じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真]  道端に出現したボール状のキノコ。大学構内に出現するキクメタケの仲間ではないかと思う。写真左上は7月15日早朝に撮影したもの。黒い胞子が吹き出してチョコレートパンのようになってきた。

 今年の岡山は7月に入ってから連日雨が降り、7月上旬の総雨量は161.5ミリに達した。但し、実質的な梅雨入りが6月29日と遅かったため、キノコの発生はイマイチとなっている。


7月14日(木)

【ちょっと思ったこと】

郵政族議員と野党勢力

 参議院郵政民営化特別委員会は15日、小泉総理大臣の出席を求めて総括質疑を行い、法案の実質的な審議に入る。いっぽう、自民党内の反対派の象徴的な存在である綿貫前衆議院議長が呼びかけた勉強会が14日開かれ、10人の参議院議員を含む59人の議員が集まったという。

 郵政民営化論議については7月1日の日記でも感想を述べたことがあるが、私には、自民党内部の反対派議員がなぜこれほどまでに抵抗をするのかということがよく分からない。

 ネット上でもしばしば指摘されているように、これらの反対派議員の多くは、いわゆる郵政族議員であって、国民全体の不利益を人一倍危惧している人たちではない。要するに民営化法案が通ってしまうと議員としての支持基盤を失うから反対しているだけのことである。民営化法案が通るか通らないかは、こういう族議員とそれを支持する勢力の権益を奪い取ることができるかどうかという改革として位置づけることができる。

 ところが野党勢力は族議員と一体となって反対活動を展開している。野党がそれぞれの立場から与党勢力に対抗すること自体は当然のことであろうと思うけれども、自民党の族議員と連携して抵抗するようであれば、いったい国民の何を守ろうとしているのか、族議員とどこが違うのかということが全く見えてこない。

 野党勢力が反対するのは結構だが、とにかく、戦後の政治の世界で族議員がどういう形で国を動かしてきたのか、それをどう評価するのかという点について立場を明確にした上で、反対意見を述べてもらいたいと思う。




NHKの有料放送化

 7月14日付けアサヒコム・ニュース記事によれば、政府の規制改革・民間開放推進会議は、7月末にまとめる中間報告に、NHKと民放の二元体制となっている放送業界のあり方を見直す提言を盛り込む方針を固めた。NHKについては、受信料を支払った世帯にだけ見せる「スクランブル化」(有料放送化)の導入を検討するとともに、「自由度の高い経営を目指すことが望ましい」と指摘しているという。

 5月4日の日記にも書いたが、私自身はNHKの分割民営化推進を持論としており、特に、公共的性格が全く無い大リーグ中継や映画などは、直ちに、民営化別会社での有料放送に切り替えるべきだということを何度も主張しているところである。今回のような提言によって議論が盛り上がることは大いに結構であると思う。

 では実際に有料化が行われた時には、我が家で契約する可能性はどのくらいあるだろうか。ニュースや教養番組だけに限定した契約内容であり1カ月500円程度であるなら、問題なく受信契約を続けるであろう。しかし、大リーグ中継を含めたり、あるいは、有料地上放送の中で衛星放送の番組CMなどを繰り返し流すようであれば直ちに契約解除だ。NHKの番組は朝と夕食時を中心に毎日視ておりその質の維持には敬意を表しているところであるが、その一方、総合テレビの中で衛星放送の宣伝をすることには毎回腹を立てている。