じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡大・農場の梅の花。いちばん遅咲きの花も咲き揃って、そろそろ最終盤。



3月11日(火)

【ちょっと思ったこと】

今回の国際宇宙ステーション(ISS)+スペースシャトル

 各種報道によれば、スペースシャトル「エンデバー」は、日本時間の11日15時28分、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。日本時間の13日には、国際宇宙ステーションとドッキングする予定で、日本人宇宙飛行士の土井さんらによって「きぼう」の取り付けが行われることになるという。

 こちらの情報によれば、スペースシャトルと国際宇宙ステーション(ISS)が合体した飛行物体は、今回はもっぱら早朝に見えると予報されている。岡山エリアでは3月19日の05時27分〜33分頃に北東の空を通過する見込み。そのあと3月21日の04時36分から42分頃にも見えるようだが、ちょっと早すぎて起きられない。

 今年2月のスペースシャトル・アトランティス号との合体の時は、日本ではもっぱら夕刻に観望の好機があった。今回はなぜか明け方に集中している。この違いが偶然によるものなのか、それとも春分の日が近くなり、太陽光の反射の角度が影響を及ぼしているのかはよく分からない。ISSは北西から南東方向に上空を通過するので、素朴に考えると、東の空を飛ぶ物体に対しては西側から太陽光が当たったほうがよく光るようにも思えるのだが...。




NHKは「大リーグ偏重報道」を自粛したのだろうか?

 毎年2〜3月期にNHKニュースのスポーツコーナーを視ていてウンザリするのが、大リーグ偏重報道であった。特に朝の「おはよう日本」のスポーツニュースのうち、6時〜6時半のあいだと、7時〜7時半のあいだは、もっぱら、大リーグ一・キャンプ情報のみが取り上げられていることが多く、なかにはNHK総合、朝のニュースの22%は大リーグ宣伝などということまであった。

 それに比べると、今年はそのような大リーグ偏重が影を潜め、いまの時期であれば大相撲や日本プロ野球のオープン戦情報に重きをおいているようにも見える。これがNHK側の何らかの方針変更によるものなのか、単に、現時点で日本人大リーガーたちの目立った活躍が無いことによる偶然的要因によるものか、もう少し経過を見守りたいと思っている()。

]私自身がNHK「おはよう日本」を視るのは、朝04時50分〜20分前後、もしくは、早朝の散歩から戻った05時30分〜45分頃に限られている。05時45分以降はもっぱらテレビ東京系の「モーサテ」にチャンネルを切り替えていおり、さらに06時20分以降はテレビのスイッチを切っているので、6時〜6時半のあいだと、7時〜7時半のあいだにNHKでどういうスポーツニュースが流されているのかは全く把握できていない。

【思ったこと】
_80311(火)[心理]「しなければならないことをする」と「したいことをする」(7)「ちゃんと行動しないとメシ抜きだ」という随伴性

 「好子出現の随伴性」による強化と、「好子消失阻止の随伴性」による強化をどう区別できるか、という問題に関して、今回は、 (2)人間に特有の現象。将来に悲観的な見通しを持つと「好子消失阻止の随伴性」のコントロールを受けやすくなる。 について、考えてみることにしたい。

 まず、ここで「人間に特有の現象」と書いたのは、人間以外の動物ではこの随伴性による強化は困難であるということを意味している。

 相手が人間であれば、「ちゃんと行動しないとメシ抜きだ」というように、好子消失を阻止する随伴性によって行動を強化することができるが、動物ではそれはできない。人間でも動物でも
  1. 行動する→食べ物
  2. 行動しない→食べ物無し
という形で行動を強化できるが、これはあくまで好子出現の随伴性である。飼い犬に「おすわりをしないとエサをやらないぞ」と申し渡したとしてもそれは好子消失阻止の随伴性ではない。あくまで「おすわりをする→エサを与える」という好子出現で「おすわり」を強化しているにすぎない。




 さて、人間の場合は、馬の鼻先に吊された人参のような目先の利益ばかりでなく、長期間の努力の積み重ねで大きな成果を達成することが可能である。こうした行動は、少なくとも部分的には、好子消失を阻止する随伴性が関与している可能性が高い。

 例えば老後や万が一の病気・怪我に備えて保険をかけるのは、
  • 保険をかける→安定収入(好子)が保持(保障)される
  • 保険をかけない→やがて病気や事故になると、安定収入(好子)が消失する
という好子消失を阻止する随伴性によって強化されているものと考えられる。

 次に、「(2)...将来に悲観的な見通しを持つと「好子消失阻止の随伴性」のコントロールを受けやすくなる。」という部分の「悲観的」だが、これは必ずしも、将来についてネガティブな情動反応(不安症状など)の生起を前提とはしていない。このあたりの議論は、1月26日の日記に記したことがある。併せてご参照いただければ幸いである。


 次回に続く。