じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



06月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
大学近くで住宅火災

 6月10日(火)の朝09時すぎ、大学のすぐ近くの住宅地で火災があった。ローカルニュースによれば、住宅1棟が全焼、この家に住む女性1人が軽いやけどをしたということである。

 私が記憶している限りのことだが、大学周辺では、数年に一度程度の割合で住宅火災が発生しており、十分な注意が必要である。


6月10日(火)

【思ったこと】
_80610(火)[心理]人間・植物関係学会2008年大会(4)咲かせる花の種類と外来植物の問題

 天川氏の講演:

●植物に助けられた震災復興の取り組み

についての感想の2回目。

 今回の講演によれば、ガレキの上に咲かせた花には少なくとも2つのタイプがあったようだ。

 1つは、6月9日の日記でも取り上げたはるかちゃんのひまわりであり、これは、震災で亡くなられた方の思い出をつなぐという象徴的な意味があった。

 もう1つは、園芸会社から善意で提供されたコスモスやペチュニアなどの種である(こちらに写真あり)。また一部では、ペチュニア、 マリーゴールド、 ナデシコなど15種類の種をブレンドしたものを蒔いたということである。全体的にはコスモスやヒマワリが主体であり、うまく咲かなかった時のピンチヒッターとしてペチュニアが加えられたというような話もあった。

 「はるかちゃんのひまわり」のような場合は、ひまわりを育てる目的が明確であって、他の品種に代えることはできない。いっぽう、後者のケースでは、どういう種類を選ぶべきか、について、開花の可能性、育てやすさのほか、その地域の風土、景観、在来種にも配慮する必要があり、このあたりは、人間・植物関係学の1つの課題になるのではないかと思う。どのような花であっても、いったん育てられ、多くの人々に感動を与えれば、後の世まで思い出として語り継がれることになるわけだから、初期条件として何を選ぶのかはかなり重要となる。

 当日、私を含めて、フロアからも意見が出されたが、そのさい、外来種を排除すべきかどうかについては、まだまだ議論が必要ではないかと思う。

 単純に「いっぱい花を咲かせる」ことだけを目的とするのであれば、殆ど手がかからず、確実に開花しそうな花としては、オオキンケイギクや、ハルシャギクがオススメということになるが、これらは特定外来生物のリストに含まれており、のちのちの環境に重大な影響を及ぼすおそれがある。もっとも、そのオオキンケイギク()でさえ、特攻隊の発信基地であった知覧では、特攻花と呼ばれているほどであり、「外来生物だから駆除しましょう」で片付けるわけにはいかない。

]ネットで調べたところ、「特攻花」と呼ばれている花としては、オオキンケイギクのほか、ハルシャギク、テンニンギクの写真が掲載されている場合があり、真相は不明。

 外来種か在来種かというような問題をエスカレートさせていくと、コスモスのお花畑も外来種ではないかといった議論も出てくる。天川氏ご自身は、外来種であっても、その地域で何十年も前から生息している場合は、すでに市民権を得ていて排除すべきではない(区別すべきではない)というお考えのようであった。


 次回に続く。