じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
 梅雨明けの日の大学構内。小中高校と異なり、今は前期末試験の真っ最中。図書館前や生協食堂前には1000台は軽く超えると思われるおびただしい数の自転車が夕暮れに至るまで駐められていた。


7月23日(月)

【ちょっと思ったこと】

岡山、梅雨明け

 気象庁は23日、九州北部から四国、中国地方が梅雨明けしたとみられると発表した。中国地方の梅雨明けは平年より3日遅いという。

 それにしても今年は、毎日のように雨が降る「しっかりした」梅雨であった。気象庁の統計情報によれば、2007年の6月と7月(7月23日まで)の降水量は、それぞれ、106ミリ、194ミリとなっている。平年値は、それぞれ185.8ミリ、160.0ミリなので、6月は少雨傾向、7月はやや多いということで、雨量自体はそれほどではなかったが、7月1日から7月22日までの22日間で1ミリ以上の雨が降った日は15日間、また1ミリには達しなかったが小雨を観測した日が他に3日程度はあった。雨の降らない日も曇りがちの日が多く、7月22日までの合計日照時間はわずか38.1時間。つまり1日あたり1.7時間程度しか太陽が見えていなかったことになる。梅雨明けとなった23日は1日だけで12.4時間も日が照っていることからみてもいかに少ないかが分かる。

 各種予報サイトによれば、この先一週間以上はずっと、最高気温30度以上の猛暑が続く。金曜日あたりからは最低気温25度以上の熱帯夜が連日続く見込みである。花壇やベランダの水やりも大変。7月11日の日記にも書いたが、私は、真夏よりもむしろ梅雨時のほうが好きだ。

【思ったこと】
_70723(月)[電脳]通話かEメイルか

 7月22日の朝日新聞(大阪本社)記事一面に表記の見出しの記事があった。民間研究機関「モバイルマーケッティングデータ研究所」が、携帯サイト経由で9584人から得た調査結果によれば、回答者のうち43.9%は、1日の通話回数が「ほとんどない」と答え、「3回未満」と答えた35.4%と合わせると、約8割がケータイを「電話」として利用していないことが明らかになったという。また、通話する場合の時間も「5分未満」が49%となっており、記事では、「携帯の長電話」も過去の話のようだと書かれていた。

 ネットで検索したところ当該の研究所に詳細なデータが紹介されていた。

 このデータで若干気になったのは、調査方法が

モバイル19サイト(※詳細末尾参照)の協力の下、「携帯電話の利用に関する実態調査」を実施致しました。

という形で行われたことである。要するに、この調査の回答者は、データ通信のヘビーユーザーであって、携帯電話利用者一般ではない。通勤時間帯に駅の改札口付近で「あなたはどういう通勤の時にどのような交通機関を利用しますか?」と訊けばほぼ100%が「鉄道」と答えるが、だからといって、通勤者の100%が鉄道利用者というわけではないのと同じである。




 私自身はふだん徒歩(または自転車)通勤しているため実態は分からないのだが、たまに上京して電車に乗ると、ケータイの画面を見つめてカチカチと何やら操作をしている人たちが多いことに驚く。車内では通話は禁じられているが、メイルの送受信や各種モバイルサイト利用については、シルバーシート周辺などを除いてほぼ黙認されている模様である。このことがデータ通信利用を促進しているとも考えられる。

 いっぽう、私の大学の構内では、歩きながら、あるいは自転車に乗りながら、大声を出している人を見かけることがある。さすがに移動中はメイルは使えない。喋りながら移動しているわけだが、徒歩はともかく、自転車運転中の通話は、本人はもとより、すれ違う通行人や車にとっても危なくてしようがない。やめてもらいたいものだ。ま、いずれにしても、そういう環境で通学、通勤している人たちに調査すれば、通話利用はもっと多いと思う。




 ちなみに私自身は、出張などで特別の必要がある時以外は、ケータイは一切使わない。しかし、固定電話かEメイルのどちらかと訊かれれば、後者のほうが圧倒的に多いことは事実である。ここ何年もそうだが、授業や長時間会議のために研究室を留守にすることが多い。また、仮に在室していても、仕事中に電話をかけてこられると作業を中断せざるを得ず、迷惑に感じることが多い。

 私は、電話というのは根本的には「時間どろぼう」だと思っている。相手の生活時間に割り込んできて、一定時間、通話者との関係を拘束し、他の作業をさせないようにするのが電話である。もちろん、大概の人は「いま、お時間よろしいですか?」と断るが、「よろしいですか」と訊かれて「ダメです」と答えるのは失礼になるから、よほど多忙で無い限りはそれに応じてしまう。

 もちろんEメイルの場合も、読み書きに時間をとられるが、本人の都合の良い時に返事を書けるという点では、相手を拘束する度合いが小さいと思う。

 私の研究室に電話をかけてくると、たいがい、
留守番電話で長谷川がお話ししています。ただいま留守にしております。まことに勝手ではありますが、ご連絡はすべて電子メイルにてお願いします。電子メイルのアドレスは、私のホームページをご覧ください。よろしくお願いします。
という留守電メッセージが流れることになっている。このメッセージでは、「もう一度、かけ直していただけませんか」ではなく「ご連絡はすべて電子メイルで」となっているのがミソであり、電子メイルを使えない人は、どうやら数回程度かけ直した上で連絡を諦めてしまうようだ。それはそれで申し訳ないとは思うが、だからと言って、相手の電話番号を録音しておいてもらってこちらからかけ直すという義理も無い。いっそのこと、留守電応答メッセージは
ただいま留守にしております。しかし電話はしょせん、通話先の人を拘束する、時間泥棒にすぎません。あなたが電話をかけてきたことは、時間泥棒、もしくは業務妨害行為にあたります。必要なご連絡はすべて、電子メイルでお願いします。アドレスは私のホームページをご覧ください。ホームページを知らない方は、私とは縁の無い方ですので、二度と連絡してくださらなくて結構です。では、さようなら、バイバイ。
という内容に変えればよいかなあ、と思ってみたりするが、ごくまれに、要職についておられる高名な方からの電話もあるので、あまり失礼なメッセージにするわけにもいかない。