じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] サザンカの花と、芙蓉の種。サザンカは一度にたくさん咲きすぎるのが欠点。この写真のように一輪だけ咲いてこそ美しい。



1月12日(木)

【思ったこと】
_60112(木)[心理]スーパーレジの左右位置とレジ係の向き

 昨日取り上げた「トリビアの泉〜最強の国民ランキングSP!」の2番目は

●スーパーマーケットのレジ係の全国大会がある

という話題であった。レジ係の技というと、以前なら金額の早打ちと正確さが中心であったと思うが、最近ではバーコードで金額を読み取るため、むしろ接客態度の評価が中心になるとか。そのことはそれで「へぇ〜」だったのだが、私がその際にふと疑問に思ったのは、お客が並ぶ方向の左右どちらにレジがあるのかという点であった。

[図]  私が言いたいのは右の図のような位置のことである。お客が矢印の方向のように下から上向きに買い物を済ませる場合、レジは左右いずれかに位置している。これに加えて、レジ本体(キャッシャー)の位置も、マル1からマル4(←機種依存文字のため、マル付き数字をこのように表すこととする)まで4通りの可能性がある。お客にとって、またレジ係の作業上の負担を総合的に考慮した場合、どれが一番合理的なのだろうか。

 ここでまず留意しておきたいのは、この種のレジというのは、お客の数が多い食品スーパーやホームセンターに限られるということだ。コンビニのレジはそれほど混雑しないことに加えて、各種払い込み、宅配便受け付けなどお客との対面が必要であるため、こういう配置にはなっていないように思う。

 次に、これはあくまで個人体験の範囲だが、私が岡山で利用したことのある食品スーパーのレジはことごとく「マル2」、つまり行列の左側にレジ台があり、レジ本体は「マル2」のように、行列と同じ向きになっている。

 いっぽう、ホームセンターのレジは、私の知る限りではすべて「マル1」になっている。レジ本体は行列の向きと逆になっているのだ。この違いがなぜ生まれるのか考えてみたが、おそらく、
  • 食品スーパーでは、商品の数が多いため、商品のバーコードは、レジ台の下から光をあてて読み取る。このため、レジ本体は、どうしても行列方向の先のほう、つまり「マル2」に配置しなければならない。
  • ホームセンターでは、商品の数はそれほど多くない一方、レジ台の下から光を当てられないような大型商品や重い商品が多い。それゆえ、バーコードは、ハンドヘルド型の読み取り機(←何て呼ぶのか不明)で読み取られる。この場合は、「マル2」よりは「マル1」のほうが作業がしやすい。
ということで、食品スーパーとホームセンターで、レジ本体の向きが異なることは説明がつくように思う。

 問題は、「マル3」や「マル4」のように、行列方向に向かって右側にレジ台があるケースだ。私の知る限り、岡山ではこのタイプは見かけないが、東京の郊外の食品スーパーでは確かにこのタイプがあったように記憶している。

 食品スーパーで「マル2」と「マル4」のどちらが合理的かは、レジ係の左右の手の使い方に影響してくるように思う。レジのキーボード(あるいはタッチパネル)を右手で操作する場合は、「マル4」のほうが都合がよいはずだ。このほか、店内専用カゴから支払い済みカゴに移し替える時に、右から左に移し替えるのか(マル2のケース)、左から右に移し替えるのか(マル4のケース)という違いが出てくる。これは利き手の問題に加えて、ひょっとすると、心臓への圧迫の度合いにも影響を及ぼす可能性がある。人間工学上どのような検討が行われているのだろうか。

 どなたか情報がありましたら、掲示板等でお知らせいただければ幸いです。