じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡大・東西通り(通称)のツツジ。ツツジの花と言えば、昨年12月17日の日記で、一輪のツツジの花が29日間も咲き続けたという写真を掲載したことがある。5月の花の場合はどのくらい長持ちするのだろうか。といっても、これだけたくさん咲いていると、印をつけておかない限りは観察不可能。
余談だが、先日、中国からの留学生に「この花は何ですか?」と訊かれたことがあり、電子辞書で「躑躅だよ」と表示してみたが、そういう名前の花は聞いたことがないという。これっていったい何語なんだろうか?

5/5追記]
kousさんより以下の情報をいただきました。毎度、お世話になります。
私も気になったので少し調べてみたのですが、「躑躅」ももちろん中国伝来ですが、現在の中国ではふつう「杜鵑花」と呼ぶようですね。さつきとつつじは区別されてないかもしれません。
つつじは毒をもっていて、それを食べた羊が「躑躅」(動けなくなる、などの意味のようです)してしまう事からこの名になったとか。毒を薬に使うという方面から考えると、漢方医学的な方面から導入された言葉なのかな、と想像しました。素人考えですが。
http://www.smes.tyc.edu.tw/~tree/new_page_43.htm


5月4日(水)

【ちょっと思ったこと】

“なるほど!ザ・ワールド"のいまむかし

 夕食時に「なるほど!ザ・ワールド黄金の祭典スペシャル」を視た。この番組はかつて、フジテレビ系で毎週火曜日に放送されており、結婚したころに夫婦でよく視ていた思い出がある。ウィキペディアによれば、1981年10月6日から1996年3月26日まで放送されたとあるが、我が家で視ていたのはたぶん1985〜86年頃までだったと思う。それ以降は、子育ての忙しい時期となり、この時間帯(21時〜21時54分)にテレビを視なくなった。

 当時は、海外での意外な事実や習慣などが面白く紹介されていたが、その後、自分自身が海外旅行に出かけてみるようになると、あの番組で紹介された内容にはずいぶんと誇張があったのではないかと気づくようになった。もっとも、番組で紹介されていた1980年代前半と、私が本格的に海外旅行に出かけるようになった1999年以降では時代が違う。1980年代前半にはホントであっても、その後の経済発展とグローバル化の流れの中で著しく変化しただけなのかもしれない。

 今回の番組の海外ロケの中にピグミー族とのふれあいというのがあったが、あそこで紹介された内容がピグミー族(←今は「バカ族」と呼ばれている?)の一般的な生活スタイルであるかどうかは疑わしい。服装なども、番組の最初のほうでは男も女も上半身裸で布をまとっていたが、途中からはシャツやズボンを身につけていた。実際はどうなんだろうか?

 「なるほど!ザ・ワールド」の終了についてというメッセージの中で王東順プロデューサーの「「15年という長い年月の間、世界のほとんどを取材させていただきました。 時代が変遷する中で、テレビを取り巻く環境も変わり、海外情報番組も氾濫し、 「なるほど!ザ・ワールド」はその役割を十分果たしたと判断しました。」という言葉の中からも示唆されるように、もはや時代は変わり、世界各地の人々の暮らしからは意外性がなくなり、娯楽番組ネタとしては通用しなくなった。もちろん、文化人類学や異文化適応といった学問対象としては存在し続けているが、映像で表現できるような派手な違いでなければ娯楽番組には適さない。最近の海外情報番組でも、文化や習慣についての一般的な差違はあまり取り上げられず、もっぱら
  • 美しい映像を売り物にした番組
  • 「とある国で、その国でもびっくりするようなコトが起こった」というような、一般性に乏しいエピソード
  • 雑学的知識に関するクイズ
が主体となっているように思われる。





NHK総合テレビでBSの宣伝はやめてもらいたい

 毎朝6時〜6時半頃は朝食をとりながらNHKの「おはよう日本」を視ることが多いが、
  • 5月4日の朝 6:15〜6:25 BSシネマの贈りもの
    →衛星放送の映画の紹介
  • 5月5日の朝 6:15〜6:25 BSファン倶楽部
    →定岡さんのゴルフ(番組の制作意図不明)、BSファンクラブのWebサイトの紹介
というように、衛星放送の番組宣伝をやっていた。大型連休中という特殊事情もあるのだろうが、これらは、衛星放送受信設備をつけていない視聴者にとっては何の関係も無い内容だ。衛星放送の番組紹介は、衛星放送の中でやればいい。それぞれ10分間ずつ、受信料を返してくれと言いたくなる。

 この日記で何度も書いているように、私は、公共放送あるいは質の高い教養・教育番組提供者としてのNHKの役割は高く評価している。しかし、大リーグ中継や、BS映画などは、断じて公共放送とは言えない。郵政民営化が一段落した後は、NHKの分割民放化(但し、報道、教養・教育、公共的放送部門は残す)にぜひとも取り組むべきであると思う。