じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 大学構内の照明灯に巻き付いている蔦が紅葉し、葉を落としつつある。毎年、少しずつ高い位置まで蔓が伸びているように見受けられるが、いずれにしても今年の到達点はここまで。



12月6日(火)

【ちょっと思ったこと】

ナショナルの石油温風機

 こちらの記事にもあるように、松下電器は、「1985年から1992年製のナショナルFF式石油温風機及び石油フラットラジアントヒーターには事故に至る危険性があります。」として、対象製品の引取り(1台当り5万円)もしくは、無料で点検修理に応じることになったという。

 なんとなく見覚えのある温風機だと思って過去日記を検索したところ、1998年12月11日の日記に、
午後は年休をとって、新車代金支払いを兼ねて夫婦で買い物ツアーに。14年目の冬を迎えた石油ファンヒーター(左の写真。ナショナルOH-306)が設定温度に達した後に点火を繰り返す症状が出てきたので、まずその買い換えから。
という記述があることが分かった。1998年当時で購入14年目と言えば、1984年頃に購入した機種であり、型番から見ても該当していない。とりぜず、何の事故も起こらずに使い続けることができてよかった、よかった。あのファンヒーターは、新しいヒーターを購入後に大型ゴミとして廃棄してしまった。あのまま保管しておいたら5万円が貰えたのか、とちょっぴり邪悪な考えが浮かんだが、型番が違うので該当せず。捨てておいてよかったよかった。

 ちなみに、我が家では、その後、もう1台、ファンヒーターを買い増ししている。これは、ナショナルの「OH-TV35XD」という機種である。将来何らかの欠陥が見つかるかもしれないので、備忘録代わりにここに記録しておこう。

 初代購入品が14年間も長持ちしたことからみて、私個人としては、ナショナル(最近ではパナソニック)ブランドには結構信頼を置いている。もっとも、こちらのリストを見る限りでは、製品リストの中に「石油温風機」あるいは「石油ファンヒーター」は掲載されていない。ナショナルとしてはもはや製造をしなくなったのだろうか。






明け方の空に水星

 12月7日の早朝はよく晴れ、東の空には、木星とアークトウルスがひときわ明るく輝いていた。そんななか、木星よりずっと下、南東の空低いところに、恒星図には無い明るい星を発見。さっそく天文年鑑で調べたところ、12月12日に西方最大離角を迎える水星であることが分かった。

【思ったこと】
_51206(火)[心理]国際行動分析学会北京大会(6)The Economics of Choice

 Third International ABA Conference: Beijing, Chinaの参加感想の続き。

 最終日27日の朝、2番目のセッションとして

●The Economics of Choice: A Simplified Model of Demand and Human Polydrug Self-Administration
  • Chair: Dr. Ralph Spiga (Temple University School of Medicine)
  • Discussant: Dr. Michael Davison (University of Auckland)
  • A Behavioral Economic Analysis of Human Polydrug Self-Administration. Dr. RALPH SPIGA (Temple University School of Medicine)
  • Consumer Demand: A Simplified Model. Dr. STEVEN R. HURSH (Johns Hopkins Department of Experimental Biology)


に参加した。じつは、今回の国際学会で拝聴した発表の中では、このセッションが一番、研究発表の紹介らしい内容となっており、かつ分かりやすかった。この領域の論文をいくつか読んでいたことも理解の助けになっていたようだ。

 演題は、薬物依存における入手行動の特徴と、その治療・改善の取り組みについての紹介であったが、興味深かったのはvalueをどう分類し、どのように測るかという部分である。薬物ばかりでなく、一般的な商品の購入行動にもあてはまりそうな話題であった。

 Spica氏の発表の終わりのほうで、essential valueについて、いくつかのキークエスチョンが提示されていたので、備忘録がわりにここに記しておきたい。
  • What is most important to you?
  • What do you consider non-essential?
  • What makes a difference to you?
  • What will motivate hard work and sacrifice?
  • What do you value?
単に主観的感想として答えるのなら容易だが、科学研究の対象とするからには、これらの問いに対して、どういう数量モデルを作るかが大切であるという結論であった。

 次回に続く。