じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
 昨日に続き龍ノ口グリーンシャワー公園で撮影したキノコの写真。第一弾と同じ形のものは省略した。また、地中から顔を出したばかりのコケシ型キノコ(つぼみ状態のキノコ)のコレクションは楽天版(7/12付)のほうに掲載した。



7月12日(木)

【ちょっと思ったこと】

台風4号接近

 大型で非常に強い台風4号が那覇市の南 約100kmにあって北上を続けている(7月13日5時45分現在)。デジタル台風経由で見られる気象衛星画像や国土交通省・防災情報提供センターのリアルタイムレーダーには台風本体の大きな雨雲が写っている。

 気象庁では九州本土南端から日本南岸スレスレを通るコースを予想しているようだが(7月13日5時45分現在)、米軍合同台風警報センター(JTWC) の予想は12日18時現在ではもう少し北側になっていて、九州南部から徳島市あたりを直撃するコースになっている。もっとも、梅雨前線が横たわるこの時期、どこで大雨になっても不思議ではない。厳重な警戒が必要だ。それにしても、7〜8月の台風は停滞や迷走するタイプが多かったと思っていたが、今度のは速度・進路とも秋台風っぽい。どうなっているのだろう?

 もう1つ、気になる早明浦ダムの貯水率だが、7月12日0時現在では42.8%(平年は87.1%)となっていて、一時期の20%台よりはかなり回復している。今度の台風がもたらす雨で、水不足はほぼ解消か。

【思ったこと】
_70712(水)[心理]「試しに止めてみる」ことの本当の理由(3)

 昨日の日記の続き。

 今回は、3つの例のうちの2番目
花粉症に悩まされている人が、A町からB町に引っ越した。B町の環境は、花粉症の改善に有効と言えるか。
について考えてみることにしよう。

 もし、A町からB町へ引っ越した後に花粉症にならず、生活面で何の不都合も無いのであれば、「試しに止めてみる」(←この場合は、一時的にA町に戻ってみる)という期間をわざわざ挿入することは、お金もかかるし、無意味であると思う。

 いっぽう、花粉症にかかりやすいという1点を除けば、B町よりA町のほうが遙かに住みやすいというのであれば、より多面的に花粉症の原因究明と対策を重視すべきである。単に、A町かB町かという包括的な比較ではなく、A町のどの場所から飛んでくるどういう花粉が影響を及ぼしているのかを分析する必要がある。その上で、A町に住んでいても花粉症にかからない方法が見出せれば、再びA町に戻ればよい。これは、実験計画上の操作というよりも、対象者のニーズに合わせた処置ということになる。

 この事例に示されるように、何かの症状の原因が生理学的に同定されている場合は、わざわざ、反転実験計画で確かめる必要はない。有害な原因を取り除くだけで問題は解決する。




 同じケースにおいて、花粉症ではなく、原因不明の不眠に陥るような場合、つまり、「A町に住んでいると不眠に悩まされるのでB町に引っ越したらよく眠れるようになった」というような場合は、真の原因の解明を目ざしつつ、A町とB町を比較するための実験計画を導入することにはそれなりの意義が出てくる。

 A町からB町に引っ越した後に不眠が解消し、その後一時的にA町に戻ったところ再び不眠になってしまったとする。A町の環境のどういう要素が睡眠を妨げているのかは解明できないにしても、とにかく、A町に住み続けることは不眠の原因となっている可能性がきわめて高い。よってB町に永住する方向で住居を確保することは合理的な選択ということになる。

 いっぽう、A町に戻ってももはや不眠にならなかったとすれば、不眠の原因はA町の環境以外の別のところ(当人自身の健康状態など)にあった可能性が高まる。よってそのまま、A町に住み続ければよい。

 次回に続く。