じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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岡山大学構内のお花見(30)ホタルブクロ
 時計塔前のホタルブクロ。多年草で、毎年同じ場所で同じ時期に花を咲かせている。「標高が高い地域の花色は濃くなる傾向がある」と聞くが、ここに咲く花は5月下旬と7月下旬に2度咲きすることが多く、1度目のほうが色が濃い。  ネットで「ホタルブクロ 由来」を検索したところ、こちらのサイトに、
ホタルブクロ」の名前の由来としては、ぶら下がって咲く花を提灯に見立てて、提灯の古語である「火垂(ほたる)」をあてたという説と、「蛍袋」と書き、子供が花の中にホタルを入れて遊んだという説があります。一般には後者の説が当てはめられることが多いようです。
という記述があった。


6月3日(火)

【思ったこと】
_80603(火)[心理]ホタルは自分で探すべし


 振替休日を利用し、鳥取県・大山の近くまでホタル見物に行ってきた(6月2日付けの楽天版じぶん更新日記参照)。

 とっとりホタル前線というサイトで事前に出現情報をチェックしていたが、実際には、宿泊先のホテルのすぐ近くの小川沿いで、数十匹のホタルが飛んでいるのを見つけ、そのような観光情報に頼らずに、静かにホタルの乱舞を鑑賞することができた。

 楽天版にも書いたが、最近では環境保護によりホタルの棲息環境が改善しているので、ホタルの生育に適した川であれば、別に観光情報に頼らなくてもホタルはちゃんと観られる。出現時期についてはある程度情報を得ておく必要があるが、自分の力でホタルの現れそうな場所を見つ出すことのほうが、発見の喜びは遙かに大きいものだと実感した。




 最近は何でもネットに頼ってしまう傾向があり、ホタルがどこに現れるかを知りたい時は、まずは、Googleで「鳥取県 ホタル」といったキーワードを入れてみる。その中から情報の新しそうなものとして、上記のリンク先である、とっとりホタル前線にアクセスすれば、確かに最新情報を得ることはできる。

 しかし、そういう情報に頼って、実際にその場所に行ってホタルに出会ったとしても、それはしょせん、マニュアルや攻略本どおりの行動であって本当の発見の喜びにはつながらない。本当の発見の喜びを知ろうとするのであれば、自分の足で観測ポイントの候補を探し、餌となるカワニナの棲息状況や水温を調べ、いつ頃になったら出現するかという予想を立ててみることが肝要。そして、その予想日にたとえ1匹でもホタルに出会うことができたとすれば、それは、どこぞのホタル祭りなどに出向いて大勢の見物客と一緒にゾロゾロと指定された遊歩道を歩いて見物するよりもよっぽど感動が大きいはずである。

 こういう発見の喜びは、本来なら小学生のうちから体験すべきものである。しかし、ホタルが棲息するような河川というのは、結構危険であるし、マムシが居ないとも限らない。子どもの安全が第一とは言え、「川というのは危険な場所で、絶対に近づいてはいけない」というような事なかれ主義も考え物である。




 じゃらんのおでかけサイトに時たま写真を投稿したりしているが、こういう口コミ情報というのは、あくまで参考程度に利用すべきものであって、鵜呑みにしてはならない。

 そう言えば、6月2日の日記で「満天堂浜町店」の看板の写真を掲載したが、前回、2007年7月29日に訪れた時には、この看板があることに気づかなかった。店の1階でそのことを尋ねた時に、「店内の展示はすでに撤去されてしまった」と言われてそれを鵜呑みにしてしまったために、3階の看板設置場所まで足を運ばなかったのであった。

 経験者の体験談に謙虚に耳を傾けるという姿勢は大切であるが、だからといって、他者の情報を鵜呑みにしてしまうのは危険である。また仮にそれが正確であったとしても、そういうものばかりに頼っていては、能動的・主体的な働きかけの機会は奪われ、せっかくの発見の喜びを失ってしまうことに留意する必要があるだろう。