じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 某所に、サンタが赤煉瓦の煙突から中に入る様子を模したグッズが飾られているが、22日の積雪の時には全身雪をかぶって凍結し、雪山で遭難した人のような格好になってしまった。



12月23日(金)

【ちょっと思ったこと】

疾病語彙の蔓延と言説の増大サイクル

 夕食後に「史上最強の人間ドックザ・快傑ドクター4!芸能人の寿命ぜーんぶ大宣告SP」の一部を視た。有名芸能人たちが、各種検査を受診し、将来予想される病気を宣告されるというような内容であり、この日も、脳梗塞、脳萎縮、橋本病、などなど次々と重大な病気が「発見」され、今後の予防対策について最高峰の医師から指導を受けるというような内容であったが、どんなもんかなあ。

 確かにああいう番組を視て病気の恐ろしさを知れば、我々視聴者もそれなりに日々の食生活や運動不足に気をつけることになり、いっけん、健康増進番組として推奨できそうにも思ってしまう。

 しかし、本当に橋本病や脳萎縮で落ち込んでいる人たちからみれば、娯楽ネタとして、いろんな病気を面白おかしく取り上げられることは、あまり楽しいことではないだろう。所詮あの種の番組は、健康に不安を持たない人たちの茶化しあいに過ぎず、昨年大流行した「血液型性格判断喧伝番組」と同様、「面白ければ何でもいい」という姿勢で作られているのではないかと思ってみたりする。

 常日頃から健康維持と増進に心掛けること自体は悪いことではない。しかし、日常生活上のちょっとした困難をすべて何かの病気の兆候であるかのように解釈してしまうのは問題である。

 このあたりのことは、2005年9月22日の日記でも「精神疾患に関する語彙の蔓延と言説の増大サイクル」として取り上げたことがあった。





DVD、録画したらきりがない

 年末年始の面白そうなTV番組を録画予約しようと思ったが、我が家にあるDVDハードディスクにはすでに50本以上のタイトルが残されていて、残り数時間分しか録画できない状態にあったことに気づいた。そこで、この3連休のうちに、その一部をDVD-R(一般の番組)やDVD-RW(二カ国語番組)にダビングしてハードディスクから削除する作業を行っているのだが、考えてみれば、こんなにたくさん録画をとっても、果たしていつになったら視るのか、だんだん、無駄な行為であるように思えてきた。

 私の場合、土日祝日を含めて、テレビを視るのは食事時の合計2時間程度。それ以外の時間帯に、わざわざテレビの前に座って何時間もじっとしているなどということは、せっかちな私には到底できないことだ。定年後にヒマができれば話は別かもしれないが、残された人生の短さを知った時、その貴重な時間を録画したDVDを視る時間に費やすかどうか、たぶんもう少し能動的な行動に重きをおくことになるだろう。