、他チームがどれだけたくさん勝ったとしても(=とうぜん対阪神戦全勝を含む)、阪神の3位以上が確定し、クライマックスシリーズに進出できる数を意味していると理解している。しかし、阪神が本当に46勝(引き分けが無いとすると、46勝14敗)、最終結果は、102勝41敗となり、勝ち数マイナス負け数=61というとてつもなく大きな貯金を残すことになる。プロ野球というのはゼロ和ゲームであるからして、上位3チーム以上がそんなにたくさんの貯金を残せるとはちょっと考えにくい。


 問題はCSマジックの計算法である。ここで少し発想を変えて、巨人、中日、ヤクルト、広島の4球団が、もっとも効率的に勝敗数を分け合い、阪神より上位に並ぶという可能性を考えてみよう。また、このさい、横浜ファンには申し訳ないが、横浜は、巨人、中日、ヤクルト、広島に全敗すると仮定しよう(最下位の横浜が3位以上に浮上するというケースのほうが起こりにくいので、阪神のCSマジックを計算する場合には、この仮定は妥当)。

 次に、巨人・中日・ヤクルト・広島の4球団で「アンチ阪神連合」を形成し、何が何でも阪神を4位にしようと企んだとする。この場合、4球団の残り試合のうち、4球団間で対戦する試合はゼロ和ゲームなので、どこかの貯金が増えれば、相手方の貯金が減る。要するに4球団全体として阪神の貯金を上回ることには貢献できない。いっぽう、4球団の対横浜戦の残り試合総数は、横浜の残り試合61のうち対阪神戦13試合を除く48試合なので、「横浜ベイスターズ銀行」から48個の勝ち星をプレゼントされると仮定する。また、「アンチ阪神連合」の4球団が対阪神戦に全勝したと仮定した場合に獲得できる勝ち星は、阪神の残り試合60のうち対横浜戦を除いた47個となる。

 以上から、7月19日の時点で、「アンチ阪神連合」4球団が、外部から獲得できる勝ち星総数の最大値は、48+47=95である。また4球団の貯金と借金の合計は 6+1−1−5=2なのでこれを加えて97。単純に4で割ると24.25。4チームの貯金を揃えるように「アンチ阪神連合」4球団内部の対戦で勝敗を調整すれば、貯金24.25に揃えることができるというわけだ。

 であるからして、阪神タイガースは、今後25以上の貯金をキープできれば、4チームうち少なくとも1チームよりは上位になることができ、クライマックスシリーズ進出が確定することになる。

 もう一度最初のデータを見ると、阪神は現時点で貯金が29となっているので、残り試合でこれを4つまで減らすことができる。残り試合は60であるので、28勝32敗(=最終成績は84勝59敗1分)、つまり、28勝を挙げることができれば、貯金25以上をキープできる。ということで、7月19日時点のCSマジックは、46ではなくて28であるというのが私の考えなのだが、いかがだろうか?

※なお、以上では、引き分けのことは想定していない。「アンチ阪神連合」が、4チーム内の対戦をすべて引き分けに終わらせたとすると、同じ貯金24〜25であっても勝率はかなり高くなるので、阪神を4位以下に引きずり落とすことが可能である。もっとも、万が一「全試合引き分け」になるようなことがあったとしたら、球場に足を運ぶ人は激減し、プロ野球の存亡の危機となるだろう。

以上を書き上げたあとで、重大なミスに気づいた。4球団が阪神より上位になった場合は、阪神は5位になるので、クライマックスシリーズには進出できないのであった。しかし、せっかく考えたことを削除すると勿体ないので、ここに残しておく。

翌日の日記で、再チャレンジしています。